本日、ある論文がネット上で公開された。大阪大学・核物理研究センター・センター長の中野貴志教授らの研究成果だ。まだ審査前ではあるが、私は重要な発見であると考えるのでここで紹介したい。COVID-19流行の推移を予測可能な新しい数式が見出されたのだ。 https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.25.20080200v2 私もそうだが、多くの人が日々の新規感染者数を見て一喜一憂している。政府も人口10万人あたりの新規感染者数を感染収束の評価の指標としている。しかし感染者数は検査数に依存していてばらつきが大きいし、傾向を読みとることも困難だ。 これから感染爆発するのか収束に向かうのかは判らない。同じ感染者数でも感染拡大期と収束期では意味は全く違うし、そもそも拡大/収束率の推移に対し新規感染者数の増減は必ず遅延する。 中野教授は、累計感染者数を1