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ブラックフライデー
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こうした状況下で、テックブログを書くことは大きな“工数負担”として扱われがちです。業務時間内で記事を書く場合、調査や検証、サンプルコードの作成、図版の準備が必要です。企業によっては広報や法務のチェックが入り、丁寧に運用しようとすると一記事につき一人日以上かかることもあります。 アドベントカレンダーで12月に連続して記事を出す企業は、社内の工数をそれだけ割いているということです。それを許容できる企業は、単純に寛容なのだと思います。またブログサイト自体の運用コストも無視できません。 こうした事情を踏まえると、経営層が「これだけ負担をかけるのなら、何かしらの成果がほしい」と考えるのは自然です。しかし、テックブログには即効性がありません。ブログ経由の応募は極めて少なく、PVをKPIにしてしまうと目標設定が破綻しやすい。PVを狙いすぎると、炎上しやすいテーマに寄ってしまい、企業ブランディングの毀損に
優秀さとは何か?筆者が過去に在籍していた某社は「新卒採用」をとても重視していました。全社員面接官主義と評して「新卒採用には全員が協力する」ことを是とする文化がありました。 そのおかげで、多くの優秀な学生を採用できた記憶があります。高学歴なだけでなく、論理的思考力も高く、受け答えも全員がしっかりしていました。「22歳当時の自分が今、この会社の面接受けたら、絶対落ちてるわ」と暗澹たる気分になりました。 ただ、そうした優秀な学生たちも、研修を終えて現場に立つと大半が四苦八苦していました。とくに営業職に就いた学生は、ほぼ全員が苦戦し、苦汁を舐めていた印象です。心が折れて挫折した人も中にはいました。 いきなり商談という戦場に放り込まれ、竹槍一本で突撃していたわけじゃありません。キチンとしたマニュアルがあり、営業ロープレもやって、先輩との営業同行もありました。でも、独り立ち出来ずに苦戦してました。2年
2019年に情シスの業務範囲を整理した記事を公開しました。このコンテンツは多くの情シスの方に読んでいただいており、今でも初めて情シスの方からお声がけ頂くきっかけにもなっています。 それから5年。2025年の情シスは、当時とは比べものにならないほど複雑さが増しています。経済動向の不安定さやスタートアップ不況、M&Aの加速も重なり、情シスの必要性は高まり続けていますが、採用はかつてないほど難しくなっています。 今回は「2025年の情シスの業務範囲」と「なぜ今こんなに採れないのか」を整理します。 情シスが抱える業務範囲の拡大情シスが抱える業務範囲の拡大について下図に示します。次に特に増加した業務内容に注目してまとめていきます。 コーポレートIT (情シス)の担う全体業務イメージ 2025コロナ禍の名残としてのハイブリッドワークフルリモートは減ったものの、完全なオフィス回帰にも至っていません。その
「人を育てる」ってなんか偉そうで苦手筆者は、新卒の頃から「人を育てる」って言葉を、どうしても好きになれません。41歳の中堅ビジネスパーソンとなった今も苦手な言葉の 1 つです。 入社したての新卒、部署に異動したばかりの若手の育成が重要であることは理解しています。「育てる」こと自体は否定的ではありません。 言葉の持つニュアンスが苦手なのです。「人を育てる」って、上から目線じゃありません? なんか偉そう。まるでポケモンの世界のように、誰かの所有物みたいな表現に聞こえてしまい、強い違和感を抱くのです。 「人を育てる」と言いながら、本人の主体性を奪って、個性をブチ殺して、育てる側の思うがままの姿に変えようとしていないでしょうか。 個性が死んじゃう仕事を任せたはずなのに「違うよ!」「そうじゃない!」と口を出し、「代打、オレ!」と言わんばかりに仕事を奪う輩がいます。そういう人が上司だった経験もあります
こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。 私が新卒で入社したサイバーエージェントに有名な採用基準があります。 それは「素直でいいやつ」を選ぶというもの。 確かに、サイバーエージェントの人はいい人ばかりで、何かあれば助けてくれました。他人の足を引っ張ろうとしたり、無関心な人はほとんどいませんでした。 今回は、自分なりに「素直でいいやつ」の解像度を高めてみようという目論見です。 ①素直でいいいやつは、愚直に受け入れられるサイバーエージェントで言われている素直さというのは、「従順である」という意味ではありません。言われたことを思考停止でやることは、素直さではないのです。しっかり考える姿勢は持ちつつも、一旦言われたことを受け入れてやってみることができる力なのです。 これは、いい意味で自分を信じていない状態とも言い換えられます。 自信があること自体はいいと思うのですが、若手の頃は先輩のやり
