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ナイルパーチの女子会の検索結果1 - 23 件 / 23件

  • 「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく

    「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、特別編でお送りします。 ※当記事は連載の第18回です。最初から読む方はこちらです。 #18 支配者 二十一年間「推し」ていた有名俳優が性加害をしていたことが一週間前に報道された。 「彼」のファンだと常日頃公言していたせいで、マスコミ各社からの原稿依頼は後を絶たない。そのほとんどが「推しが性加害者になった時、ファンである私たちはどうすればいいか?」というものだった。 私はこの件をどうしてもこの連載コラムで書きたいと思い、他はすべて断った。被害者の方が読んでいる可能性も考慮して、あの「彼」ではなく、できるだけ私自身の日常の話をしたい。 私の一番初めの記憶は、酒に

      「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく
    • 『花束みたいな恋をした』感想〜サブカル神経衰弱では立ち向かえなかった<生活>といううすのろと<恋愛>という邪魔者 - 太陽がまぶしかったから

      同じ音楽を違う音で聞いていた最高の5年間 配信解禁を待ち侘びていた『花束みたいな恋をした』をU-NEXTで観た。すでに Clubhouse やネットラジオなどで詳細なネタバレをされても何も感じない人間になってしまっていたのだけど、初鑑賞をすると全く語り尽くされていないディテールが逆説的に浮かび上がってくるようにすら感じる。『大豆田とわ子と三人の元夫』の感想文でも思ったように、ひとつひとつのセリフや演出について全文書き起こして語りたくなってしまうが、あくまで個人的な感想をかい摘んで書くに留めたい。以下、ネタバレを含む。 東京・明大前駅で終電を逃し偶然に出会った、麦と絹。 バイト、同棲、就活…いつも二人で一緒にいた20代のぜんぶが、ずっと楽しかった。 猛スピードで加速する恋の忘れられない<最高の5年間>を描く、不滅のラブストーリーを 脚本家・坂元裕二、監督・土井裕泰が、初のダブル主演となる菅田

        『花束みたいな恋をした』感想〜サブカル神経衰弱では立ち向かえなかった<生活>といううすのろと<恋愛>という邪魔者 - 太陽がまぶしかったから
      • 家事や育児は“ささいなこと”なんかじゃない。作家・柚木麻子さん『ついでにジェントルメン』インタビュー - りっすん by イーアイデム

        「洗剤がなくなりそうだから買っておかないと」 「そろそろ冷蔵庫の食材を使い切らないと傷んじゃう」 「子どもの服が小さくなってきたから新しいのを用意しなきゃ」 こういった家事や育児のタスクは、一つひとつを見れば些事(さじ=ささいなこと)に見えるかもしれません。しかし当事者にとってはまったく些事ではなく、それが積み重なればなおさら。仕事と両立する場合は、さらに負担は重くなります。 子どもを育てながら執筆活動をする小説家の柚木麻子さんは、短編集『ついでにジェントルメン』(文藝春秋)の中で、当事者ではない人が悪気なく「家事・育児は日々の些事」と発言する描写によって「当事者」「当事者じゃない方」の認識の違いを描き出しました。 両者の認識の違いはどうすれば埋められるのか。また、負担の偏りをなくしていくために私たちには何ができるのか。『ついでにジェントルメン』に込められたメッセージと共に、柚木さんに伺い

          家事や育児は“ささいなこと”なんかじゃない。作家・柚木麻子さん『ついでにジェントルメン』インタビュー - りっすん by イーアイデム
        • 松たか子が岡田将生、角田晃広、松田龍平演じる元夫に振り回される!脚本は坂元裕二(コメントあり / 動画あり)

          とわ子の3人の元夫を演じるのは、岡田将生、角田晃広(東京03)、松田龍平。最初の夫で、東京・奥渋谷にあるレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソンである田中八作(はっさく)を松田が演じる。女性にモテるせいで、ときどき面倒なことに巻き込まれてしまう男だ。角田が演じるのは、2番目の夫であるファッションカメラマン・佐藤鹿太郎(かたろう)。とわ子のことが今でも好きでたまらない鹿太郎は、器は小さいが憎めない人物だ。そして岡田が演じる3番目の夫は、理屈っぽく、ひねくれ者なエリート弁護士の中村慎森(しんしん)。「それ、いります?」が口癖の慎森は、しろくまハウジングの顧問弁護士を務めている。 松は岡田、角田、松田との共演について「3人それぞれに個性があって、チャーミングなので、『あ、3回結婚してもいいかな』って思いました(笑)」とコメント。「3人のどの人がタイプとか、そういう話題だけでは済まされないよ

