病院に政府から届いたマスクは、布で作ったものだそうだ。呼吸器内科病院の倉持仁院長は言います。 「悪口は言うつもりはないが、こんなもので若い医師に新型コロナとたたかえと言うんです。総理には、真剣に考えてほしいです。」 https://t.co/F9FSXo6L9m
誰かこの素人を黙らせてくれ。千葉工業大学を卒業され、薬学の修士、なぜか医学部の大学院に紛れ込んだ偽物。なぜ一人の患者も助けたことがないのに、無責任な放言を連発する。目立ちたがりにもほどがある。恩師の田代先生の顔にどれほどの泥をぬれば気が済むのか?「岡田晴恵教授 都医師会のPCRセンターに「早急に東京都をモデルケースに」。スポニチアネックスが伝えている(4/13(月) 14:53配信)。「感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が13日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスのPCR検査について言及した。 番組では、東京都医師会が新型コロナウイルスのPCR検査のため、PCRセンター(仮称)を都内6カ所に設置する方針を固めたと放送。かかりつけ医が診察した患者で新型コロナウイルス感染の可能性が高い場合、このPCRセンターで検
これもクリスマスBMJです。病棟にチョコレートを置いたら、どうなるかという研究です。 Parag R Gajendragadkar, et al. The survival time of chocolates on hospital wards: covert observational study BMJ2013;347doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f7198 目的: 病棟環境におけるチョコレートの消費量を定量化すること。 デザイン: 多施設共同プロスペクティブ観察研究。 研究場所: 著者らが勤務するイギリス3病院における4病棟。 研究参加: 病棟におけるネスレのQuality Street チョコレート 、キャドバリーのRosesチョコレート、およびそれらを食べた誰か。 介入: 観察者は2つの350gボックスチョコレートをそれぞれの病棟に置いた
当院は大阪府の軽症中等症病床55床を担当しています(第3波収束時病床数を絞りつつあったが緊急増床)。軽症例はまれで、ほぼ全員が中等症です。 4月に入ってから、入院要請されるCOVID-19患者さんの多くが、高齢者層よりやや下の40~60歳台の中高年層で、両側肺炎と低酸素血症を有していることに気づきました。特に、2型糖尿病や肥満がある患者さんは、かなり肺炎が重症化している印象です。 第3波までは「このCOVID-19患者さんはおそらく大丈夫だろう」と思っていたようなケース、たとえば「45歳女性、糖尿病、HbA1c7.2%、夫から感染、安静時SpO2 94%」のような症例でも、第4波では、胸部画像検査を行うと両肺に濃厚な肺炎像があり、そのまま数日以内に気管挿管を要するARDSに陥ることがあります。第3波では「背筋がゾっとする」症例が時にあったのですが、第4波は半数くらいがそれです。
神戸における抗体検査の話、プレプリントです。COVID-19を疑っていない人における有病率のデータとして、慶應義塾大学や大阪市立大学の数値もニュースになっていました。 外来受診した人のうち、血液検査を要した人における血清有病率である点には注意が必要です。 Doi A, et al. Seroprevalence of novel coronavirus disease (COVID-19) in Kobe, Japan. medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.04.26.20079822.t 背景: SARS-CoV-2によるCOVID-19のパンデミックは、地球規模・社会に多大なる影響を与えている。日本は、他国と比べて比較的感染者数や死亡者数が少ないが、正確な有病率は不明である。そこで、われわれは横断研究においてSARS-C