こんにちは、ログラスの布川です。 ログラスは1年前から、大企業から中規模企業まで、大規模なAI開発プロジェクトを支援させていただくための体制を整えてきました。 その成果が本日、初めての外部公開という形で、日本経済新聞に取材されました。 私たちは、コンサルティングとエンジニアリングを融合させ、ログラス独自のLLM基盤を活用して、お客様専用の「社内FP&Aエージェント」を構築する取り組みを進めています。 ログラス創業期から実現したいと願っていた「MAKE NEW DIRECTION」 つまり、新しい意思決定を生み出すソフトウェアの第一歩を、本当の意味で踏み出しました。 この記事を読んでくださっているのは、おそらくAIを活用して本質的な課題解決がしたいと考えるエンジニア・コンサル・営業・PM・BizDevの方々でしょう。 技術力とビジネスインパクトの両方を追求したい。そんな想いを持っている方に、
現場の解像度は高く保っておきたい運にも縁にも恵まれて、部長、執行役員、CDOと様々な役職に就任する機会をいただきました。仕事で成功を収めたと言い切るのは恥ずかしいですが、これまで自分なりの責任を果たすことができました。 「どうすれば成功するのか?」と聞かれても、赤井英和さんのように「何でやろなぁ」「真面目にやってきたからよ」としか答えようがありません。 ただ、真面目に働くために意識してきたのは「自ら手を動かす」「実際に体験する」ことです。広告運用の管理画面に目を通すし、メルマガの配信結果はチェックするし、初回商談の文字起こしも読んでいます(マイクロマネジメントにならない程度に)。 どんな仕事も肌触りを持つこと、中身も見ずに理解したつもりにならないことだけは、意識して仕事をしています。 というような私なぜなら、部長になろうと、執行役員になろうと、CXOになろうと、現場の解像度は高く保っておき
日本成長戦略会議に「積極財政派」 高市早苗首相トップに始動へ - 日本経済新聞 現在のマクロ経済状況で財政政策を考える場合、最も重要な視点は、税金を取りすぎて緊縮財政になっているか否かという点でしょう。 というのも、日本の財政状況を日銀の資金循環統計でみると、一般政府の資金過不足は急速に改善し、2024年度末時点で資金不足はほぼ解消されつつあります(図表1)。なお、日銀の資金循環統計における一般政府は中央政府、地方公共団体、社会保障基金がすべて統合されています。このため、税と社会保障の一体改革を考えるのであれば、本来このデータで考えるべきであり、国民負担を考える際にも、社会保険料を入れて考えるのが合理的となります。 また、日銀の資金循環統計は世界共通の概念で統一されているため、国際比較の上でも望ましいという特徴があります。例えば日本の予算編成では、債務償還費を含めて国債費としていますが、世
2021年をピークにスタートアップの資金調達環境は一変しました。SaaSを中心とするスタートアップ業界は、「次の成長」よりも「延命」と「M&Aに向けた見せ方」に力を注ぐフェーズにある企業が目立ちます。 ただし、少数ながら堅実に売り上げを伸ばしている企業も確実に存在します。事業モデルが地に足をつけており、キャッシュフローを見ながら着実に利益を積み上げている企業もあります。 それでも、全体的には資金繰りが厳しい企業が多く、小さな企業ほど受託やSESにシフトし、スタートアップというより“何でも屋”に近づいています。 特に危うさを感じているパターンが、2021年のブームでエクイティファイナンスを受け、2023年にデットファイナンスを重ねた企業です。明確に借金を背負った状態であるため、返済のアテがあれば良いですが、返済の見通しを立てるため、少しでもM&Aでよく見せようと奔走するケースが目立ちます。バ
ニューヨーク・タイムズ(以下、タイムズ)をめぐって、いまアメリカの文化・言論界で大きな波紋が広がっている。10月下旬、作家やジャーナリスト、研究者など300人以上が連名で「ボイコット」を表明した。署名者たちは、タイムズがパレスチナ報道において長年反パレスチナ的な偏向を続けてきたとして、寄稿や購読、シェアなどあらゆる形での協力を停止すると宣言している。 i’m proud to have signed on w 300+ others to boycott contributing to the New York Times until they meaningfully change and retract their coverage of the genocide in Palestine. no honour in these institutions 🇵🇸 https://t.
