「小船で堀を行く編み笠姿の武士」に皆さんはどのような映画の場面を思い浮かべますか?近江八幡市にある八幡堀では、堀沿いに建つ白壁の土蔵を背景に、るろうに剣心・武士の家計簿・鬼平犯科帳・剣客商売などの話題作が数編撮影されています。情緒あふれる八幡堀で、水辺の散策を愉しみながら映画の世界に迷い込む、ロマンチックな旅に出かけてみませんか。 近江八幡は安土桃山時代、豊臣秀吉の養子である豊臣秀次により開かれた商人の町。秀次は18歳にして近江43万石の領主となり、27歳で跡継ぎ争いにより自害させられるという波乱の人生を送った人物として知られていますが、近江領主を務めた5年間に様々な施政を行いました。 その1つに、近江八幡を商人の町として発展させたという功績があります。織田信長亡き後、安土城内の商人を当地に移し楽市楽座により近江商人活躍の基礎をつくりました。 当時、堀は防衛のため深く広く掘られるのが常識。