横浜市の旧大口病院(現横浜はじめ病院・休診中)で2016年9月、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して中毒死させた事件で、殺人罪などに問われ、無期懲役の判決を言い渡された元看護師久保木愛弓(あゆみ)被告(34)。11回にわたった裁判では、被告が事件の3カ月前に看護師を辞めようと悩み、母親に相談したことが明らかにされた。なぜ被告は仕事を続け、事件を起こしたのかー。(デジタル編集部)
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5年前、横浜市の病院で、点滴に消毒液を入れ患者3人を殺害した罪などに問われている元看護師の裁判で、横浜地裁は久保木愛弓被告(34)に無期懲役判決を言い渡しました。 陽性者急減のワケは「ウイルスの自滅?」仮説を検証 元看護師の久保木愛弓被告(34)は、2016年、横浜市の旧大口病院で、入院患者の点滴に消毒液を入れ3人を殺害した罪などに問われています。 これまでの裁判で、久保木被告側は起訴内容については認めたうえで、「著しく心神耗弱状態であった」として、無期懲役が相当と主張。検察側は、「心神耗弱状態とは言えず、完全責任能力があった」と主張し、死刑を求刑していて、責任能力と刑の重さが争点となっていました。
横浜市の旧大口病院で患者3人を殺害したとして殺人罪などに問われた元看護師の久保木愛弓(あゆみ)被告(34)に、横浜地裁は9日、無期懲役を言い渡した。3人を殺害した被告の完全責任能力を認めた上で極刑を回避する司法判断は異例で、識者は「刑が減軽される心神耗弱状態に近い精神状態だったと判断したのではないか」と話す。(加藤益丈) 公判で久保木被告は起訴内容を認め、責任能力の程度が最大の争点となった。検察側は起訴前に行った精神鑑定を基に完全責任能力があったとして死刑を求めた一方、弁護側は起訴後に裁判所が行った別の精神科医による鑑定を基に、被告は心神耗弱であり無期懲役が相当と反論していた。 家令和典裁判長は判決理由で「対人関係の対応力に難がある」「問題解決の視野が狭く自己中心的」などの点から「自閉スペクトラム症(ASD)の特性」があり、うつ状態でもあったとした。しかし、看護師の仕事をできており、う
「少し暗めの女性でした。当時の上司への不満も漏らしつつ、自らは事件に関係ないと静かな声で話し、『犯人を許せない』などと言ってのけた。少し化粧が濃い印象もありましたね。目の前にいるのは連続殺人犯だ、と気を引き締めていましたが、正直、そうは思えなかった」(全国紙事件担当記者) 世間を震撼させた「大口病院点滴殺人事件」が発生した当時に取材を担当し、逮捕前の久保木愛弓被告(34)を取材していた記者はこう述懐した。 戦後の事件史に残る重大事件 2016年9月に発覚した、横浜市神奈川区の旧大口病院で起きた点滴殺人事件。同年7月以降、4階の終末期病棟では入院していた48人もの患者が相次いで亡くなる異常事態となっていた。このうち3人に対する殺人などの罪に問われたのが元看護師、久保木被告だ。 そしてついに今年10月1日、久保木被告の裁判員裁判の初公判が横浜地裁で開かれる予定だ。 「事件発覚時から内部の犯行が
司法記者らを困惑させたのは、「大口病院点滴連続殺人事件」への判決だ。この事件については、文春オンラインもこれまで何度も報じてきた(#1、#2、#3、#4、#5)が、今一度事件の概要を振り返ってみよう。 48人死亡 戦後事件史に残る重大事件 2016年7月以降、横浜市神奈川区の旧大口病院の終末期フロアで2カ月あまりの期間に、48人もの患者が相次いで亡くなった。犯人として捜査線上に浮かんだのが元看護師である久保木愛弓被告(34)だ。捜査は難航したが、亡くなった入院患者のうち男女3人の点滴に消毒液を混入して中毒死させたとして、事件発覚から1年9カ月後に逮捕された。 久保木愛弓 ©️共同通信社 久保木被告は警察の取り調べに対し、「20人くらいやった」と供述しており、戦後の事件史に残る重大事件として、世間の注目を集めた。そして今年10月1日から、久保木被告の裁判員裁判が複数回にわたって開かれた。 争
横浜市の病院で入院患者3人の点滴に消毒液を混入して殺害した罪などに問われた元看護師に対し、2審の東京高等裁判所は「裁判員を含めて慎重に議論した判断であれば死刑を科すことは許されない」として、1審に続き無期懲役を言い渡しました。 横浜市神奈川区の旧「大口病院」の元看護師、久保木愛弓被告(37)は、8年前の2016年9月、70代から80代の入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われています。 1審の横浜地方裁判所は「立ち直りの可能性もある」などとして無期懲役を言い渡し、検察と弁護側の双方が控訴していました。 19日の2審の判決で東京高等裁判所の三浦透裁判長は久保木・元看護師に完全責任能力があったと改めて認め、「3人の命が失われた結果は重大で、犯行に計画性が認められ、動機についても身勝手極まりない。死刑が十分に考えられる」と指摘しました。 一方、「死刑は究極の刑罰で、ほかの事件と
横浜市の病院で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して殺害した罪などに問われた元看護師に対し、2審の東京高等裁判所は「裁判員を含めて慎重に議論した判断であれば、死刑を科すことは許されない」として、1審に続き無期懲役を言い渡しました。 横浜市神奈川区の旧「大口病院」の元看護師、久保木愛弓被告(37)は2016年9月、70代から80代の入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われています。 1審の横浜地方裁判所は「立ち直りの可能性もある」などとして無期懲役を言い渡し、検察と弁護側の双方が控訴していました。 19日の2審の判決で東京高等裁判所の三浦透裁判長は、久保木・元看護師に完全責任能力があったと改めて認め、「3人の命が失われた結果は重大で、犯行に計画性が認められ、動機についても身勝手極まりない。死刑が十分に考えられる」と指摘しました。 一方、「死刑は究極の刑罰で、ほかの事件と異な
横浜市の病院で入院患者3人の点滴に消毒液を混入して殺害した罪などに問われている元看護師に対し、検察は死刑を求刑しました。 一方、弁護士は、心神こう弱の状態だったとして無期懲役が相当だと主張しました。 横浜市神奈川区の旧「大口病院」の元看護師、久保木愛弓被告(34)は、5年前の2016年9月、70代から80代の入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われています。 22日横浜地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「被告の精神障害の影響は極めて小さく、犯行は計画的で完全責任能力があった」と述べました。 そのうえで「家族と共有できた時間や安らかに天寿を全うする権利を勝手に奪われる理由はない。人生の終幕を他人が左右することは生命への冒とくだ。3人を殺害した結果は重大で極刑を選択せざるをえない」などと述べ、死刑を求刑しました。 被告は表情を変えることなく、まっすぐ前を向いていました。 一方
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