ビル・ゲイツ氏がブログ「Gates Notes」で2025年10月29日に公開したエッセイ「気候に関する3つの厳しい現実(Three Tough Truths About Climate)」が世界的に大きな議論を呼んでいます。 ゲイツ氏が述べているのは「気候変動は深刻だが、人類文明の終焉を意味しない」ということです。そして、温室効果ガス削減目標そのものよりも、人間の福祉・健康・貧困削減を中心に据えた戦略転換を提案しています。しかし、この「トーン変化」は、メディアによって異なる物語として解釈されています。 メディア分析サイト「Ground News」の分析によると、この報道は左派30%・中道35%・右派35%とほぼ三分されています。左派メディアは「科学軽視」と批判し、右派は「グリーン社会主義の敗北」と称賛。同じ文章が、立場により異なる意味を帯びています。 メディア分析サイト「Ground N
今年もノーベル賞が発表され、ふたりの日本人が受賞した。日本の研究レベルの高さが示され、誇らしい。しかし、記事によると、足元では日本の研究力は国際的に低下している。研究力を高めていくには、博士課程人材の支援などの若手研究者の活躍を促す環境整備が欠かせない。 肩書だけだった日本の博士アメリカで働いていると、日本の博士号(PhD)は良くも悪くもかなりユニークだと感じる。20年以上も前、日本にいる頃、僕のように企業で働く研究職の場合、博士の実質的意味はとても曖昧だった。博士号を取ったところで、昇進する訳でも、給料が上がる訳でもない。名刺に「博士」と付け加えられて、何となく箔が付く程度のものだった。 学歴社会、アメリカでの博士一方、アメリカでは、PhDの意味は日本よりずっと重い。自分のいる製薬業界での限られた経験だが、PhDは研究職の標準資格だ。PhDなしでキャリアアップしていくのはかなり難しい。実
「ITエンジニアを辞めました」──そんな投稿を目にする機会が増えています。あるときはXでの報告、あるときは顧客の採用担当から、そしてまたあるときは人材系事業の中の人から話を聞くようになりました。今、IT業界で何が起きているのかを整理してみます。 辞める人が増えている背景共通しているのは、2019〜2021年頃にプログラミングスクールを経てITエンジニアになった人たちです。しかし、いざ入社してみると現実は想像以上に厳しいものでした。 不況が変えた未経験・微経験採用近年、受託開発会社、事業会社、スタートアップを中心とした不況感の高まりにより、未経験・微経験層の求人が大幅に減少しています。 景気が後退局面にある中で、企業は「教育コストをかけて育てる層」よりも「即戦力として成果を出せる層」を優先するようになりました。これにより、スクール卒のエンジニア志望者が転職活動で行き詰まり、キャリアチェンジを
営業職の1人目採用激ムズ問題筆者はこれまで 4 回転職したのですが、何れの職場も「少数のベンチャー企業」という共通点があります。筆者が修羅場ドランカーで、大炎上で燃え盛る職場を好んで選んできたのです。 どの職場も採用には積極的で、いわゆる「1人目採用」(その職種で初めて採用すること)を多く見てきました。筆者自身も 2 社目は「初めてのエンジニア職」、3 社目は「初めてのマーケティング職」でした。 ところで「1人目の採用でもっとも苦戦した職種はどこですか?」と聞かれると、間違いなく「営業職です」と回答します。 「1人目採用」には、次に入社する 2 人目を見据えて、整っていない環境を急いで改善することが求められます。一方で、職種に紐づく結果も残さないといけない。その両方で成功するなんて、並大抵のスキルじゃ無理です。 とくに営業職の 1 人目は大変です。資料改善とかトークスクリプト作成とかビジネ
僕は22年前、希望を抱いてアメリカに来た。 アメリカには、他人に流されずに、自分の夢を追い求め、自分の人生を生きる自由がある。失敗を恐れず、挑戦できる。「言いたいことを言う」「やりたいことをやる」権利が認められている。アメリカ人のDNAには、そういった自由が刻み込まれている。それを信じて、僕はアメリカで生きることを選んだ。 世界の民主主義のリーダーであり、独裁者を出さないためのチェック機能がしっかり構築された国、アメリカ。そんな理想像を、甘ちゃんの僕は勝手に抱いていた。だが、その妄想はあっけなく崩れた。 名門大学の学長たちも、世界的に名高い法律事務所も、グローバルにビジネスを展開してきた経営者たちも、突如黙りこくってしまっている。権力と富を持つ者ほど、失うものが大きい。自由を捨てて保身に走っていると非難するのは簡単だが、自分だって同じだ。非難合戦をしたって何も生まない。 だから、非難するよ
