NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】時代考証を担当する倉本一宏さんに、紫式部の『源氏物語』執筆の理由などについて伺いました。<ドラマをもっと楽しむコラム>
ズラリと並んだUマチックテープ!あわせて41本。 すべて背表紙には1975年放送の大河ドラマ『元禄太平記』のタイトルが書かれています!大河ドラマは第1作『花の生涯』(1963年)から『花神』(1977年)までは残っていないものがほとんどで『元禄太平記』がもし見つかれば大・大発掘です! 提供してくださったのは、この方… 歌手の三善英史(みよし えいじ)さんです!1972年に「雨」でデビュー、 誰もが口ずさむ大ヒット曲となりました。その三善さんが『元禄太平記』をはじめ昔のNHKの番組を録画したテープをお持ちだという情報を入手。各地でのコンサートにお忙しい中、12月はじめにご自宅にお邪魔いたしました。ご協力、本当にありがとうございました! ご自宅の部屋の一角の本棚に、積み上げられたビデオテープが…! 背表紙に『元禄太平記』と書かれた大量のテープ!プロジェクトのスタッフは大興奮! 『元禄太平記』は
お題「最近気になったニュース」 ジャーナリズムの終焉 読売、朝日、毎日の3代新聞の他、地方新聞を含めて発行部数を見ていくと、そのダダ下がりぶりに、なんだか時代の行く末を憂えてしまう。そんな気持ちになったので、そんな気持ちになっていいのかどうか・・・、ちょっと書いてみたくなった。 バブルが終わり、北海道の狸通り商店街から鹿児島県の天文館商店街まで日本中の至るところに、多くのシャッター街が増えたように、 新聞社がシャッター界の一歩手前まできているのは、あきらかに近所の商店街の佐藤さんが「金物店はもうだめだよ」と慨嘆したのと似ている。 新聞社の現場では有望な新人記者が、どんどん辞めている。 シャッター新聞社。 なんてことを考えてしまったのは、たまたま新聞の発行部数を見てしまったからだ。つまり、見てはいけないものを見てしまった。 日本新聞協会調べによる発行部数と売り上げ 2000年発行部数71,8
2024年の大河ドラマ「光る君へ」。紫式部が主人公となる本作は、平安貴族の世界を描く初めての大河ドラマとなる。「光る君へ」の時代考証を務めるのは、日本古代史・古記録学を専門とする倉本一宏教授(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学)だ。大河ドラマの見方や、日本古代史研究の魅力、歴史への向き合い方について話を聞いた。(取材・山口智優) 倉本一宏(くらもと・かずひろ)教授(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学) 89年東大大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。09年より現職。著書に『紫式部と藤原道長』(講談社)、『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』(NHK出版)など。 【後編はこちら】 研究者を目指したきっかけや、平安時代の「リアルな歴史」を学ぶことの重要性について聞きました。取材こぼれ話も合わせて掲載しています。 史実とドラマは別物 区別して楽しんで ─
NHK大河ドラマでは秀吉が悪く描かれがちな背景は何か? 江戸時代は一番人気…時代で変わる秀吉の評価 「東洋のナポレオン」とも言える功績について八幡氏が論じる NHK大河ドラマでは豊臣秀吉は悪く描かれることが多い。来年の大河は松本潤主演の「どうする家康」で、秀吉役のムロツヨシさんもまた格好の悪役を演じるかもしれないと言ったら失礼になってしまうか。 若い頃の木下藤吉郎はともかく、天下をとってからの秀吉は、野心と好色と我が子である秀頼への溺愛が空回りして、甥の秀次を殺したり、朝鮮出兵という暴挙をした醜い老人扱いというワンパターンだ。 しかし、秀吉ファンとしては、悔しいので、あの世の寧々が、日本経済新聞社から「私の履歴書」の執筆を頼まれたという想定で、『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス)という評伝を書いてみた(八幡衣代と共著)。小説でないので、嘘は書いてない。あやふやなことは寧々の推測と
私、ずっとパソコンの前に座って書くことが苦手で、書いてる途中で、気がつくと他のことをしています。例えば、ネットサーフィンとか、立ち上がって冷蔵庫からプリンを取り出したり、それから、おもむろに本棚に向かいマンガを読み出すとか・・・ そうやって歩きながらも、信長のことが頭から離れない。彼について調べていくほど、古傷のような痛み、むかし馴染みの痛みを感じるのです。 これを恋といわず、なんと呼べばいいのでしょうか。 「あなたを愛してる。あなたは愛さずにはいられない人で、そういう男だから、それだから・・・、困っているんだけど」 そう呟いている自分がいます。 明智光秀を書いていた時とは全く異なる感情です。光秀は、 「可哀想な人だね、あなたって。自分にがんじがらめになって、その束縛から逃れることができなかったんだ。真面目でいい人だったけど、それが弱さでもあった。可哀想な人だね」と思っていました。 それに
