並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

121 - 160 件 / 201件

新着順 人気順

フミコフミオの検索結果121 - 160 件 / 201件

  • 【ご報告】健康診断を受けてわかったこと。 - Everything you've ever Dreamed

    節電モードで薄暗い病院で定期健康診断を受けた。憂鬱だった。ここ数年の検査結果が良くないのと、とある検査項目自体に苦手意識があったからである。そして憂鬱の中心に採尿がある。僕は、採尿が、苦手だ。採尿はこれまで何度もこなしてきたので慣れたものだ。トイレで紙コップに尿を採るとき、僕は、まるでベテランの電車機関士のように、指定されたラインに一ミリの狂いもない精度でピタ止めできる。問題はその後だ。尿漏れが酷くて、毎回、検査着の股間前面にシミをつくってしまう。僕は普段からパンツを履いている。だがパンツの布の厚さでは吸収できず、尿が越境してしまうのだ。 採尿は、検査の初っ端に行われるため、検査が終わるまでの時間を股間に染みをつけた状態を衆目に晒すことになる。このようなカミングアウトをすると、人々は尿漏れパッドを推奨する。推奨する人たちに反論したい。キミたちは周回遅れであると。すでに試している。股間に当て

      【ご報告】健康診断を受けてわかったこと。 - Everything you've ever Dreamed
    • 本を出すことがきっかけで家庭崩壊しそうです。 - Everything you've ever Dreamed

      本を書いた。増税直前の2019年9月27日(明日だ!)に発売になるので書店で見かけたら手に取ってもらいたい。最近流行りのフォント大きめ、文字少なめ、空白多めからはかけ離れた、フォント小さめ、文字多め、空白少なめ、タイトル長めなストロングスタイルのエッセイ本である。 (アマゾン→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。) 先日、打ち合わせをした際にK社の担当から「アレ?フミコさん全然宣伝してくれない、どうかしてしまったのではないか、と同僚と話していました」と心配されてしまったので、今、こうして宣伝アッピールをしている次第である。 ひとことでいえばこの本は、僕が読みたいものでも書きたいものでもなく、「今、書かなきゃいけないこと」を書いたエッセイ本である。 最大の売りは普通の中年男(45歳)が書いていること。「普通」とは、中小企業で

        本を出すことがきっかけで家庭崩壊しそうです。 - Everything you've ever Dreamed
      • 明石順平著『ツーカとゼーキン』は絶望から目を逸らす危険性について書かれた現代の黙示録だった。 - Everything you've ever Dreamed

        明石順平著「ツーカとゼーキン」を読んだ。絶望しかないが読んで良かった。そのタイトルから、現在の税制批判についての本かと思いきや、「日本の財政再建は不可能、円が暴落して、借金踏み倒されてゲームオーバーになる」という、絶望的なビジョンが語られていた。 ツーカとゼーキン 知りたくなかった日本の未来 (インターナショナル新書) 作者:明石 順平 発売日: 2020/04/07 メディア: 新書 著者は「財政あきらめ論者」の立場から、日本がなぜ壊滅するのか、その後の再製のために書いたと述べている。おそらく大半の読者は僕と同じように財政あきらめ論者ではない。だが、著者はそういった読者に対し、現在の日本に厳しい状況とその後に訪れる壊滅を説明するために、和同開珎前からの通貨の歴史と紙幣の誕生、そして、歴史的に繰り返してきた、困ったとき(お金が足りなくなったとき)に、お金を多く発行して、価値の下落を招くとい

        • 「40歳超えたオッサン」に伸びシロはあるのか 可能性があることは希望であり残酷

          「伸びシロがあるよ」と言われて、喜んでいいのか 誰にもできないことをするのではなく、誰でもできることを積み重ねて、誰にもできないレベルにまで高めていく。仕事であれ、学業であれ、研究であれ、趣味であれ、それが大事なのではないか、と考えるようになった。 そのように考えるのは、僕が皆さんと同じように凡人で、そのうえすでに中年で、伸びしろのないオッサンだからだ。 一方、「人間には何歳になっても可能性がある」とおっしゃる人もいる。そりゃそうだ。可能性が0%の人間はいない。どんなボンクラでも0.001%くらいは可能性がある。だが、冷静に20歳の頃の自分と今の自分とを比べたら、可能性は相当減っているのは間違いがない。 もちろん、年齢を重ねるごとに可能性が増していく人もいる。僕は年齢に比例して可能性が増していくタイプではないということ。狭い観測範囲からの推測だが、年齢とともに可能性が減っていくタイプのほう

            「40歳超えたオッサン」に伸びシロはあるのか 可能性があることは希望であり残酷
          • 管理職はいらない。 - Everything you've ever Dreamed

            過日、ビデオ会議の終わりに、部下Aから「部長!これからの日本は、管理職いらなくなりますね!」とストレートにいわれた。きっつー。どういう意図の発言かわかりかねるが、僕は少なからずキズついてしまった。日頃から「役職や肩書を気にせずに積極的に意見を言ってほしい」と言ってたくせに、彼のいう管理職が必ずしも僕を指しているわけではないというのに、情けない。 ここ最近、「新型コロナでなくなる仕事」という内容の、面白くない文章をネットでいくつも読んだ。どれもこれも予想がハズれても責任を取らないお気楽な文章で「こういう文章はお金をもらわないかぎり書くものか」と心に決めた。他人様の人生を馬鹿にしてるようで許せなかったのだ。だが、新型コロナ感染拡大にともなってテレワークに移行してみて僕は「管理職はなくなる」と無責任に予想するにいたった。正確には「管理職の数が少なくなる流れは止められない」である。平凡な管理職であ

              管理職はいらない。 - Everything you've ever Dreamed
            • 猫がいなくなった。 - Everything you've ever Dreamed