「無言の帰宅」が伝わらないつい最近、SNS上で「無言の帰宅」という比較的広く知られた慣用句を知らない人がいる、と話題になりました。注目を集めるためのネタじゃなくて、どうやらマジっぽいんですよね。そうか、知らんのか…。 「無言の帰宅」の意味が分からない大人が大量にいるので、国は英語の前に国語を強化すべきだと思う。 pic.twitter.com/3rOap0I0ym — 中本アキノブ@eBayを使って越境EC (@AkinobuNakamoto) September 24, 2025 ラノベ1800冊読んでるけど知りませんとか、そんなの普通に死んだって書けよとか、SNSらしく「そんな人もいるんだ!」と様々な登場人物が出てきた事件でした。断罪したいわけでは無いので、その是非は置いておきます。 それより、この『無言の帰宅』事件を通して、言葉の意味が正しく伝わらないことって日常に溢れているんだ、と
エンジニアバブル期には、求人票を出せば応募が集まり、人材紹介やスカウト媒体も活況を呈していました。 しかしバブルが崩壊した現在、状況は一変しています。求人票を出しても応募が集まらず、人材紹介は高コスト化し、スカウト媒体の反応も非常に悪い企業が多いです。 背景にあるのは、従来型の「ポジションマッチ」採用の限界です。求人票と職務経歴書を突き合わせてマッチングする仕組みでは、急速に変化する人材ニーズに対応できなくなっています。 本稿では「ポジションマッチ」と「ポジションメイク」という視点から、エンジニアバブル後の採用戦略を考えていきます。 ポジションマッチの限界従来型の採用チャネルと、厳選採用の悪い相性従来の採用は、求人票に対してマッチする人材を探す「ポジションマッチ型」が主流でした。 人材紹介やスカウト媒体はその代表例で、職務経歴書やプロフィールを自社の求人票と突き合わせて「条件に合った候補者
エンジニアバブル期には、求人票を出せば応募が集まり、人材紹介やスカウト媒体も活況を呈していました。 しかしエンジニアバブル後の現在、状況は一変しています。 業種別の求人ではコンサルティングが前年同月比で3.1ポイント低下、IT・通信は1.8ポイント低下した。いずれも高倍率の業種だが、未経験者の採用に落ち着きが出てきたこともあり過熱感が和らいだ。 中途求人倍率2.42倍8月 横ばい、過熱感薄らぐ 数年前と比べて転職に難航する候補者の方は多く、20-70社ほどエントリーしているような方も居られます。 採用企業からすると、全く採用できていないのかと言うと事情が異なるのがリファラル採用です。 求人票がなくても採用に至っている話もあるほどで、メガベンチャーでも「他の採用チャネルでは決まっていないが、リファラル経由については決まっている」というところもあります。 エンジニアバブル後におけるリファラル採
バキバキに心が折れた日報告会で、クライアントから「もう帰っていいよ」と言われた経験はありますか? 私はあります!(得意気に言うことでは無いですが) 笑いながら怒る竹中直人さんのような、めっちゃ笑顔なのに発言に怒気を込めて「もう帰っていいよ」と言われました。 そう、あれは今から10年ほど前の2016年ごろ。某社で毎月行われていた施策報告会に広告代理店、製作会社、ツールベンダーが参加していました。ある月、1テーマとして「データ分析による施策の効果検証」が主催者である某社から求められ、筆者はツールベンダーの報告者として参加しました。 パワポで作ったスライドは、150枚超えだったと記憶しています。印刷した紙を配り、スライドも投影しながら説明していると、責任者クラスの偉い人から何度もツッコミを貰いました。 筆者「…というわけで、AとBを比較すると、Aが大きいと分かりました。そして次に…」 偉い人「ち
フリーランスから正社員への希望者が多く、決定しないので余剰傾向にある――こうした動きを企業・人材紹介から聞く機会が増えています。 かつては「自社の給与制度では収まりきらないプロフェッショナル」を迎え入れるための契約形態だったフリーランス。2010年代にフリーランスエージェントが台頭すると、特別な人材だけでなく「普通」のエンジニアも独立するようになりました。さらに2020年代にはプログラミングスクールが乱立し、正社員転職に苦戦した人が「フリーランス」という肩書を選ぶケースも一般的になりました。 こうした流れを経て、今では多くのフリーランスが再び正社員を希望しています。なぜフリーランスは正社員転職を希望し、そして難航するのか。その背景には、候補者本人の要因に加え、市場や業界全体の大きな変化が横たわっているのです。 まとめて複数個所から話が入ってきたけど、 フリーランスからの正社員化が増加傾向。