コラムを書くのは当ブログの趣旨とは異なるのですが、別職種の友人から”医師が使う日本語がおかしい”と指摘されたので、個人的に感じるところを書いてみたいと思います。これから述べる日本語についての意見は、私自身も頻繁に使用することがある言い回しなので、決して否定的な意見を持っているわけではないことを先に述べておきます。 私は4年以上にわたってブログという媒体で文章を書き続けていますが、それでも「医師独特の言い回しをしてしまった」と後から反省することがあります。雑誌の執筆でも、配慮しているのにもかかわらず編集社からしばしば訂正され、そのたびに自分の日本語能力の低さに辟易とします。これはおそらく医師の初期に受けた”医師文体”の教育のせいではないかと考えています。紹介状や学会発表、場合によってはpeer reviewがある日本語論文であっても医師は非常に独特な言い回しをすることがあります。それは医療に
●はじめに 症例報告であろうと原著論文であろうと、医師は”論文”を執筆する機会があると思います。筆頭著者(ファーストオーサー)には、共著者の順番を一体どうすればいいのかと悩んだことがある人が多いでしょう。 ●共著者の順番 物理の世界、特に素粒子系の論文では共著者数が1000人を超えることもあるため、共著者はアルファベット順に並べられるのが一般的です。驚くべきことに、2500人以上の著者が存在する論文もあるようです。 The ALEPH Collaboration, the DELPHI Collaboration, the L3 Collaboration, the OPAL Collaboration, the SLD Collaboration, the LEP Electroweak Working Group, the SLD electroweak, heavy flavour
この新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第4波のピークが早めに過ぎ去ってくれれば、後に「ほんの数週間程度の医療崩壊で済んだ」と振り返ることができるのかもしれませんが、⻑い呼吸器内科医⼈⽣、恐らく「歴史に残る事態」を⾒ていることだけは確信しています。 N501Y変異株の影響だと思われますが、とにかく重症度の底上げが⽬⽴つ今回の第4波。重症病床を持っている施設はキツイと思いますが、実はCOVID-19を「広く」診ていた軽症・中等症病床がかなり逼迫した状況です。というのも、⼤阪では重症化率が⾼い第4波を受け、「増悪しても重症病床に送れない」という機能不全に既に陥っているからです。そのため、軽症・中等症向け5床くらいであれば重症患者が1⼈出ても対処できるかもしれませんが、軽症・中等症を50床診ている病院では重症患者が何⼈も発⽣しているのに転院させられず診療し続けないといけないため、完全に想
パンデミック当初、どの病院がCOVID-19を診療しているかは公開されていなかったのですが、現時点では多くの病院がCOVID-19患者を受け入れていることを表明しています。当院も、初期から軽症~中等症患者さんを引き受けています。軽症例はほとんどおらず、基本的に中等症以上を診ています。 大阪では、府の入院フォローアップセンターが主導して、COVID-19患者を各病院に割り振っている状況です。自宅やホテル療養中に悪化した人の入院依頼は、昼夜を問わず起こっており、関係スタッフは疲弊しています。第1~2波の頃は全体的に士気が高かったように思いますが、第3波ともなるとコロナ疲れが目立つようになりました。この精神的摩耗が医療従事者の感染を招いているのか、周辺の病院やクリニックでの院内感染を耳にすることが増えました。 第2波までは、基礎疾患のある高齢者のクラスターが発生しても、その多くは悪化することなく
しばしばブログの主旨から逸脱するが、これは臨床医として一生悩むであろう命題である。 ●余命の推定 呼吸器内科医として余命の質問をされるのは、肺癌の患者さんからがほとんどであり、残りは一部の難治性疾患(特発性肺線維症やリンパ脈管筋腫症)である。 経験上、癌患者さん本人よりも第一親等にあたる家族さんからの質問が多い。しかしながら、医師にとってこの質問に答えるのは非常に難しい。理由はきわめて単純で、「予想ができないから」である。よくテレビドラマで「もってあと2年です」など告知するシーンがあるが、ああいった予想はおそらく癌の病期(ステージ)に基づいた数値と主治医の経験を組み合わせた発言だと思われる。ただ、医師は患者さん本人への配慮から余命を長めに伝えがちとも言われており、現状としては正確な余命はほとんど患者さんに伝えられていない。 診断期・治療期の段階での余命推定は難しく、終末期・死前期になるほど