              猫がいなくなった。ノラ猫だ。近所の道路や駐車場を歩いていたり、近隣の家の庭や僕の車の下で昼寝をする姿を見かけたオスのキジトラで、尻尾が短くて丸くてお団子みたいだったので、勝手に「ダンゴ」と名付けて呼んでいた。初めて見かけたのは2015年の春先だ。隣家の自家用車の屋根の上にいて、出勤中の僕と目が合ったのだ。口もとが真っ白なのが印象的な、子猫だった。それからは毎日のように姿を見かけるようになった。何日か見かけないときは妻さんと「今日はお出かけかね」「猫は自由でいいよね」なんて話をしたものだ。台風の日や雪の日は「あの子大丈夫かな」と心配した。ダンゴは鈴や首輪もしていなかったけれど、毛並みも綺麗で少し太り気味だったのでどこかのウチでゴハンをもらっていたのだと思う。さいわい、といってしまっていいのかわからないけれど、我が家の周りも高齢化の直撃を受けていて、毎日サンデー状態のおじさんたちが日中ぶらぶら

                猫がいなくなった。 - Everything you've ever Dreamed
              • 「業務自動化(RPA)で新型肺炎によるマスク不足を乗り切れますか?」と事務スタッフは言った。 - Everything you've ever Dreamed

                新型肺炎の影響で全国的なマスク不足になっている。僕の勤めている会社は食品系で、マスクの使用頻度が高い業態ではあるけれども、幸いなことにマスク不足に陥っていない。消耗品の発注をしている事務スタッフのおかげだ。営業部門にいると彼らの仕事ぶりは数字でしか確認できないけれど、本当にありがたい。 先日、業務自動化へ向けた社内勉強会がおこなわれた。プロのレクチャーと自動化への課題についての話し合いだ。事務作業や単純作業の自動化はトップダウンの方針だがここ数か月膠着している。関連部署(事務スタッフ)の抵抗にあっている。雇用は守られるのか。仕事が奪われてしまうのではないのか。守ります。もっと創造的な仕事をしましょう。こんなやりとりが行われているのだ。 売上の集計等の単純作業は自動化してもっと楽に仕事をしましょう、というのが建前である。集計や入力上のヒューマンエラーがゼロになる、が本音。僕は「時代は令和、面

                  「業務自動化(RPA)で新型肺炎によるマスク不足を乗り切れますか?」と事務スタッフは言った。 - Everything you've ever Dreamed
                • かつて2世信者と交際したことがある。 - Everything you've ever Dreamed

                  具体的な団体名称は明かせないが、新興宗教の2世信者と付き合ったことがある。当時、僕は30才で相手は20代前半だった。彼女は母子共々の信者だった。彼女自身も、親の影響で無理やりというわけではなく、積極的に青年部に属して何とも表現しにくい会合に出席していたし、事故で人が亡くなったニュースに「きちんと加護を受けてない人間だから死んでも仕方ない」と発言したりしていたので、そこそこ厚い信心をお持ちになられていた。 カルト教団が世間を騒がせてから10年も経っていない時代だ。宗教ガールと付き合うのがリスキーであることは僕も分かっていた。なぜ付き合ったのか。一言で言ってしまえば隠蔽されていたのだ。いたした後、「実は私ね」とカミングアウトされたときの衝撃は忘れられない。合体グランドクロスのあとで「私と付き合いたいのなら青年部に来てよ。仲間たちもいるから」と恐ろしいことを言われても関係を絶てずにいたし続けたの

                    かつて2世信者と交際したことがある。 - Everything you've ever Dreamed
                  • 部下の営業活動が取締役を動かすくらいヤバかったのでシェアします。 - Everything you've ever Dreamed

                    部下の作った「絶対にダメ出しされない」究極の提案書がすごかったのでシェアします。 - Everything you've ever Dreamedのつづきです。 あいかわらず食品会社の営業部長という夢も希望もない仕事に従事している。今の僕を支えているのは、夢のない仕事で心身を壊したくない、無事に定年退職したい、という思いだ。営業部門には時々、他部門でいまいちな人たちが「営業の適正があるかもしれない」という淡い期待をもって送られてくる。この夏から営業へ異動になった50代後半のTさんは少し違う。前の会社では長年営業職をやっていたので、営業の適正あり、と判断されての異動、そう思っていた。 ウチの会社のシステムは、部長以上の役職者は全社員の日報を閲覧できるようになっている。僕は、営業開発部の部下の日報を翌朝出勤した時点で前日分をチェックし、気になった点があれば、呼び出してヒアリングしている。部下を

                      部下の営業活動が取締役を動かすくらいヤバかったのでシェアします。 - Everything you've ever Dreamed
                    • 48歳。これまでの人生をふりかえってみた。 - Everything you've ever Dreamed

                      何かと巻き込まれる体質のため気をつけていたのだけど、新型コロナに感染してしまった。奥様には、この体質を「劣化版ジョン・マクレーン」と揶揄され、飛行機には乗るなと忠告されている。「僕が飛行機に乗るとテロリストによるハイジャックが起きて人に迷惑がかかるから」がその理由だ(仮に、飛行機に乗って隣席がテロリストだったら、機内から迫真のブログを更新して世界一のブロガーになるだけのことだと思うのだけど)。僕自身は自分の人生を巻き込まれたり巻き込んだりの平均的なアラフィフ男性の人生と分析している。僕は2022年2月13日に48歳になった。これまでの人生を簡単に振り返って、人生について考えてみることにしてみた。 1970年代 3才祖父事故死(川で)/4才横浜駅で迷子になる/ピアノを習いはじめる 1980年代 小3ボヤを起こす(近所の野原)/小4交通事故に遭う(車にはねられる/捻挫) 1990年代 高3春に

                        48歳。これまでの人生をふりかえってみた。 - Everything you've ever Dreamed
                      • ありがとう消費増税! - Everything you've ever Dreamed