「何屋さん」なのか分からない問題有明や幕張で開催されるマーケティング/セールス系の展示会に行くと、毎回思うことがあります。「何屋さんかよう分からん!」と頭を抱える会社のブースが多くないですか。 「何屋」とは、サービスのカテゴリであり、業界であり、具体的な機能の内容であり、要は何を売っているかを表しています。野菜なら八百屋だし、自動車を扱うなら車屋だし、専門知識やノウハウを提供して成長を支援するならコンサル屋です。 「何屋という表現は、相手を軽んじているからダメ」と思われる方もおられますし、逆に何屋であることを誇りに思われる方もおられます。トヨタ自動車の佐藤恒治社長は「車屋トヨタ」と表現されていて、「誇り」と捉えておられるのかな、と感じています。 話を戻します。何屋さんなのか分からなかった例として、先日参加した展示会を例に取り上げます。(ちょっとだけデフォルメしてます) ブースで最も大きく目
2025年9月現在、転職市場では「AIを用いた開発経験」を過剰に求める求人が目立っています。しかし実際にはマッチングが進まず、条件に合う人材はほとんど出てきていません。 背景には「生成AIでプログラマが代替されるのでは」という過剰な期待があります。けれども実態を見れば、生成AIを使ってアウトプットを増やせるプログラマはごく一部に限られます。本稿ではその条件や市場への影響を整理していきます。 今回対象としているのは、プロダクト開発に従事するプログラマです。業務改善を担うDXエンジニアや、業務プロセスを設計する業務コンサルタントは性質が異なります。 彼らの成果は「コードをどれだけ量産するか」ではなく、「既存業務をどう効率化するか」「人とAIをどう組み合わせるか」です。そのため、生成AIを使って開発アウトプットを加速するプログラマとは評価の土俵が違いますので今回は対象外となります。 転職市場にA
どうも、すべての経済活動を、デジタル化したい福島です。 本日LayerX社のシリーズBの調達を発表しました。今回のラウンドの調達金額は150億円で、すべてエクイティでの調達となります。今回のリード投資家のTCV様は日本初の出資になります。 TCV様はNetflixやSpotify、ByteDance、Revolut、Toastなど世界を代表する成長企業に出資してきたグロース・エクイティ投資家です。日本のスタートアップへの投資は本件が初となります。 また今回のラウンドの投資家は、TCV様に加えて、三菱UFJ銀行様および三菱UFJイノベーション・パートナーズ様、Coreline Ventures様、ジャフコ グループ(JAFCO)様、Keyrock Capital Management様、JPインベストメント様になります。三菱UFJ銀行様は前回ラウンドはCVCからの出資いただき、本ラウンドでは
はじめに。このnoteは全文が約12,000字と長いです。移動中とか、お昼休憩中とか、ゆっくり出来る時間に読まれるのをお勧めします。 何が出来たら理解したと言えるのか?マーケティングの世界で飛び交う「顧客理解」「消費者理解」。何が出来たら、顧客や消費者を理解したと言えるんでしょうか? 非常に難しいテーマで、夜しか眠れません。 ちなみに、筆者がこれらの言葉を初めて知ったのは、森岡毅さんの2作目である『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』(2016年)です。 マーケティングは消費者理解に始まって消費者理解に終わります。消費者を量的に理解すること(数値データを用いて広く全体像を理解するのに役立つ)と、消費者を質的に理解すること(質的調査などを通して消費者の深層心理に迫ること)の両方が重要です。 優れた成果を出す人と、まあまあの人と、冴えない人の「上・中・下」に無理やりマーケターを分類すると