筆頭筆者は著名な医師なので、私が取り上げなくともメディカルメディアが取り上げるだろうとワクワクしていたのですが、思ったよりも気付かれていない人が多いようで。 2ページ目で筆頭著者先生本人の内視鏡写真が出てきたときは、笑ってしまいました。こういう機転ってメジャーな医学雑誌でもOKがもらえるものなんですね。 ちなみに私は、寿司が食べられません。「えっ!人生の9割損してるよ!」と500回くらい言われたことがあります。 Iwata K, et al. Is the quality of sushi ruined by freezing raw fish and squid? A randomized double-blind trial with sensory evaluation using discrimination testing. Clin Infect Dis. 2015 May 1
・はじめに 若手医師、特に研修医にとって医学論文が恐怖そのものだと言う人は少なくありません。これは抄読会という魔の行事の順番が研修医に当てられるためです。上級医からは「医学論文を読め」と言わ続け、しぶしぶ読んでいくうちに医学論文が大嫌いになってしまった人は数知れず。今でも、数ページにわたる英語の羅列を目の当たりにすると、めまいが・・・なんて人もいるでしょう。 ・医学雑誌は娯楽雑誌の1つである 以前にもどこかのコラムで書いたと思いますが、医学論文を掲載している医学雑誌は娯楽雑誌です。マンガが好きな人が読む週刊少年ジャンプ、ファッションが好きな人が読むCanCamと基本的には同じです。 そう、医学を趣味とする人が読む、ただの雑誌であるはずなのです。そのため、決して強制されて読むものではないと私は考えています。 研修医を抄読会に参加させることで医学論文の価値を教育するということは重要かもしれませ
雑談:今日の善ポイント 咳が止まらない、鼻水が出る 午後の診察は14時半から 受付で文句を言う! 超混んでくる! ちょ、おまっ、ふざけんな! 紹介状を書いてもらう! 看護師さんも聞き取れない 風邪薬を出してくれない! 紹介状とCDディスク 前回のコメントのお返事 スターとかコメントほしいです! 雑談:今日の善ポイント あのねぇー、猫月さんちって超田舎なの。 だからさー、街中から帰ってくる時に 2車線の道路が途中で1車線になるの。 悲しいよねぇー。 でね、信号があってその信号の先は 右車線に合流になるの。 だからー、みんな右車線を走って 信号待ちする訳。 通じた? で、残った左車線ってのは左折の人か 青になった瞬間に加速して、右に 合流して一番先頭になろうとしてる バカしか居ないの。 でさー、猫月さんは今日右車線の 先頭を走ってたんだよね。 そんで、あー信号が赤に変わるぅーって 信号で止まっ
酸素濃縮器の増産がすすむ新型コロナの自宅療養者が増えると、入院できない中等症の患者さんも比例して増えます。基本的に酸素療法が必要な患者さんは優先的にコロナ病棟に入院すべきですが、どうしても入院できない場合、やむなく在宅で酸素療法を導入する必要があります。 そのため、現在自治体からの酸素濃縮器の注文が相次ぎ、酸素業者による増産が追い付かない状態に陥っています。 大阪府の第4波では、入院調整が難航し、自宅療養を余儀なくされた新型コロナの患者さんに酸素濃縮器が必要になった事例が、複数ありました。 現在の災害級の局面においては、このようなことが各地で起こる可能性を念頭に置く必要があります。 酸素は「処方」されるもの酸素吸入が必要と医師が判断すれば、酸素療法が適用されます。意外に思われる人もいるかもしれませんが、酸素は医師から「処方」されるものなのです(写真)。 写真. 酸素処方箋(筆者撮影) 酸素
「本当にあった医学論文」を中外医学社から出版します。こんなことを書いたら出版社から怒られそうな気がしますが、完全にオバカな読み物です。筆者の人格が疑われる懸念があるので、ちょっぴり真面目な内容も入れています。 発売日:2014年11月26日 単行本 : 150ページ 価格 : 2,300円 (税別) 出版社 : 中外医学社 著者 : 倉原 優 (国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科) Amazonから予約/購入する (入荷がやや遅いかも) 中外医学社から購入する 「ふーん、あっそう。」 妻に感想を聞いたときに、こう言われたテーマばかりを厳選しましたので、多くの読者が「あっそう」と思ってくださることと期待しています。マンガで勉強する医学書もあるくらいですから、こういう本で医学論文の興味の扉を開く本があってもいいと思うんです。 こんなトンデモ企画を実現してくださった中外医学社の岩松宏典様に