ジュエリーが似合う著名人を表彰する「第31回ジュエリーベストドレッサー賞」の20代部門を受賞した女優の有村架純さん=2020年1月21日、東京都江東区の東京ビッグサイト 徳川家康の正妻、築山殿はどんな人物だったのか。歴史評論家の香原斗志さんは「徳川家の将来を案じた彼女は、息子の信康とともに生き延びる道を模索するため、夫を裏切って武田と内通した。大河ドラマで描かれるような悲劇のヒロインではない」という――。 【この記事の画像を見る】 ■家康と築山殿を不仲に描かない大河ドラマ 徳川家康と正室の築山殿が不仲だったというのは、研究者によって強弱こそあるが、ほぼ共通認識である。元亀元年(1570)、家康が岡崎城(愛知県岡崎市)から浜松城(静岡県浜松市)に拠点を移した際、岡崎にとどまって以来、築山殿は死ぬまで家康と別居生活を送った。そのことからも、不仲だったことは疑う余地がないといわれている。 ところ
ドラマ『信長協奏曲』の小栗旬さん。最高に面白かった。 白色人種、黄色人種、黒色人種、褐色人種・・・ 遺伝的には、ほとんど違いはないのですが、 その中に、まれに天才という人種が混じっています。 それを中国では麒麟(きりん)といい、幼少から秀でた才能のある子を麒麟児と呼びます。 麒麟は不幸です。 凡人には見えないものを見、知らないものを知覚するのが天才だからです。 彼らにとっては自明の理も、それ以外の人にとっては全くの理解不能。それが天才というものです。 もう一度、別の表現で書いておきます。 天才は不幸です。 だから、私は自分が凡人であることにほっとして微笑を浮かべ、運悪く天才として生まれてしまった男に、迷信じみた恐れと悲しみを覚えているのです。 織田信長、彼はとびきりのアホで、天才のカケラもないガキでした ーーーーーー 男にしては白く長い指がひらりと動いて、おいでおいでというように誘っている
実はね、織田信長の上洛という、昨日のブログのつづきを書いた。 いよいよ、信長が天下布武を宣言した結果、周囲は敵ばかりで、どうするよって、そういう内容であって、その冒頭部分を書いた。 それは、けっこう格調高い冒頭文だった。 『古来、尾張地方は三方を川に囲まれ、 水資源の豊かな地として有名であった。 ナイル川流域で古代文明が発達したように、水辺の近くに人は住みつく。 水は時に神であり、時に鬼でもあった』 そして、ふと思ったんだ。 私は、いったい何をしたい! いや、何をしている! このまま続けていくつもりか。小説でも書くつもりか。 いいか、アマチュアブロガーが、そのような大それた企みをするなど、言語ドウダン、所詮、むちゃな話だ。 やめよう、ヤメちまおう。 この先、続けることはできない。 まして、1日おきでも書くの、結構、キツイ! それにもっと大事なことは、ブログを書くのに飽きてきた。 というわけ
アメリッシュ渾身のイラスト画。明智光秀の妻 ユダの妻 妻木煕子(ひろこ)でございます。 と申し上げても、お分かりにならないかもしれませんけれど、夫の名前をお聞きになれば・・・ わたくしは、明智光秀の妻にございます。 10代で光秀の元に嫁いでから20年ほどになりましょうか。 今は近江国(現代の滋賀県)の坂本城に引っ越し、やっとその片付けが終わったところ、新しい住まいとなったお城は真新しく琵琶湖の上に浮かんだ水の城のようです。 壮大な天守郭を持ち、落成した瞬間から誰もが感銘を受けるような豪華さとでも申しましょうか。のちに織田信長さまが建てられた安土城の前には、天下一の名城ともいわれる壮麗な姿でした。 ただ、その城の姿がわたくしには美しすぎて、なにか恐ろしいような・・・、体の芯から湧きあがってくる身震いのような感覚を覚え、ただただ畏れを感じるしかございません。 そのときでした。不吉という言葉が頭
(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生した姑オババと歴女アメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀の配下、足軽小頭である古川久兵衛の下で働く。織田信長が大嶽砦を攻めるという歴史上の知識から、彼と共に信長に会いに向かい、朝倉軍の敗走する兵に巻き込まれる) 朝倉義景と織田信長 1573年晩夏、浅井長政と朝倉義景を順調にこれから滅ぼす予定の織田信長。 天下人になるはずの信長側にいた私だけど、でも下端の足軽だから、どうでも替えがきく立場だってこと気づいてはいる。 これは、私がこの世界では異質な立場だから理解できることなので、 もし、この時代に生まれたなら夢をみただろうか。 夢が叶うのは戦国時代と現代では、どちらがより可能性として高いのだろうか、なんて思っちまう。 例えば、マイクロソフトを築き世界最高の金持ちになったビル・ゲイツ。 このオタク男子が