「ブリリアントジャーク(Brilliant Jerk)という言葉があります。Netflixの文化から広まった概念で、優秀ではあるものの性格に難があり、周囲を疲弊させる人材を指します。Netflixのカルチャーメモには、次のような記述があります。このように、成果を出してもチームを壊す存在は“ブリリアントジャーク”と呼ばれ、今では経営や人事の間で広く警戒されるようになりました。 No matter how brilliant someone may be, there’s no place in our Dream Team for people who don’t treat their colleagues with decency and respect. When you have talented people who work well together — trusting ea
人間とAIは何が一緒で、どう違うのか?AIの考え方や得意な事を知れば「仕事が奪われる」なんて思わない(はず) 筆者はマーケティングについて解説する機会が多いですが、作家としてエンジニアとして、AI領域もキャッチアップし続けています。情報を集め始めてから、かれこれ8年が経とうとしています。 数カ月前に「これはAIには出来ない」と評価されたタスクがいつの間にか実現するなど、とにかく進化が速い領域です。キャッチアップし続けないと、頓珍漢な発言をして(あの人、いつの話してるんだろう…?)とバカにされて「何も分かっていない人」という烙印が押されかねません。 進化の速いAIは、少し齧った程度の知識では話せません。語るなら、なによりも誠実さや真摯さが求められると筆者は考えています。 例えば、AIを取り上げて「〇年以内に仕事が無くなる」と恐怖訴求で注目を集めるのはとても簡単です。2013年に英オックスフォ
doda転職求人倍率を見ると、6ヶ月連続で求人倍率が低下した後、低迷している状態です。各社の求人公開状況を見ると、営業職は継続して募集されています。ITエンジニアに近いところでは売上に直結するプリセールスや、チャーンレート低下などが期待されるFDE(フィールドデータエンジニア)といった職種もまた継続されています。一方で、純粋な開発エンジニア職については往時のような大量採用は一部のクライアントワークに限られるようになってきました。 doda転職求人倍率の推移 2025年7月https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/ 27新卒では初任給を引き上げた企業が多数ありましたが、その分、採用人数を削減しているところも多いのが現状です。有名企業でも採用停止や採用人数を1/3程度に絞るといった動きが見られます。 特に影響が感じられることがM&Aの増加です。特に事業会社にお
「代理店に頼らず、全部自社でやる」「コスト削減が目的」…そんなイメージが先行していないでしょうか。しかし、その認識はもはや過去のものとなりつつあります。 2023年に米国広告主協会(ANA)が発表した衝撃的なレポート「In-House Agencies No Longer A Trend—They’re Here To Stay」は、会員企業の82%がインハウスエージェンシーを保有しているという事実を突きつけました。この数字は、インハウス化が単なる一過性のトレンドではなく、業界構造を変えるほどの大きな地殻変動であることを示しています。 そして2025年の今、この潮流はさらに進化を遂げています。もはや「内製化か、外部委託か」という単純な二元論では語れません。 この進化の最前線を走るビール大手Anheuser-Busch InBev社のインハウスエージェンシー「draftLine」の事例を深掘
会議はとても大事で、無くてはならない存在「JTC (Japanese Traditional Company=伝統的な日本企業)は会議ばかりだ!」「スタートアップに速度感で負けている!」とよく言われます。 「JTCでは、どの会議を廃止するか会議している」なんて落語のオチみたいな話を聞いたこともあります。ほんまかいな。 どうやら世間では、「会議」はとても忌み嫌われているようです。しかし、2007年から一貫してスタートアップで仕事をしている筆者は、会議は重要なツールだと考えています。スタートアップにこそ、会議は欠かせないとすら思っています。 なぜなら、会議は「認識の一致」が取れる重要な場だからです。 スタートアップにとって、手数の多さがとても重要な意味を持ちます。とにかくサイコロを同時に大量に振って「大当たり」を出さねばなりません。その際、サイコロを振る人間が増えるほど「認識の一致」が欠かせま
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