■にわかに高まる"唾液PCR"機運 鼻咽頭スワブの枯渇を受けて、自治体によっては、鼻咽頭と喀痰の両方を提出するのではなく、可能なら喀痰を第一にというお達しが出ています。 ある衛生研究所からの通達:「検体の優先順位を考え、検体は1人1検体にしていただけるよう、ご協力をお願いしたく思っております。検体の優先順位は、陽性率の高いものから順に、①喀痰 ②鼻咽頭ぬぐい液 とさせていただきます。①が採取できた場合は、可能であれば、極力、①のみのご提出をお願いできますでしょうか。」 ここで気になるのが、"喀痰という名の唾液"でも大丈夫か?ということです。アメリカではすでに唾液を使ったPCR検査が開始されています。 鼻咽頭スワブは、鼻が痛いので、できれば受けたくないと思っている人が多いでしょう。私もイヤです。唾液なら、自分で採取できる上、医療従事者への曝露リスクが減らせるため、検査精度が保証されるなら唾液
・使いにくいβ遮断薬 「呼吸器内科医はβ遮断薬が嫌い」という格言(?)があります。気管支平滑筋を収縮させるワケですから、COPDなどの閉塞性肺疾患がある患者さんに対しては基本的に禁忌と考えられるためです。β遮断薬の添付文書をザっとながめてみると、たとえば気管支喘息の患者さんには使いにくいようになっています。最近の循環器内科事情には精通していませんが、循環器疾患においてエビデンスが豊富なビソプロロール(メインテート®)やカルベジロール(アーチスト®)などの薬剤では、前者は呼吸器疾患(特に気管支喘息)に対しては慎重投与ですが、後者はなんと禁忌とされています。 ・COPDには使ってもよい? 2011年にBMJに衝撃的な報告がなされました。6000人近いCOPD患者さんを解析したコホート研究において、β遮断薬の使用はCOPD全体で死亡率を低下させたのです1)。また、心臓選択性のβ遮断薬を使用しても
タイトルに勤務医と書いているのは、読んでくださっている方の多くが勤務医だからという意味で、あまり深い意味はありません。先日、日銀の追加緩和~通称黒田バズー...タイトルに勤務医と書いているのは、読んでくださっている方の多くが勤務医だからという意味で、あまり深い意味はありません。 先日、日銀の追加緩和~通称黒田バズーカ~が炸裂し、日本の経済市場は大きく動きました。以前から知り合いの医師に「資産運用について興味はあるけれど何をやっていいのか分からない」と相談されることがあったのですが、今回の追加緩和を機にさらにその話題が多くなりました。そもそも、何をどうやって資産運用をしたらいいかというヒントを手にすることができない勤務医は多く、その一助になればと思ってこのコラムを書きました。興味のない方はスルーして下さい。 私は高校生の頃から経済に興味を持っていましたが、投資の勉強を始めたのは医師になっ
COVID-19診療における病床の逼迫や過酷さは、医師から発信されることが多いですが、このコロナ禍、日本で一番しんどい思いをしている医療従事者は間違いなくコロナ病棟の看護師です。時折ウェブカメラでインタビューを受けている看護師がマスメディアに登場しますが、ああいうゲリラ的なものではなく、「Yahooニュース!」のような媒体で継続的に発信できる看護師がたくさんいたらいいのに・・・と思います。 コロナ病棟の看護師は、長時間フルPPEを装着して、患者さんの直接ケアにあたらなければいけません。また、非コロナ病棟ならば清掃業者が入ってくれますが、ゴミ出しも環境整備も、すべて看護師が担っている状況です。仕事中、気の休まる時間もない。
個人的には風呂掃除のときにカビとたたかうことが多かったのですが、半年に1回防カビ燻煙剤をするようになってからピンク色のカビが全く出なくなりました。 Samu Hernberg, et al. Indoor molds and lung function in healthy adults Respiratory Medicine Volume 108, Issue 5 , Pages 677-684, May 2014 背景: 室内の真菌(mold:糸状菌)の曝露は世界的にありふれたことであり、重要な健康障害の原因である。しかし、真菌の曝露と呼吸機能の関連について気管支喘息を有さない成人ではほとんど調査されていない。われわれの目的は、自宅や職場における湿気・真菌曝露と呼吸機能の関連について調べることである。 方法: この集団ベース研究において、269人の気管支喘息を有さない南フィンランドの