            松たか子が岡田将生、角田晃広、松田龍平演じる元夫に振り回される!脚本は坂元裕二(コメントあり / 動画あり)
          • 今日のGoogleトレンド急上昇ワード(2021年1月31日) | 3分ニュース: にゃんぷん

            Googleトレンド検索急上昇ワード(2021年1月31日) 順位 キーワード 検索ボリューム 関連語 急上昇日 月間 1 田中将大 100,000 132,000 田中将大 楽天 田中将大 弟 田中将大 成績 田中将大 子供 田中将大 ツイッター 田中将大成績 田中将大 年俸 推移 田中将大 年俸 田中将大年俸 2 ソフィー 100,000 21,680 ソフィーの世界 ソフィーナip ソフィーの選択 ソフィーナ ソフィーナアルブラン ソフィー パチンコ ソフィーマルソー ソフィーのアトリエ ソフィーディガール ソフィーさん顔 3 キングコング西野 20,000 48,400 キングコング西野亮廣 キングコング西野 学歴 キングコング西野 実家 キングコング西野サロン キングコング西野マネージャー キングコング西野結婚 キングコング西野絵本 キングコング西野 line キングコング西野映

              今日のGoogleトレンド急上昇ワード(2021年1月31日) | 3分ニュース: にゃんぷん
            • 原作者が尊重され、守られるように――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく

              原作者が尊重され、守られるように――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、映像化の際に原作者に大きくかかる負担について、小説家であり、かつて脚本家志望だった柚木さんからの提言です。 ※当記事は連載の第35回です。最初から読む方はこちらです。 #35 映像化と原作者 テレビドラマにもなった漫画「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんがお亡くなりになった。映像化にあたっての条件が守られず原作が改変されてしまい、それを防ぐため自ら脚本を書くなどして、心身ともに疲弊していたことが背景にあるようだ。私はドラマも原作もその違い含めて楽しみにしていたので、事情を知って、申し訳ない気持ちになっている。 作品を守るためには、原作者がたった一人、身を削

                原作者が尊重され、守られるように――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく
              • あなたの味方は、たくさんいるから――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく

                あなたの味方は、たくさんいるから――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、お笑い芸人が揶揄した子連れ女性に向けて、力強いメッセージをいただきました。 ※当記事は連載の第12回です。最初から読む方はこちらです。#12 子連れで、恐怖しない世の中を つい最近、有名なお笑い芸人さんが新幹線で一緒になった、乳幼児に二時間半ずっとしゃべり続けていた女性を「うるさい」とテレビ番組で揶揄した。当然のことながら炎上し、彼は「子連れの大変さをわかってない」と批判された。私はその芸人さんについて何か言いたいことがあるわけではない。ただ、その子連れの女性に対して、どうしても伝えたいことがある。彼女がこれを読んでいるかはわからない。でも、これはNHK出版のサイ

                  あなたの味方は、たくさんいるから――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく
                • 幸せそうで、なにが悪い――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく

                  『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、電車の中で起きた痛ましい事件と、「幸せそうな女性」について、社会に思うことを書いていただきました。 ※当記事は連載の第5回です。最初から読む方はこちらです。 #5 幸せそうな女性 「幸せそうな女性を殺したかった」という理由で男性が女性を狙って刺した。ニュースを見て、事件の被害者や居合わせた人々に思いを馳せ、胸を痛めると同時に苦しい記憶を蘇らせた女性は多いのではないか。私はそうだ。謎が解けていくような、身体の奥がすっと冷えるような感覚がずっと消えない。 直近だと、子どもが生まれてまもなく、スーパーマーケットで見知らぬ男性にベビーカーを蹴られた。その時の私は産後のマイナートラブルとワンオペ育児でボロボロ、仕事への不安もあり、幸せを感じるとかそんな余裕はまったくなかったのだが

                    幸せそうで、なにが悪い――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく
                  • 【柚木麻子新連載】「コロナ禍で料理嫌いになった41歳作家が、小林カツ代さんレシピで人生変えたい件」

