(写真:まるやゆういち[左]、吉田和本[右]) 新型コロナ禍で日本の課題が浮き彫りになるなか、政治家の「言葉の力」にも注目が集まった。政治と国民はいかなるコミュニケーションをとるべきか。行政・規制改革担当とワクチン接種担当を担い、「次期総理に最も近い政治家」と呼ばれる河野太郎大臣と、科学を駆使した社会変革を実践するデータサイエンティスト・宮田裕章氏が特別対談(聞き手:亀井善太郎[政策シンクタンクPHP総研主席研究員])。 ※本稿は『Voice』2021年4⽉号より⼀部抜粋・編集したものです。 多様かつ包括的な社会へ ――(亀井)コロナ禍によって、政治家の「言葉の力」にも注目が集まりました。デジタル化においては国民への説明と説得が重要とのお話がありましたが、リーダーはどのようなメッセージを届けるべきでしょうか。 【宮田】一つは今回のコロナでも浮き彫りになりましたが、データや根拠に基づいて発信