・はじめに 呼吸器内科医は慢性咳嗽に遭遇することがあると思いますが、咳喘息、アトピー咳嗽、非喘息性好酸球性気管支炎あたりは鑑別が難しく診断に苦慮されている方も多いでしょう。斯く言う私もそうです。これらは気道過敏性と咳感受性によって分類されている疾患概念ですが、それぞれをオーバーラップしたような患者さんも少なくありません。病理学的に咳喘息であっても、生理学的にはアトピー咳嗽であったり(非喘息性好酸球性気管支炎)、その逆のような病態も存在します。 その中でも最もポピュラーになってしまった咳喘息は、「咳嗽に関するガイドライン 第2版」において「喘鳴や呼吸困難を伴わない慢性咳嗽が唯一の症状、呼吸機能ほぼ正常、気道過敏性軽度亢進、気管支拡張薬が有効で定義される喘息の亜型」とされています。診断基準は以下の通りです。 ◆咳喘息の診断基準 以下の1~2の全てを満たす1. 喘鳴を伴わない咳嗽が8 週間(3
健康診断や病院での血液検査で「血糖値が高い」と言われたことはありませんか? 「今までも指摘されていたけれど、どうすればいいのか分からない」 「自分なりに気をつけていたが、なかなか良くならない」 など、当院でも多くの患者さんからこのような声を聞いています。 血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度を示します。通常、体内ではこれが常に一定になるように調節されています。 しかし、なんらかのトラブルにより調節がうまくいかなくなることで「血糖値が高い」状態になります。 その原因の多くは、普段の生活習慣にあると考えられます。 そこでこの記事では、血糖値を下げる5つの方法についてご紹介します。 ◆「放っておくと怖い糖尿病の症状・検査・原因・治療の基本情報」>> 1.食事療法食事療法は高血糖、糖尿病を抱える方にとって基本中の基本であり、もっとも重要な方法です。食事の際に糖質を上手にコントロールすることで、血糖値
予想通りNEJMに掲載されていたので少し読んでみました。RongbaoGao,etal.HumanInfectionwithaNovelAvian-Ori...予想通りNEJMに掲載されていたので少し読んでみました。 Rongbao Gao, et al. Human Infection with a Novel Avian-Origin Influenza A (H7N9) Virus NEJM, Aril 11, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1304459 背景および方法: インフルエンザH7型ウイルスは世界各地の家禽で感染がみられるが、アジアにおけるヒトへのこのサブタイプの感染はこれまでに観察されていない。 2013年2月から3月にかけて、中国の上海および安徽で、急速に進行する下気道感染症により入院した患者3人においてH7N9型鳥インフルエンザウイルスの感染が判
ブログ「呼吸器内科医」で書いたCOVID-19の論文記事をまとめたページです。 ※2020年3月11日時点で66記事あります。中にはプレプリントの記事もありますでの解釈には注意いただきますようお願い申し上げます。 ■臨床的検討:14文献 ・2019-nCoV肺炎138例の後ろ向き検討 ・2019-nCoV肺炎137例の後ろ向き検討(三次病院) ・COVID-19:1099例の臨床的特徴 → 2月28日 medRxivからNEJM掲載。 ・COVID-19:ChinaCDCによる72314人の解析 → 2月24日 medRxivからJAMA掲載。 ・COVID-19:SARS-CoV-2肺炎のシステマティックレビュー ・COVID-19:医療従事者30例の臨床的特徴 ・COVID-19:武漢のICU入室例52例の後ろ向き観察研究 ・COVID-19:ARDS 53例の検討 ・COVID-19
こんにちは。目黒駅東口より徒歩3分、白金台駅より徒歩9分 目黒みらい内科クリニック院長のけい先生です。 2020年5月18日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は一時期よりも落ち着いてきている傾向があり、全国で新しく新型コロナウイルス感染症に感染した人の数は 28人となっています(新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年5月18日版))。 このまま落ち着いていって欲しいと願っていますが、気を緩めるとまた増えていきますので マスク着用・手洗い・3密(密閉、密室、密集)を避けること を心がけて生活していきましょう。 目黒みらい内科クリニックを受診される方を見ていると、1か月前より風邪症状を訴える方の数は明らかに減ってきましたね。 人同士の接触が少なくなったためか、いわゆる「かぜ」の方も少なくなっているものと思います。 それでも新型コロナウイル
