世界的な金融危機を背景に、この冬の移籍マーケットでは各クラブとも手堅い補強や買い控えが目立った。その中で、実現はしなかったものの世間を最もにぎわせたのは、マンチェスター・シティがミランのカカを1億ポンド(約130億円)という史上最高額で引き抜こうとした一件だろう。最終的にカカは“ロッソネロ”(ミランの愛称)を選んだが、移籍が実現していれば、今後のサッカー市場の動向を左右しかねないオファーだった。 ビッグクラブで即戦力を補強したのは、スペインのレアル・マドリーだ。今季絶望のエースストライカー、ファン・ニステルローイの穴を埋めるべく、アヤックスからフンテラールを獲得。また、ポーツマスからはラサナ・ディアラも加入した。ミランは約3カ月という短期間の期限付きで、MLS(米メジャーリーグサッカー)のロサンゼルス・ギャラクシーからベッカムを獲得。イングランド代表MFはすぐさまチームに溶け込み、すでに