森の小川を跳び越えるピューマ(Felis concolor)。水を避けることもあるが、状況によっては長い距離を泳げる。(PHOTOGRAPH BY JIM AND JAMIE DUTCHER, NATGEO IMAGE COLLECTION) 一般的に、ピューマは泳ぎが得意ではなく、ましてや長い距離は泳げないと考えられている。しかし、少なくともある1頭の冒険好きなピューマにとって、その認識は全くの見当違いだ。 米西部ワシントン州の本土からピュージェット湾の無人島まで1.1kmを泳ぐ若いオスのピューマが、新たな研究で記録された。GPSで追跡された「M161」または「ノーラン」と呼ばれるこの個体は、米ワシントン州オリンピア郊外の曲がりくねった道を通り、海岸沿いを進み、海へ出た。論文は2022年11月17日付けで学術誌「Northwestern Naturalist」に掲載された。 もしピューマ