                        「今日酷い話があったんだよ」夕方の食卓で僕は切り出した。無意識に「仕事の話を家庭に持ち込まない」というルールを破っていた。それほど、腹にしまっておけない、ときめかない話だった。そして誰よりも奥様に聞いてもらいたい話だった。 とある取引先の会社との交渉が難航している。一般にも解放されている社食案件で、来月予定されている消費増税にともなう値上げ交渉だ。「値上げは出来ない」が先方の回答だった。「では現行価格のままなら内容を落として増税分を確保しますね」と提案するとそれも拒否した。ホワイ?福利厚生を落とすことは社員からのクレームにつながるから。社食は全社をあげて推進している健康経営の要だから。そういう理由だった。 「ウチも税金を納めなければならないので困ります」と訴えた。すると担当者は「我々双方とも損をしない秘策があります。御社にはご迷惑をおかけしません」と言って笑った。夕方再放送している時代劇に

                          ありがとう消費増税! - Everything you've ever Dreamed
                        • 「私の才能が正当に評価されていないようですね…」と部下は言った。 - Everything you've ever Dreamed

                          営業部門には、ときどき、他部門で能力や才能を発揮できなかった人が異動してくることがある。僕は食品会社の営業部門の責任者をやっていて、現在、部下の何人かは他部門でハマらなかった人である。本来なら新人を営業マンに育てるほうが楽だ。だが、厄介な人を戦力化することができたら、マイナスをプラスに転じた点で非常に大きい。「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」という言葉がある。金も仕事も残せなかった僕に残されたのは人を残すしかないともいえる。 私事だが50才手前でサラリーマン終活を始めている。緩やかにサラリーマンを卒業するつもりだ。30年弱のサラリーマン生活を色にたとえるとウンコ色。酷いものであった。そして酷いサラリーマン生活だったからこそ最後は「人生をかけてひり出したウンコを堆肥にして部下という名の花を咲かせ、自らのエンディングを飾りたい」と考えたのだ。 他部門でハマらなかった人たちも戦

                            「私の才能が正当に評価されていないようですね…」と部下は言った。 - Everything you've ever Dreamed
                          • ぼくの目の前でバブルは弾けた。 - Everything you've ever Dreamed

                            昭和49年2月生。団塊ジュニア。子供のころは、いつも、たくさんの同級生がいた。小学校は初日に遅刻をして一瞬スターになったがすぐにマンモス校で埋没。大きなホテルが燃えて蝶ネクタイのオーナーが言い訳をしていた。日航機が2回堕ちた。それからファミコン、スーパーマリオ。親から隠れるようにみた深夜番組は、エロティックで、楽しそうで、まぶしかった。 中学校はヤンキーが仕切っていた。国鉄がJRになって、車両内の灰皿がなくなった。同級生でも気の合うやつとしか話をしなくなった。CDラジカセが流行ってドラクエ3は飛龍の拳と抱き合わせで買わされた。ニュースは景気のよさそうな話ばかりで、大人たちは金をばらまいて楽しんでいた。天皇陛下が崩御されて時代がかわる。平成。 高校は進学校だった。ごく少数の親友とそれ以外の誰か。消費税。カラヤン。天安門。ベルリンの壁とソビエト連邦がボカン。クラシックからロック・ポップスへ、音

                              ぼくの目の前でバブルは弾けた。 - Everything you've ever Dreamed
                            • 全部コロナのせいにできるのはある意味幸せではないか。 - Everything you've ever Dreamed

                              「あ。もしもし。私だ。元気でやっているか」昨秋退職した役員Hからの電話。その声の以前と変わらぬ感が悲しみに変換されて、がつーん、と胸にキテしまった。Hからの着信と、取り繕った変わらない感は予測されていた。予測通りに電話がかかってきて、予測通りに以前と変わらぬ感がそこにあったのがやけに悲しかった。Hが、近い関係にあった現役社員に電話をかけ、、無茶難題を頼んでくることは、話題になっていた。僕は、Hが辞めたときの言葉を覚えている。「貯えはある。投資も始めてみた。40年以上働いてきて疲れた。休養したあとは、週2~3回で自分のペースで働こうと考えてる。ちょうど、知り合いの会社から人材育成部門の顧問に誘われている。友人と事業も考えている」 Hは嫌いな人間ではない。好きな人間でもない。いてもいなくても変わらない。僕にとっては、普段使わない非常階段の手すりのような存在。彼は役員/社員(従業員)のあいだに明

                                全部コロナのせいにできるのはある意味幸せではないか。 - Everything you've ever Dreamed
                              • 著作に付けられた酷評Amazonレビューにキズついて作家引退まで考えてしまいました。 - Everything you've ever Dreamed

                                好き好き大好きAmazonショッピング。クリック数回で終わる快適な買い物体験もさることながら、レビュー欄自体がコンテンツとして成立しているのがマジ最高。ただし最高であったのは過去のことである。残念ながら最近は、商品発売直後の不自然な高評価連発とアンチの低評価が悪目立ちして、まともなレビューが埋没している状況。声の大きな人や極端な声が目立っているネット社会そのものである。 それでも楽しく前向きな高評価レビューは読んでいて楽しい。そういうレビューで埋められているほうが気分がいい。だが高評価レビューの中にも「目から鱗が落ちました」「人生を変える一冊でした」的な薄気味悪いものも多い。そのような人は何枚眼球に鱗が貼られていて、何回人生を変えてきたのだろうか、心配になる。ウロコにつつまれた半魚人なのか、人生をループしている人なのか知らないが、生き方そのものを変えてみたほうがよろしいのではないかと愚考す

                                  著作に付けられた酷評Amazonレビューにキズついて作家引退まで考えてしまいました。 - Everything you've ever Dreamed
                                • 社内の権力争いで生き残ったみたいです。 - Everything you've ever Dreamed

