幸せそうで、なにが悪い――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子｜本がひらく

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、電車の中で起きた痛ましい事件と、「幸せそうな女性」について、社会に思うことを書いていただきました。 ※当記事は連載の第5回です。最初から読む方はこちらです。 ＃５ 幸せそうな女性 「幸せそうな女性を殺したかった」という理由で男性が女性を狙って刺した。ニュースを見て、事件の被害者や居合わせた人々に思いを馳せ、胸を痛めると同時に苦しい記憶を蘇らせた女性は多いのではないか。私はそうだ。謎が解けていくような、身体の奥がすっと冷えるような感覚がずっと消えない。 直近だと、子どもが生まれてまもなく、スーパーマーケットで見知らぬ男性にベビーカーを蹴られた。その時の私は産後のマイナートラブルとワンオペ育児でボロボロ、仕事への不安もあり、幸せを感じるとかそんな余裕はまったくなかったのだが

[onigoy]

個人的にはあの事件を一般化して考えない方がいいと思ってる。あとこの方同様に自分もいきなり怒鳴られた経験とかあるけど自分に非があるにしろ単純に他人に対する行為として最低だと思う。それでいいのではないか。

[duers]

「女はすぐ調子にのるから、男がたまには厳しくしておとなしくさせてやるのが女のためだ」的な考えの男が潜在的にいっぱいいることがわかって怖くなった。女が痛い目にあうのは当然のことだと思ってる

[unakowa]

割と同意。なのでハッシュタグに分断を煽ってる言う人は、女は苦労して男の犠牲になるのが当たり前って価値観なんだろうと思ってる

[movesinthefield]

数年前の「だって幸せそうって思われたい」論争が思い出されてなんとも。

[qyosshy]

「結婚をひけらかすのは未婚へのマウンティング」だの「子連れは子供ができない人へのマウンティング」だのやってたのも、「幸せで何が悪い」と傲然と胸を張ってたらいいってことっすよね。

[shioki]

“報道を受けて、喜びを追求すること、生き生きと暮らすことが怖くなってしまった女性は大勢いると思う。この日本で、女性が幸せになろうとすること、幸せであることはもはや社会へのカウンターなのだ”

[nowa_s]

"女性が死んだり不幸になる物語"では女の不幸や死も、男性キャラを奮起させるきっかけに過ぎなかったりしてね。／男の隣で幸せそうな女性は許されても、男なしで楽しく幸せそうな女性は敵意の対象になるっぽい。