とかく固形癌に関しては、医療従事者が感じている治療効果と患者さんが期待する治療効果にかなりのギャップがあるように感じています。当初、患者さんが期待しているのは癌の「治癒」であり、医療従事者がとなりで現実的な話を交えながら診ていく必要があります。いつまでも「抗癌剤」という言葉によって患者さんに漫然たる希望を与え続けることに対しては、私は疑問を感じます。 Wright AA, et al. Associations between palliative chemotherapy and adult cancer patients' end of life care and place of death: prospective cohort study. BMJ. 2014 Mar 4;348:g1219. doi: 10.1136/bmj.g1219. 目的: 癌患者の終末期に化学療法を行う
・はじめに 胸部レントゲン写真を撮影すると、被曝します。「大丈夫なのか大丈夫でないのか、結局どうなの?」という質問を患者さんからいただくことがあります。結論として、私は「ほぼ大丈夫」と答えています。「ほぼ」って何だ、とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、100%の安全が保障できない以上、臨床医はこう答えるしかないと思います。 ・1つの数値目安:100 mSv ヒトの体は、何もしていなくても年間で2~3 mSvの自然放射線に晒されています。東日本大震災における福島の一件があってから、国際放射線防護委員会(ICRP)の「現在の福島第一原発は緊急事態時にあたる、事故による被曝量が年間20~100 mSvを超えないようにする」という声明に基づいて、1年間に100 mSv以下であれば問題ないとする論調が一時期マスメディアに流れました。ICRPは「それ以下なら安全という意味ではない」と追加明言し、
日本感染症学会の中の先生方がいろいろと頑張っておられます。 「一般の方へ情報提供:多剤耐性菌を正しく理解するためのQ&A」 http://www.kansensho.or.jp/topics/100913publicqa.html (上記URLで日本感染症学会WEB SITEに接続いたします) が日本感染症学会公式WEB SITEに掲載されておりました。 著者の署名入りで、一般市民の皆様むけに説明が詳細にされているかと思います。 以下WEB SITEからの引用です。 「はじめに」 最近、報道が続いている多剤耐性菌の感染事例を受けて、日本感染症学会では一般の方向けに情報提供をさせていただきます。多くの耐性菌の名前が出て、死亡例も報告されていることから、多くの方々は混乱や不安をお感じのことと思います。ただし大切なことは、正しい知識を持って対応することであり、不必要に恐れたり、過剰な反応を示さな
いつもお世話になっている、CareNetさんへ寄稿しました。ちょびっと急いで書いたので、誤解されやすいところを赤字で補足しています。 ■ケアネット記事:「新型コロナ、病床逼迫の診療現場から」 各地で新型コロナ感染症の新規感染者数の増加が止まらない。7~8月にかけてのピーク時を超え、間違いなく現状は「第3波」の真っただ中にある。自治体独自の基準により「非常事態」を宣言している大阪府の状況について、CareNet.com連載執筆者の倉原 優氏(近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)が緊急寄稿した。 大阪府は、現在コロナ第3波の最終局面であると信じたいくらい新規入院患者数が増えている。指定感染症として診療しているので、必然的に病床が逼迫している。政府は12月17日、向こう1年間は現行の指定感染症扱いを継続するという見通しを発表した。医療者の一部にも、「5類感染症に変えるべき」という意見もある。ただ、
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