                                  風雲急を告げる社内。まさに、権力を巡って、壮絶なる戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。体調を崩して昨秋から休養していた社長が、年明け早々復帰したのだ。予定よりも早い電撃復帰。社長不在のあいだにツメアトを残そうとして、自爆を繰り返していた専務派は隠蔽工作も間に合わず大慌てである。 僕は、社長派でも専務派でもない。だが社長の意向で中途入社して営業部門の責任者に就いたため、専務派からは社長派の急先鋒と見られていた。数々の仕打ち、嫌がらせを受けた。刺客を放たれ失脚を覚悟した。だが、これで終わり。これからは俺のターンである。ザマーミロ。ボスは療養中も会社の情報をマメにチェックしており、ほぼ正確に状況を把握していた。ITに疎い専務派の年寄りたちは、社長がなぜ会社の状況を知っているのか理解できていない模様。それでも専務は不敵な笑みを見せた。勝算があるのか?僕は来る壮絶な決戦に震えた。 復帰早々幹部

                                    社内の権力争いで生き残ったみたいです。 - Everything you've ever Dreamed
                                  • 立派に生きるとはどういうことか。 - Everything you've ever Dreamed

                                    タロウは幼稚園から中学まで一緒だった近所の友達であり、アニメ、エロ本、ロック、原チャリ、マツザカ・キミコ、そんな話ばかりしていたボンクラ仲間であり、周りが年齢を重ねるごとに「いつまでもアニメなんて見ていられるかよ」とつまらねえ大人になっていくなか、逆にボンクラぶりを加速させていったキング・オブ・ボンクラであり、エロ本の大家であり、その小柄な身体から無尽蔵に湧いて出てくる女体への探究心が将来のノーベル賞を期待させた優秀な科学者のタマゴであり、ひとことでいえば地元の巨星であった。多くの神童と呼ばれたクソ生意気なガキが劣化失速して一般ピープルになっていくところ、彼は失速することなくいまだにボンクラで在り続けている。 しかも永遠に。 タロウは高校2年の秋、交通事故で亡くなった。前触れなく、あっけなく、ボンクラのまま死んでしまったので、鼻に綿を詰められて横になっている姿を見ても、死んでしまった、とい

                                      立派に生きるとはどういうことか。 - Everything you've ever Dreamed
                                    • コロナ禍でも「稼ぎ頭」をみつけた食品営業マンのダメモト発想 かつての不採算部門に仕事が殺到

                                      新型コロナウイルスの影響で多くの企業の売上が減少した。月間100万PVを誇る人気ブロガー、フミコフミオ氏が勤める食品会社も例外ではない。だが、フミコ氏は、ある「発想の転換」によって会社に活路を見出した――。 飲食店向けの売上が「地獄の数字」に 新型コロナで日本中どこの業種も大変な状況になっている。僕が勤める会社も例外ではなく売上が悲惨なことになっている。 だけど、売らないものを売りものにするという発想の転換によって、生き残れる見込みが出てきた。今回はその話をさせていただく。 たいしたことはしていない。ただの思い付きだった。戦略や勝算もかけられるお金もなかった。無理やりに勝因をあげるなら、思いつきをそのまま実行したことだけだ。 僕は食品会社で働く営業部長だ。 弊社も、コロナ感染拡大にともなって、飲食向けの売上はガタ落ちである。3月の中旬時点で最悪な数字だったが、4月はより最悪な数字を記録する

                                        コロナ禍でも「稼ぎ頭」をみつけた食品営業マンのダメモト発想 かつての不採算部門に仕事が殺到
                                      • 採用面接で「これは圧迫面接に該当します」と指摘されて心が死にかけた。 - Everything you've ever Dreamed

                                        就職求人市場は、需要状況によって「売り手市場」「買い手市場」と呼ばれる。今は売り手市場であるらしい。売り手市場であれ、買い手市場であれ、そのときどきにおいて優位に立った者が優位にある立場を利用して強者のふるまいとする…僕が新卒の頃、平成一桁台は今ほどコンプライアンスもなく、買い手市場であったため、それはまあ酷い目にあったものだ。そんな薄汚れた下水のような世の中で、せめて己が面接官としてかかわる面接において、自分だけはドブネズミみたいに美しくありたいと心に決めている。 美しくあり続けることを試されるような試練が続いている。 第壱話 出ない、電話 初冬。営業職企画職の欠員補充のための中途採用に応じて「業種や仕事について担当者と実際にあって話を聞いてみたい」という問い合わせがあった。20代女性。アメリカ暮らしの長い帰国子女。ただし、現在勤務しているため特定の平日夕方6時から職場近くで話を聞かせて

                                          採用面接で「これは圧迫面接に該当します」と指摘されて心が死にかけた。 - Everything you've ever Dreamed
                                        • 緊急事態宣言明けに出社したら営業部門のトップではなくなっていた件 - Everything you've ever Dreamed

                                          僕は食品会社の営業部長。ウチの会社において役員と社員を識別するのは超簡単。パーテーションだ。デスクの周りをパーテーションで囲われているのが役員なのだ。だから、上半期の締めで先月(9月)おこなわれた役員会の後、エレベーターで会った役員から「キミには期待しているよ」と言われたり、僕の席の周りに梱包されたパーテーションが運び込まれたりしたので、「ついに取締役…」と武者ブルったのはここだけの話である。10月1日朝に臨時朝礼の実施が通達された。下半期を迎えて新たな人事体制の発表があるとのことであった。武者震いブルブル。 10月1日、1週間ぶりの出社。少し早めに会社に行ったら、僕のデスクがなくなっていた。「これが、かのサントリー社長の提唱する45歳定年制…」と血の気が引いた。営業部の島を見渡せるポジションにあった僕のデスクは、営業部の島に組み込まれていた。しかも西日がバチバチ当たる窓際。嫌がらせか。僕

