青天の霹靂に、米英音楽業界が激震した 思わず自分の目を疑って、BBCニュースを二度見してしまった。6月8日のことだ。「音楽用語としての『アーバン(Urban)』を、当社では今後一切使用しません」との宣言を、当代屈指の有力レコード・レーベル「リパブリック(Republic)」が公式SNSで発表したのだ。アリアナ・グランデやドレイクを擁する、つまりアメリカの「いま」の音楽シーンを明らかにリードする、ユニヴァーサル・ミュージック傘下のレーベルによる突然の宣言だったから、文字通り、米英の音楽業界は「激震」した。「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter=以下BLM)運動の波は、ここまで来たのか!」と。 リパブリック・レコードのインスタグラムより、件の宣言 筆者キャプチャー画像BBCより 筆者キャプチャー画像「禁止」のどこが「びっくり」だったのか? この「アーバン」なる言葉、