                    人気作家・柚木麻子さんが昭和の料理研究家・小林カツ代さんを語る食エッセイ。映画「ジュリー&ジュリア」ばりに往年のカツ代さんレシピを作り、奮闘します。コロナ禍ですっかり料理嫌いになった柚木さんが、辿り着く先はーー? 第1回「41歳作家が、小林カツ代さんレシピで人生変わりたい件。」 食が出てくる小説やエッセイをよく書くせいで、料理好きだと思われるが、2023年の今、ぜんぜん違う。コロナ禍を経て、私は料理および家事がすっかり嫌いになってしまったのだ。 去年刊行した拙著『とりあえずお湯わかせ』を読んでいただいた方はご理解いただけると思うが、2020年から2022年の間、私は肺疾患のせいもあって、幼児とほぼずっと家の中で過ごしてきた。少しでも子どもを面白がらせるために、そして自分の気を紛らわすために、この世界の料理という料理はすべて作った。 琥珀糖、蘇、ちぎりパンなどの流行りものはもちろんのこと、有

                      【柚木麻子新連載】「コロナ禍で料理嫌いになった41歳作家が、小林カツ代さんレシピで人生変えたい件」
                    • なぜ、いま田嶋陽子なのか 幸せにするフェミニズム、「逃げ恥」「#KuToo」先取り | 毎日新聞

                      田嶋陽子さん(中央)を囲んで談笑する山内マリコさん(左)と柚木麻子さん=東京都新宿区で2019年12月16日、出水奈美撮影 女性学のパイオニア、田嶋陽子さん(78)を再評価する動きが加速している。2019年10月には、1992年刊行の田嶋さんの代表作「愛という名の支配」(新潮文庫)が文庫化され、11月には雑誌「エトセトラ」(エトセトラブックス)で一冊まるごと「We LOVE 田嶋陽子!」の特集が組まれた。12月には田嶋さんを囲むトークイベントが東京都内で開かれたが、約100席のチケットは即日完売。「怒れるフェミニスト」は、約30年の時を経て、世代を超えて熱い支持を集めている。なぜ、いま田嶋陽子なのだろうか。【出水奈美】 「子どもの時に望んだ人生を生きていますか」 「フェミニズムだなんて言葉を使わなくてもいいから、自分が言いたいことを言える力を持たないとだめだよ。苦しいことを伝えるの。何かを

                        なぜ、いま田嶋陽子なのか 幸せにするフェミニズム、「逃げ恥」「#KuToo」先取り | 毎日新聞
                      • もし晴れの舞台で「夫の好きな料理は?」と聞かれたら――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく

                        もし晴れの舞台で「夫の好きな料理は?」と聞かれたら――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。NHKテキスト『きょうの料理 ビギナーズ』でリアルな生活を綴って人気の連載エッセイ「とりあえずお湯わかせ」が「本がひらく」に場所を変え、リニューアルスタートします! 料理や日常生活のあれこれに加え、気になった本や映画、旬の話題も取り上げる予定です。ますますパワーアップする柚木ワールドをお楽しみに! #1 一番の好きな料理はなんですか? (今回からネットにうつったが、本エッセイはもともとは『きょうの料理ビギナーズ』で連載していたもの。雑誌の性質上、私の日常、主に料理について書いてきた。タイトルは私の母の口癖である。出典は桐島洋子著『聡明な女は料理がうまい』

                          もし晴れの舞台で「夫の好きな料理は?」と聞かれたら――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく
                        • 嫉妬と自己愛 - 子持ちワーママの独り言

                          2017年と少し古い本なので、今回読むのは3回目くらいだけど「嫉妬と自己愛」(佐藤優)を読んだ。 この本の中で勧められている小説は 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(本谷有希子) ウォーク・イン・クローゼット(綿矢 りさ) それから(夏目漱石) ナイルパーチの女子会(柚木麻子) コンビニ人間(村田 沙耶香) 伊藤くん A to E(柚木麻子) 人のセックスを笑うな(山崎ナオコーラ) この7冊は全部読んだ。 一番面白かったのはナイルパーチ。 あと小説以外では「嫉妬の世界史」(山内昌之)もお勧めらしい。こちらもそのうち読んでみたい。 普段から深くは考えずに生きているので、嫉妬心に燃えることはないんだけど人間関係の中でトラブルを避けるために「嫉妬と自己愛」については知っておいて損はなさそう。人との会話で(ブログも含め)「多少、自分下げでちょうど良い」みたいな雰囲気もあるし。人の嫉妬心を煽っても何の