                                            緊急事態宣言明けに出社したら営業部門のトップではなくなっていた件 - Everything you've ever Dreamed
                                          • 新型コロナウイルス感染下でたくましく生きる人たちの姿に心震えた。 - Everything you've ever Dreamed

                                            午後2時。急に強くなった雨を避けるために入ったバーミヤン。隣のテーブルにやって来たスーツ姿のおばはん二人組が4人掛け席なのに並んで座ったとき僕が感じた違和感は、数分後にやってきたジャージ姿のおばはんが、二人の前に座ったときに解消された。営業マンの勘で保険のセールスと察知した僕は、急速におばはんトリオへの興味を失い、コーヒーを飲みながらパソコンでの事務作業に集中した。 「え!仕事の話は!」突然大きな声がした。強い口調だ。後からきたジャージおばはんだ。僕が体を起こして横目で見ると、ジャージおばはんは困惑したような表情を浮かべていた。スーツおばはんズの声に動じる様子はなかった。余裕があった。生保セールスの交渉決裂か…。僕がふたたび興味を失うと、「救済なのよ」「え?何」「救済なのよ奥さん」「もう共済には入っているから」「救済」「共済」と微妙に噛みあっていない会話が聞こえてきた。勘弁してくれ。3月の

                                              新型コロナウイルス感染下でたくましく生きる人たちの姿に心震えた。 - Everything you've ever Dreamed
                                            • 名作漫画『BLUE GIANT』から学ぶ夢の追い方と捨て方 | さくマガ

                                              『BLUE GIANT』とは 『BLUE GIANT』は仙台の高校生・宮本大がサックスの音の虜になり、様々な人々との出会いを経て、ジャズプレイヤーとして成長していく物語である。 続編『~SUPREME』と続々篇『~EXPLORER』がある。僕は、2年前の夏、本を執筆しているとき、担当編集者氏から参考図書としていただいたのが『BLUE GIANT』(以下『BG』)とのファーストコンタクトであった。名前と表紙は知っていたが、食わず嫌いをしていたのだ。『BG』は大傑作で、食わず嫌いをしていたのを後悔した。若い頃に出会いたかった。 『BG』の魅力は、主人公・宮本大の熱さだ。その熱さが、周辺をかためるキャラクターに伝播するだけでなく、ジャズに詳しくない読者へビンビン伝わってくるところが最大の魅力である。主人公・宮本大の熱さが、普通に生活をして、仕事に追われていると忘れてしまいがちな熱さを僕らに思い出

                                                名作漫画『BLUE GIANT』から学ぶ夢の追い方と捨て方 | さくマガ
                                              • Salesforceで障害か 「ログインできない」報告相次ぐ【追記あり】

                                                Twitter上で、5月12日午前7時ごろから「米salesforce.comの製品にログインできない」「ログインできたものの動作しない」という報告が相次いでいる。salesforce.comのパーカー・ハリスCTOは事態を受け、自身のTwitterで「DNSの問題が原因で、復旧に向けて作業中」と投稿している。 編集部が午前10時に同社のステータスサイトを確認したところ、障害状況などが表示されない状態だった。日本のTwitterでは「業務に支障が出る」「仕事にならない」といった声が出ている。海外のユーザーからも同様の報告が上がっており、世界規模で障害が発生しているとみられる。 Salesforce.comは、クラウドベースの顧客関係管理ツール(CRM)や営業支援ツール(SFA)を提供している。 追記:「サービスは大幅に復旧」 CTOがコメント パーカー・ハリスCTOは12日午前10時47分

                                                  Salesforceで障害か 「ログインできない」報告相次ぐ【追記あり】
                                                • 「何ものにもなれなかった」が口癖の50代知人に復讐されてドン底に突き落とされた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                  宮沢賢治は「真の幸福に至れるのであれば、それまでの悲しみは、エピソードに過ぎない」と言った。だが、今を生きる僕らのほとんどは幸せに至る前のエピソードで死んでしまうのでないだろうか。「何ものにもなれなかった」が口癖の元同僚がいる。出会ったときは先輩だったが、別れるときは部下だった人。50代、バツイチ。彼の口から「何ものにもなれなかった」という台詞が出ると「何かを目指したことありますか?」「そもそも何ものって?」「挑戦してないのに後悔するポーズやめてください」と僕が詰問し、彼が「いじめるなよー」とヘラヘラするのがこれまでの飲みのパターンであった。 世間的に飲めるようになったので彼と飲んだ。駅前。チェーン居酒屋。再会に乾杯した直後「就職した会社がブラックでさ」と切り出す彼。就職していたらしい。またうだつのあがらない話を聞かされると憂鬱な気分になる。話を促すと彼は「手取り28万」「営業事務」「正社

                                                    「何ものにもなれなかった」が口癖の50代知人に復讐されてドン底に突き落とされた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                  • 【ご報告】CPAP治療をはじめて1年になりました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                    昨年7月にCPAPを始めて1年経った。CPAPを始めたきっかけは、奥様が僕のいびきを心配したからである。僕に自覚症状はなかった。だが、彼女の言葉を信じるならば、工事現場のような騒音だったらしい。夜中、いびきに激怒して鬼の形相をした彼女に何度も頭を蹴られた。父さんにも頭を蹴られたことないのに。そして彼女は僕にいびき外来受診を勧めた。この話をすると「君の体を心配している。奥様は素晴らしい人だ」という声を聞いて僕は苦笑いするばかりである。なぜなら、彼女は「心配です。キミのいびきによる寝不足で病気になってしまうのが。君がぽっくり逝ってしまうのは、生命保険にも入っていて死亡保険金も入るし、これも運命と諦められるのですが…」とご自身のことしか考えてないのは明確だからだ。とにかく奥様の強い要望により、僕はいびき外来の診察を受け、睡眠時呼吸症候群(重症)の診断を受け、CPAP治療が始まったのが昨年の7月で

