今回の特許は2019年8月1日、米国特許商標庁で「SYSTEM AND METHOD FOR DIGITAL CURRENCY VIA BLOCKCHAIN」として公開されたものだ。ウォルマートアポロという会社から、2019年1月に出願されたもので、2018年1月にも関連特許が出されている。デジタル通貨の名称は「ウォルマート通貨(Walmart Currency)」だ。 ウォルマート通貨はビットコインのように需要と供給で価値が変動しない。価値が安定しているステーブルコインとして発行する。米ドルを基準の通貨にするという。ブロックチェーン技術も利用する。これらの点はリブラとほぼ同じだ。 ウォルマートの狙いの1つは、ビザやマスターカードなどのクレジットカード会社に支払う決済手数料の軽減だ。米国では多くの消費者がクレジットカードで決済する。筆者も米国で現金を使うのは月に5回に満たない。 米メディア