                            嫉妬と自己愛 - 子持ちワーママの独り言
                          • 「アウェーの場に出かけていって出会った、普通に生きてたら会えなかったふたりです」TBS Podcast「Y2K新書」 柚木麻子、竹中夏海、ゆっきゅん インタビュー 01 - 【TV Bros. WEB】

                            2023年3月31日にTBS Podcastでスタートした「Y2K新書」。小説家の柚木麻子(1981年生まれ)、振付師の竹中夏海(1984年生まれ)、DIVAのゆっきゅん(イマジナリー1989年生まれ【リアルでは1995年生まれ】)の、「Y2K(2000年代)のカルチャーが大好き」という一点で繋がったゆかいな3人が、Y2Kへの愛を語るという名目で始まったものの、回を重ねるごとに、Y2Kというテーマをひらりと飛び越え、気づけば3人のかまびすしいおしゃべりが毎回約1時間も配信されるという、ほかでは類を見ない番組に。ここでは、聴けば聴くほど混ざりたくなる「Y2K新書」のパーソナリティである3人にインタビュー! 気づけば番組1本分くらいの大ボリュームになったテキスト版「Y2K新書」をお届けします! 『エブエブ』の日本版をやるなら主演は柚木麻子に決まってる ――番組が始まった経緯は第1回目で話してい

                            • 宮島未奈 『成瀬は天下を取りにいく』 | 新潮社

                              柚木 今日は、作家というより、ただの読者、ただのファンとして、お話しします。成瀬、最高!! 宮島 柚木さんにそう言っていただけて、本当に嬉しいです。元々、私は柚木さんの作品が大好きでずっと読んできました。私自身、ブログをやっているので、主婦ブロガーの女性が出てくる『ナイルパーチの女子会』にはすっかりハマって……。感化されてブログをやめようと思ったくらいです。 柚木 やだ、どうしよう、ごめんなさい! 宮島 結局やめなかったので大丈夫です(笑)。あと、私は東京という街をあまりよく知らないので、柚木さんの作品に登場する、東京で生きる女の子たちの様子もとても新鮮で、それに影響を受けて、東京への家族旅行でレストランチェーンの「シズラー」にも行きました。 柚木 「シズラー」! ちょっと家族で行くのに、ちょうどいいんですよね。 宮島 絶対行ってみたかったので、とても楽しい思い出になりました。柚木さんの作

                                宮島未奈 『成瀬は天下を取りにいく』 | 新潮社
                              • 柚木麻子『ナイルパーチの女子会』感想〜怠惰なブロガー的コミュニケーションの隘路とラブファントム - 太陽がまぶしかったから

                                ナイルパーチの女子会 商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞! ナイルパーチの女子会 (文春文庫) 作者:柚木 麻子文藝春秋Amazon 最近ドラマが放映されていたとのこと。柚木麻子と言えば『ランチのあっこちゃん』や『あまからカルテット』など教訓と良い話とほっこりが同居する軽い作品が多い印象だったので不穏なあらすじに驚いた事を覚えている。 アラサーを迎えた女子にまつわる人間関係や家族関係を描いた作品ではあるが、ある種のサイコパスサスペンスでもあり、それでいて登場人物をモンス

                                  柚木麻子『ナイルパーチの女子会』感想〜怠惰なブロガー的コミュニケーションの隘路とラブファントム - 太陽がまぶしかったから
                                • 「だから私はハロプロが好き」小説家・柚木麻子【寄稿】 | ダ・ヴィンチWeb

                                  つんく♂曲に限らずハロプロは都会の中の少女の孤独、または半径100メートルほどの馴染みの場所の幸福について描き続けてきた。一人で歩く時、ふとハロプロ楽曲を小さく口ずさんでしまうのは、アスファルトやテナントビル、横断歩道や駅など、日本の町並みとの親和性が高い歌詞ばかりだからだろう。家の中で聴くのもいいが、スーパーマーケットやチェーン店で、不意にハロプロ曲を耳にする時がファンの醍醐味だ。歌詞を一粒舌に乗せれば、そこから空間がどんどん広がっていって、目の前の風景とピタッとつながるのがわかる。そんな時、自分はこの場所に存在しているのだ、という強い実感が湧いてくる。 ハロプロ曲のヒロインたちは自分が住む町に馴染もうと、言動やファッションに意識を巡らせ、仲間や居場所を作ろうと必死になる。それが恋愛という形を取ることもあるが、彼女たちの一番の目標はその場所で生活していくということだ。地方出身者が多いハロ