                                                      【ご報告】CPAP治療をはじめて1年になりました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                    • 「大人の仰天ニュース」に出ました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                      www.oricon.co.jp 「大人の仰天ニュース」ご視聴いただきありがとうございました。あなたのハートには何が残りましたか?番組で紹介されたフミコフミオの著作はこちらです。アマゾン→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 楽天→楽天ブックス: ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 - フミコフミオ - 9784046043597 : 本 お正月休みのお供にどうぞ。 中居さん、鶴瓶師匠に再現ビデオを観てもらえて嬉しかった。特に、ほぼ同郷、同年代の中居さんに弄っていただいたのは一生の思い出です。田中みな実さんの朗読も最高でした。写真集買います。面白い番組でした。 あの再現ドラマは7年前、いちばんどうかしてた頃の「トイレにとじこめられてます。」という記事が元

                                                        「大人の仰天ニュース」に出ました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                      • 会社上層部に疎まれて着実に退職に追い込まれている。 - Everything you've ever Dreamed

                                                        僕は食品会社の営業部長、先日、ある問題社員を上層部から託された。営業部門は表向き「会社の看板を背負っている」と持ち上げられるが、他の部署でパッとしなかった人材が送り込まれてくる姨捨山のような場所でもある。僕は会社から珍獣使いとして評価されている。自称必要悪くん、「刺身が生だ」部長、仕事中の居眠りが止められない眠狂四郎君、役職を与えられれば本気出しますよ氏、言われたこと以上の仕事は出来ませんマン……思いつくだけでここ十年くらいの間にこれだけの厄介な人を面倒を見てきた。時間の無駄であった。これからの職業人生でこの無駄な時間を少しでも取り返していきたい。と心に誓った矢先にこれだ。 問題社員はクライアントから運営を委託されているレストランの責任者だ。腕はよく、客先からの評価は高い。その一方で問題をたびたび起こすため取り扱いが難しい。手を焼いた上層部が珍獣使いとして評価を得ている僕に彼を任せたのだ。

                                                          会社上層部に疎まれて着実に退職に追い込まれている。 - Everything you've ever Dreamed
                                                        • 閉店したレトロ食堂の奇跡の大復活で喜びのあまりむせび泣いてしまいました。【フミコフミオのサラリーマン御祝膳問答第13回】 - ぐるなび みんなのごはん

                                                          僕が営業という仕事を25年も続けてこられたのは、普段の外回り営業や出張の際に、訪れた町々の名店でランチを食べられるからである。新しいお店や埋もれていた店を見つけたときの喜びは、契約を取れたときとなんら変わらない。営業という仕事を通じて、お気に入りの店を何軒も見つけては、利用してきた。断じて仕事をサボっていたのではない。新規でお店を見つけて、ランチを食べて、お気に入りの店にしていくことは、本業に活力をもたらせてくれた。つまり仕事の一部であった。面倒な案件や取扱い注意のクライアントを前に憂鬱な気分になっても、「あの街にいけばあのランチが食べられる」と思えばこそやり遂げることができたのだ。そういう経験が僕には数えきれないほどある。 ところが、皆さんも御存知のとおり、アレの影響で飲食店を取り巻く状況は一変した。宣言やら制限で、飲食店の経営は厳しくなった。もともと経営基盤が弱く、跡取りに苦戦している

                                                            閉店したレトロ食堂の奇跡の大復活で喜びのあまりむせび泣いてしまいました。【フミコフミオのサラリーマン御祝膳問答第13回】 - ぐるなび みんなのごはん
                                                          • 相手と共に成長できる人間が生き残る。 - Everything you've ever Dreamed

                                                            新卒で営業に配属された同期20名のなかで、会社や業種を変えながら今でも営業職を続けているのは、ななななんと僕だけである。営業を辞めてしまった彼らから「孤高」「誰もいない風景を見ている」というやや取っ付きにくいリスペクトをされてもいいような気がしてならないが、実際は「え、まだ営業やってるの?」「よくやっていられるなあ」「常識的に考えてヤバいだろ」と呆れられている。きっつー。 25年間新規開発営業を続けているのは、どこかおかしい人間らしい。今でも、新卒当時のスタイルで営業をしていると誤解されているようだ。「足で稼げ」という精神論めいた指示のもと電話をかけまくり、飛び込み営業を繰り返し、名刺をゲットする毎日。アホか。そんなスタイルを25年続けられるはずがない。3年が限界。倒れるよ。僕はラッキーだった。30才手前のいくつかの人との出会いで「営業でいちばん大事なのは、営業テクニックではなく、売れる仕

                                                              相手と共に成長できる人間が生き残る。 - Everything you've ever Dreamed
                                                            • 「バカと付き合うな」は現実的ではない。(12/16発売『神・文章術』より) - Everything you've ever Dreamed

                                                              ブレないの亜種で、「バカと付き合うな」という考え方もある。「バカと付き合うと貴重な時間と労力の無駄だからヤメておきなさい」という急進的な考えである。確かに、目標へ最短距離で向かうとき、バカなるものは障害でしかない。無視すればストレスはない。スタートからゴールまで一直線に突破するなら、バカとお付き合いするのは無駄である。でも、正しくブレることができれば、「バカと付き合う」も、ポジティブなものに変えられる。 現実社会はおバカなことばかりだ。頭のいい人や立派とされる人、社会的に成功している人、といったエリートでも、実際はバカなことばかりしている。緊急事態宣言下で、国会議員が女性の接待を伴う店で深夜まで飲み食いをして失脚している。頭の良し悪しは関係なく、ありえないことをしている。 この世はバカなものばかりである。逆にいうと、「バカと付き合うな」は人づきあいを放棄した、ある種の「世捨て人ライフスタイ

