このほど完成した発電所(左)と農業ハウス(右奥)がセットになった施設=高知県本山町木能津で2022年4月18日午後1時4分、小林理撮影 間伐材などの木質系燃料を使う「バイオマス発電」と、発電時に発生する熱や蒸気、二酸化炭素を利用する農業ハウスがセットとなった施設が高知県本山町木能津に完成した。地球温暖化の原因とされる二酸化炭素排出量を減らす取り組みとして注目される。 ベンチャー企業のエフビットコミュニケーションズ(京都市)が約30億円を投じ、計画から約2年半かけて完成させた。発電能力は約1990キロワットで、燃料には同町などで出る間伐材など、通常は使わない木材を破片にして使う。燃焼時の蒸気でタービンを回し発電して売電する。 発電時に発生する熱や蒸気は、隣接する農業ハウス(約1ヘクタール)で水耕栽培するパプリカの保温に活用される。また燃焼時に発生するガスから二酸化炭素を取り出し、光合成を促進