                                    「だから私はハロプロが好き」小説家・柚木麻子【寄稿】 | ダ・ヴィンチWeb
                                  • 柚月裕子さんと柚木麻子さんは別人である - Small Things

                                    何年にも渡って間違って認識していた、ということがある。 最近では、柚月裕子(ゆづき ゆうこ)さんと柚木麻子(ゆずき あさこ)さんをたいへん失礼ながらも同じ作家さんだと思っていた。 それもつい最近までずっとである。お二人の著作をそれぞれ読んでいるのにである。 いま第161回直木賞候補作である「マジカルグランマ」を読み進めている。これがとにかく面白い。これがあの「佐方貞人シリーズ」や「孤狼の血シリーズ」も書いている作家さんだと思いこんでいて、どれほど様々なジャンルで書かれているのかと思っていた。 また「盤上の向日葵」を読んだ時も、「ナイルパーチの女子会」や「BUTTER」と同じ作家さんだと疑いもせず、ただただ面白く読ませていただいた。 いや「マジカルグランマ」「ナイルパーチの女子会」は柚木麻子さんであり、「盤上の向日葵」「検事の本懐」「孤狼の血」が柚月裕子さんである。 柚月さんは「ゆづき」であ

                                      柚月裕子さんと柚木麻子さんは別人である - Small Things
                                    • 表と裏 - 子持ちワーママの独り言

                                      柚木麻子の「とりあえずお湯わかせ」を読んだ。読むまで知らなかったけど、小説ではなくエッセイだった。タイトルの意味は、 何も手につかない 時はお湯を沸かせ、そうすればお茶を飲むなり、野菜を茹でて一品つくるなり、最低でも部屋 を加湿できる、いわば停滞を脱するとっかかりを最もハードルの低いところでつかめ、という家訓のようなもの という柚木母の口癖(後に霧島洋子の本の受け売りと判明) 印税だけで食べていける数少ない物書きとして佐藤優が名前を挙げていたのが柚木麻子。その他には恩田陸の名前も挙げていた。そういえば渡辺淳一も「原稿料と印税だけで食べていけている作家は、いまの日本に55人しかいない」と言ったとか。まずトップは村上春樹や東野東吾あたりだろうな。 佐藤優が何かの本の中で勧めていた柚木麻子の「ナイルパーチの女子会」は確かに面白くて、個人的には世界的ベストセラーの三体よりも面白かった。(SFって元

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                                      • エトセトラ VOL.2 | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社

                                        “日本でいちばん有名なフェミニスト”田嶋陽子を大特集! 世代を超えて集結した執筆陣によるエッセイ・書評や、一般投稿「田嶋陽子さんへの手紙」、そして、田嶋陽子本人へのロングインタビューなどで構成。現代のフェミ作家たち=山内マリコ&柚木麻子責任編集による、最強のフェミ・アイコン田嶋陽子へのリスペクトに満ちた一冊。あの頃、テレビで田嶋先生を観ていた、すべての少女たちへ捧げます! 山内マリコ(やまうち・まりこ) 1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2008年「16歳はセックスの齢」で「女による女のためのR‐18文学賞読者賞」を受賞。2012年、同作を含む初の単行本『ここは退屈迎えに来て』を刊行、地方に生きる若い女性のリアルを描いた。小説『アズミ・ハルコは行方不明』『かわいい結婚』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』、エッセイ『皿洗いするの、どっち?目指せ、家庭内男女平等』、短篇&

                                          エトセトラ VOL.2 | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社
                                        • 「満州事変の直前に似ている」作家・柚木麻子が若者の「失敗できない」という空気感に感じること | インタビュー 人生、おしゃれ、そしてこれから | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(1/5)

