埼玉県東部、東武鉄道春日部駅から歩いて15分ほど。「牛かるび丼」と「スンドゥブ」の特大看板が目に留まった。12月1日にオープンしたばかりの「かるびのとりこ春日部店」(春日部市)だ。 記者が入店した日は、午前11時半ごろには36席あるテーブル席がほぼ満席に。女性2人組や家族など複数人での来店が目立っていた。一方、カウンター席は7席中1席しか埋まっていなかった。 かるびのとりこを開発したのは、牛丼チェーン大手の吉野家。吉野家と言えば、男性の一人客がカウンター席に並び、黙々と牛丼をかき込むイメージが強いが、この店のターゲットは女性や家族連れなどのグループ利用だ。「ファストフード」の吉野家に対して、かるびのとりこは「ファストカジュアル」のレストランと位置付ける。 1号店は2023年2月、春日部店から北へ10キロほどの埼玉県幸手市にオープンした。この「杉戸高野台店」は想定以上にグループでの利用が多く