                                                                「バカと付き合うな」は現実的ではない。(12/16発売『神・文章術』より) - Everything you've ever Dreamed
                                                              • 『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』とても面白かった。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                『独ソ戦』著者最新作『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』読了。ドイツ国防軍ハインツ・グデーリアン上級大将を主役に据えた評伝である。読み物として純粋に面白かった。これは、凄惨な記述の続く「独ソ戦」に比べて、わかりやすい1人の将軍の栄枯盛衰の物語ということもあるが、何より著者の腐心の結果だろう。 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (角川新書) 作者:大木 毅 発売日: 2020/03/07 メディア: 新書 第二次大戦時のドイツ国防軍の将軍で知名度でいうと、ロンメル元帥がダントツ、次にマンシュタイン元帥、グデーリアンはその次あたりになるだろう(ちなみに僕のお気に入りはゴットハルト・ハインリツィ上級大将)。多少、第二次大戦に詳しい方なら、グデーリアンといえばドイツ陸軍装甲師団の生みの親、電撃戦成功の立役者、戦術家としては有能だが戦略家としては疑問符がつく、というイメージを持

                                                                  『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』とても面白かった。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                • 1999年夏、彼女の生涯最後の小説が、僕を。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                  七月になれば、きっとまた僕は、彼女の生涯最後の小説を読んだ、あの夏の夜を思い出してしまうだろう。一九九九年の七月、25歳の僕は、駅に直結したビルにある書店の文庫コーナーで彼女と再会した。彼女は二つ上の先輩で、会うのは数年ぶりだった。社交辞令のつもりで連絡先を交換した。数日後、ショートメールが届いた。「原稿用紙四枚の短編を書いてきて。私も書くから」学生時代、僕と先輩は競うように掌編を書いていた。僕らは自分たちに大きな才能がないことに気がつかないふりをして遊んでいた。僕が先輩の好きなディケンズの「大いなる遺産」を「退屈」とこき下ろすと彼女は本気で怒った。「あなたに『大いなる遺産』が書けるの?」と。僕が「書けるけど書かない」というと彼女は笑った。挑戦的な笑みだった。その頃、僕は文章を書いていなかった。才能がないのは分かり切っていたから、人に読ませてもバカにされるだけのゴミを書く気分にはなれなかっ

                                                                    1999年夏、彼女の生涯最後の小説が、僕を。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                  • 価値観の多様性が叫ばれる時代に自分の価値観を妻に押し付けた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                    今年の8月で結婚12年になるが、奥様の価値観をまったく受け入れられないでいる。価値観の違いが顕著にあらわれるのは金銭感覚だ。彼女の金銭感覚が理解できない。「老後に備えて金を貯める」をスローガンに緊縮財政を敷きながら、僕の1か月分のこづかいよりもはるかに高額な化粧水を買い続けている。理解できない。平和主義者の僕にできることは「化粧水は大事だよねー」と心で泣きながら化粧水の箱に記載された成分を確認することしかなかった。彼女も僕の価値観、金銭感覚が分かっていない。たとえばガンプラ。「ガンダムエアリアル」と「ガンダムルブリス」の違いを彼女に説明しても理解できなかった。僕が毎晩ハードに利用している海外のエロティックな動画サービスの必要性もわからないだろう(今、僕はクレジットの利用明細(海外)を精査されるのを恐れている)。 より深刻なのはアイテムが被ることの多い生活必需品だ。歯ブラシ。僕は神奈川県下に

                                                                      価値観の多様性が叫ばれる時代に自分の価値観を妻に押し付けた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                    • ゆとり世代の元同僚のFIRE生活が僕のハートに火をつけました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                      (12年前!のエピソード1) 2024年7月某日、猛烈な酷暑下の神奈川県某所。かつて「必要悪」を自称したゆとり世代の元同僚と再会した。会いたくはなかったが、暑さから逃げるように飛び込んだドトールコーヒーショップに並んだら前にいた。で、一緒にお茶をすることになった。ゆとり君は、二人掛けの小さなテーブルの上にハンカチを広げ、そのうえに鞄を置いた。なお、僕の鞄は足もとである。そしてゆとり君は「『カバンはハンカチの上に置きなさい』を知っていますか、課長。表層的な意味ではなくて相手の立場で物事を考えるということですよ」と言った。小さいテーブルの天板の面積の7割強が、ゆとり君鞄に占拠されていた。なぜ薄汚れた鞄の真横のクソ狭いスペースにアイスコーヒーを置かなければならないのか。この状態が、相手(僕)のことを考えているように見えるらしい。重症だ。「立場」の発音がGODIVAっぽいのも気になった。なお、些末

                                                                        ゆとり世代の元同僚のFIRE生活が僕のハートに火をつけました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                      • このままテレワークが進めば、日本から「頑張ったで賞」は確実に消える ある種の余裕やゆとりも失われる

                                                                        新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「テレワーク」が広がっている。ブロガーのフミコフミオ氏は、「テレワークが普及した社会は、成果や結果の出しやすい環境になる。ただし、それは『頑張ったで賞』が認められないさみしい社会でもある」という——。 導入の障害が「照れワーク」とは… 新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、テレワークを本格的に導入する企業が増えている。僕が勤めている会社でも、テレワーク(在宅勤務)導入に踏み切った。職場環境改善の視点からではなく、完全に世の中の流れに乗っての決定であった。流行に乗ってのドタバタ導入なので、前途多難である。 たとえば、僕はビデオ会議の導入を提案したのだが、上層部に却下された。 一部上層部の「面と向かっては話しづらい」という驚くべき理由で却下されたのである。テレワーク導入の障害が、「照れワーク」とは……。想定外すぎて驚きを隠せなかった。 テレワークの導入と