                                          ユーモラスで一筋縄ではいかない魅力的な女性を描くことで有名な作家の柚木麻子さん。柚木さんが書く小説やエッセイでは常に社会の問題や弱者が置かれた立場への鋭い視点が光ります。 最新作『オール・ノット』では、実家が経済的に困窮しており、運動部に入ることや修学旅行も諦め、奨学金を返済することだけを考えて人生設計をする女性が主人公です。奨学金の返済で苦しむ若者が問題になる昨今の社会ですが、奨学金を借りて進学した若者には、堅実で安定した人生を歩むことが求められ、返済できなければ「自己責任」の目が向けられます。今の若者達は、「失敗できない」状況に立たされている、と語る柚木さんにお話を伺いました。(聞き手・ヒオカ) 柚木麻子 1981年東京生まれ。恵泉女学園中学校・高等学校出身。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。201

                                            「満州事変の直前に似ている」作家・柚木麻子が若者の「失敗できない」という空気感に感じること | インタビュー 人生、おしゃれ、そしてこれから | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(1/5)
                                          • 2024年4月に読んだ本 - 子持ちワーママの独り言

                                            2024年4月に読んだ本は27冊。ショウガの本が何冊か。ふるさと納税で高知のショウガパウダーを見つけたので寄付してみた。それから今ベランダにはスライスして蒸したショウガを干している。あと2,3日したらフードプロセッサーで細かくして(パウダーにしたいけど、そこまで細かくはならないだろうな)瓶に入れようと思う。 タイトルとは裏腹に、会社を舞台にした若者の人間関係がグズグズ、ドロドロで面白かったのは「おいしいごはんが食べられますように」。登場人物の不穏な思惑が交差しあい、ちょっと「ナイルパーチの女子会」を思い出した。 うちの会社を3月で辞めた派遣さんが、お局のことを「あの人、サイコパスですよね?」というのでサイコパスとはなんぞやと思い読んだのが「良心をもたない人たち」とその続編の「対処法」。良心をもたない人は25人に1人いるそうで、本の中で例に出されるような人はまぁ極端な例だとは思うけど(殺人犯

                                              2024年4月に読んだ本 - 子持ちワーママの独り言
                                            • ひよっこinfo vol10.*12月の新刊情報 - ひよっこブックガイド

                                              今回は今月発売する新刊のおしらせです! 12月発売!注目の新刊 あした死のうと思ってたのに 吉本ユータヌキ その怪文書を読みましたか 梨/株式会社 闇 人間標本 湊 かなえ マリはすてきじゃない魔女 柚木麻子 12月発売!注目の新刊 12月に発売予定の新刊から、注目作をピックアップしてご紹介します。 あした死のうと思ってたのに 吉本ユータヌキ 12月2日頃発売 あした死のうと思ってたのに posted with ヨメレバ 吉本ユータヌキ 扶桑社 2023年12月04日頃 楽天ブックス Amazon Kindle Twitter(現:X)で話題を呼んだ漫画作品の書籍化です。 死のうと思っている主人公と、その友達のやり取りを描いた作品で、今年6月にTwitterに投稿後、「泣ける」「勇気をもらった」など大きな反響を呼びました。書籍には未発表作を含む全7作を収録しています。 著者データ吉本ユータ

                                                ひよっこinfo vol10.*12月の新刊情報 - ひよっこブックガイド
                                              • 全文掲載「ママに武器なんていらない」柚木麻子さん特別エッセイ公開! | VERY

                                                今朝の朝日新聞のVERY自社広告は、 2020年VERY8月号創刊25周年特別企画「私たちは5年前から進歩しただろうか?」に寄稿してくださった作家、柚木麻子さんのエッセイを抜粋し掲載させていただきました。 「ママに武器なんていらない」世の中を目指したい気持ちはVERYも一緒です。 今日も良い1日に。 今から5年前といえば、そろそろ子供がほしいと思い始めていた時期で、私なりに着々と準備を進めていた。無駄遣いはやめて貯金を心がけ、子持ちの友だちからたくさん話を聞き、仕事は前倒しで進め、シッターさんを探し、制度を調べ、近所の保育園を気にし始めたのもこの頃である。夫と話し合い、育てる環境を一緒に整えた。母はもちろん、頼りになりそうな同性の仲間たちとの関係は大切にした。育児書や産後のメンタルや夫婦関係による手引書は、日本語で出版されているものはだいたい全部読んだ。それから間もなく、妊娠する。 当時の

                                                  全文掲載「ママに武器なんていらない」柚木麻子さん特別エッセイ公開! | VERY
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