無数の弾をばらまくイメージのガトリング砲やバルカン砲は、複数の銃身が高速回転するインパクトの大きさからか、映画やアニメなどで数多く描かれています。しかし、この2つは同じようでいて違いがあります。 ガトリング砲は人名が由来 銃砲の、弾が通る円筒部分を銃身あるいは砲身といいます。映画やアニメなどに登場する「ガトリング砲」や「バルカン砲」と呼ばれる兵器は、この銃身ないし砲身が束になった同じような見かけのものですが、現実にも存在し、こうした機関銃や機関砲を多銃身型あるいは多砲身型などと分類します。 拡大画像 7.62mm多銃身機銃「ミニガン」を射撃するアメリカ海軍兵士。現用の量産ガトリング砲では一番小さい(画像:アメリカ空軍)。 日本でも「バルカン砲」は、自衛隊や海上保安庁で「20mm機関砲」や「20mm多銃身機銃」の名称で使用されていますが、これらはガトリング砲と何が違うのでしょう。 端的にいう