                                                                          このままテレワークが進めば、日本から「頑張ったで賞」は確実に消える ある種の余裕やゆとりも失われる
                                                                        • 行方不明のご近所さんを捜索していたら「パンドラの箱」を開けてしまった。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                          過日、日曜の朝、土曜の夜から行方不明になったX氏を捜しにいった。Xは同じ中学に通っていた友人Yの父親で、僕は30年以上前のしゃきっとした姿しか知らないけれども、最近は認知症を患っていたようだ。そのXが土曜の夜9時に出たきり、行方不明になった。そして、近所の有志で捜索隊が結成された。軽度の認知症、足腰の弱体化、体力の衰え、思考の硬直化といった高齢化の症状いちじるしい捜索隊の現実を直視して絶望した母が、「土曜の夜からXさんがいないのよ。手を貸して」と超慌てて僕に助けを求めてきたのだ(友人Yは関西地方に在住)。 Xが最後に目撃された地点は隣市に向かう県道である。県道沿いはおそらく警察が捜索しているし、防犯カメラやドラレコも頼れるから、我々は人が通らない県道と市道から入った山道を捜索することになった。山道を、おーい、おーい、とXの名を呼びながら、歩いた。僕の声だけが響いた。シニア捜索隊は声を出すの

                                                                            行方不明のご近所さんを捜索していたら「パンドラの箱」を開けてしまった。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                          • 仕事を知らない上司が異動してきたとき、どう対応すればいいのか? | さくマガ

                                                                            >>さくらインターネットの採用情報を見る 環境はポケモンと同じように変化する。 みなさんは昨年発表されたスマートフォン向け睡眠ゲームアプリ「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」で遊んでいますか? 僕はリリースされた瞬間にダウンロードして、毎晩真面目に寝ている。「寝るだけなら楽勝」と想像していたのに、思いのほか、育成がなかなか進まずもやもやしている。それにしても、睡眠時間を娯楽に変えてしまうポケモンには驚くばかりだ。 なぜ、ポケモンは僕らを魅了するのだろうか? いくつかの理由が考えられる。僕は、それぞれの人生においてそれぞれのポケモンが存在するからだと考えている。たとえば上司。どんな上司(ポケモン)をゲットして育成していくのか、そういう視点からみることによって厳しい現実も多少楽しく思えてくる。 ポケモンが進化して能力や外見を大きく変化させるのと同様に、何年か仕事を続けていると、と

                                                                              仕事を知らない上司が異動してきたとき、どう対応すればいいのか? | さくマガ
                                                                            • 「自分は普通」とSNSで勘違いしている人の痛さ 常識という言葉で相手を圧倒したい

                                                                              それが本当に信頼できるものなのか考えもしない 「普通はそう考えるよ」「それが常識だよね」そういったフレーズで締められる反論は誰のものであれクソ。その反論が正しかろうが、間違っていようが、的外れだろうが、関係ない。クソだ。だいたい「普通」や「常識」という言葉を持ち出して、「よう! 大勢は決しているのだぜ」と宣言しているのが気に入らない。 人間は、意識的であれ、無意識であれ、味方を求めてしまいがちである。お化け屋敷に入って恐怖に襲われたとき、つい知らない人の袖につかまりたくなってしまう。その袖が本当に信頼できるものなのか考えもしないで。僕はその浅はかさをクソと言っている。 「普通って口にするけどさ、どう普通なの?」「常識であると確認したのかい?」と僕が尋ねると、根拠を示して説明できる人はほとんどおらず、「普通だから普通。常識だから常識なんだよ!」などと「ウンコだからウンコ」というような子供じみ

                                                                                「自分は普通」とSNSで勘違いしている人の痛さ 常識という言葉で相手を圧倒したい
                                                                              • 取引先の新人女性から「彼女いますか?」と聞かれました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                                100億年ぶりに女性から「カノジョさん、いないの?」と言われたとき、どこか懐かしく甘い匂いがした。何の匂いだろう?僕は言葉を探しながら考える。そして捜し当てる。再生、確認。間違いない。真夏の海岸で嗅いだコパトーンの甘い匂いだった。「彼女はいませんよ」僕は言った。妻の目を盗み、真実と嘘のボーダーをかすめるようにして。年の離れた相手に。 声と匂いの主はクリニックを運営している法人で事務職として働く女性で、今年の春から働いている新人さんだ。僕がクライアントである理事長先生と面談する際はいつも、彼女が応接室に通してくれた。麦茶から番茶へ。季節の移り変わりと共に彼女のいれてくれるお茶と交わす言葉も変わった。「今日は暑いですね」「夕立になりそう」「あっという間に秋が来てしまいましたね」彼女はいつもとびきりの笑顔で僕みたいな中年男に話しかけてくれた。そして今日の「カノジョさん、いないの?」カノジョという

                                                                                  取引先の新人女性から「彼女いますか?」と聞かれました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                                • 「匿名ブログで書き捨てるとスッキリする」僕がブログを20年以上も続けている本当の理由 ブログに書けば「悩み」は解消する

                                                                                  「悩み」を自分の力にすることができる 「書けるようになるためには、どうすればいいのか」という本題に入る前に、書くことによって得られるものを列挙しよう。「こんな良いことがあるのか!」というポジティブな効果を確認しておいたほうが、ヤル気が出てくるだろう。 【書くという行為を通じて得られるもの】 ・悩みや迷いが消える。 ・やりたいことが見つかる。 ・良い人間関係が築ける。 ・充実した毎日が送れるようになる。 ・文章が思いのままに、爆速で書けるようになる。 ・自分の武器となる個性が見つかって、さらに磨き上げられる。 ・多くの人に読まれるブログが書けるようになる。 僕は、20代の終わりから30歳にかけて、大きなものから、ささいなものまで、いろいろな悩みを抱えていた。 たとえば、お決まりの 「同期の奴らが苦労なくノルマをこなしているのに、なぜ自分はノルマ達成に四苦八苦しているのだろう。能力が足りないの

                                                                                    「匿名ブログで書き捨てるとスッキリする」僕がブログを20年以上も続けている本当の理由 ブログに書けば「悩み」は解消する