実家の本棚で、もう15年も前の文芸雑誌「ダ・ヴィンチ」を見つけました。 好きな一冊を紹介する「私の本談義」というコーナーで、 私の文が掲載されています。 当時、私は22歳。 この頃に抱えていたもどかしさや不安を思い出しました。 今日はその文を紹介したいと思います。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 今年、私は22歳になった。そしてまもなく就職活動が始まった。 セミナー、面接、内定。 心に重くのしかかる言葉が飛び交う中、 着慣れないリクルートスーツを身にまとい、 まるで広い海にたった一人放り出されたような 底なしの不安を抱えながら過ごす毎日・・・。 容赦なく送りつけられてくる不採用通知に社会の厳しさを見せつけられながら、 いつも問いただしていた。 私には何ができるの?私はいったい何をしたいのだろう? 何のために生き