戦国時代の顔面偏差値って 織田信長の外見を考えたことがありますか? 彼、実は超絶イケメンでした。 現代に残る信長像ではわかりにくい、真のイケメンであったに違いないのです。 織田一族の血筋には美男美女が多く、背がたかくスラッとして、細面の顔に色白という特徴があります。 彼の弟信行もイケメンという資料が残っています。 妹お市の方は、その美貌で天下に知られていました。戦国一の美女と呼ばれています。信長の娘冬姫も美女として名を残しており、姪の淀殿も美女でした。 信長と血の繋がった親族には美男美女が多い。信長自身も端正な美男であることは間違いなく。戦国時代のイケメン認定、顔面偏差値75は間違いないところでしょう。 安土城郭資料館の残る信長像 一方、明智光秀もなかなかの男前、品があったと伝えられています。 宣教師ルイス・フロイスが書き残している資料には、彼の息子と娘はヨーロッパの貴公子や貴婦人を彷彿さ
アメリッシュ渾身のイラスト画「雑兵」 雑兵の唄 あのな、これから語る話は、ここだけの話ってことな。 三郎のことについて語るつもりだけど、奴には内緒だよ。だって、あいつ神経がピリピリしててさ、そんなこと知れようもんなら即刻、首にされちまうし、そうなったら、俺の家族も困るしな。 ことによっちゃ、感情を爆発させて奴が心臓発作? 起こしちまったらまずいだろ。 あいつ、なんでも自分で決めなきゃ気のすまないタチだからさ、そこまでして働かなくてもって思うけどさ、性分ってことなんだろうな。だから、急に心臓とまっても、俺は驚かない。俺が奴だったら、とっくに倒れてるって話だ。 それによ、三郎って朝が弱いんだよ。 たいてい朝から昼頃までは機嫌が悪くて、午後3時くらいから元気になる。 だからな、朝に話しかけないほうがいいぞ。 ほら、いるだろ? 頭が回りすぎてさ、なんでも自分でやって、部下が同じようにできないとイラ
ついに時政とりくが退場か。寂しいな。 特にりくは、こんなに面白い女性キャラをみたのは久し振りだと思うくらい魅力的なキャラだった。 りくという女性が、よく理解できなかった。 自分にとってのりくの面白さと魅力は、まったく理解できないところにある。理解するとっかかりすらない。 りくの言動は一貫性があるようでない。表層的には野心と上昇志向がモチベーションのように見えるが、本当に「偉くなりたい」と思っているようにも見えない。 一体、りくは本当は何を求めているのか。何がりくにとって重要なのか。 野心なのか、恐怖なのか、悲しさなのか、不安なのか、愛情なのか。 そのどれにも見えるし、どれにも見えなかった。 りくの言っていることややっていることは、馬鹿馬鹿しいとしか思えない。しかし、何故か愚かには見えない。 何もかもわかってやっているように見えるのだ。 息子を殺したのも平賀朝雅だと分かっていて、畠山を滅ぼせ
戦国時代は驚きの連続 (前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生したオババとアメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下に。彼らと共に密偵として小谷城へ向かう) 小谷城攻略に羽柴秀吉ったら、とても困ってた 夫でない、あるいは、恋人でさえない男と、フンニャカ、にゃんにゃんにゃ〜〜ん、という状況になっちまい・・・ 「こらあ!」と、オババが烈火のごとく怒鳴ったんであります。 そりゃ、怖いです。声でかいし、おそらく声量はオババか織田信長かって、そんくらい大きい。 で、ま、なぜ、こうなったか? もう、仁なき世界なんでありますよ。ほんと、ないから。 その前に、まずは小谷城に向かった話から。 浅井長政が住む小谷城は、山の中腹にあり攻略に難しい山城だったんだ。 居館もあった谷を守るように、出丸・金吾丸・大嶽城・月所
明智光秀の放浪、妻との山越え 仕えていた斎藤道三が討たれたのち、明智の一族は離散した。 100年に及ぶ戦乱の世である。 たとえ家があっても誰もが疲弊し農民も武士も貧しいものが多い。 御所に住む天皇や公家でさえ、塀の修繕さえもままならず、近くの百姓たちから食べ物を恵まれ、なんとか生きながらえるという惨状であった。 そもそも、天皇家は地方の領地からの年貢で生活していたが、戦国武将たちが領地を奪い統治したため生活費を得るすべを失った。 落ち武者となった明智光秀もしかりである。 家もなく、畑なく、そして金もわずかという浪人者となり、食べるものにも困窮していた。いわば、戦国時代のホームレスである。 1556年頃。 光秀は、妻煕子(ひろこ)とともに、朝倉家を頼って山を超えようとしていた。 当時、食いはぐれた野盗も多く、貧しい夫婦連れに襲いかかる者もいる。襲ってくる野盗を、武芸に秀でた光秀が追い払いなが
桶狭間の戦い後 「今川義元の首を討ち取った!」 信長は血に染まった右手を天に挙げると、高らかに宣言した! 「勝利じゃ!! 者ども、勝利じゃ。勝どきをあげよ。われら勝利よ!!」 今川義元は家督を譲ってはいたが、しかし、実質的には今川全体を仕切る当主でありカリスマ大将であった。その義元の首を槍に掲げた織田軍。 今川軍の戦意は、風船がはじけるように急速にしぼんだ。 完全な勝ち戦と浮かれていた今川軍の落胆は底なし沼だ。 悪夢か、悪夢なのか・・・、それまで信じていた土台がボロボロと足元から崩れていく悪夢。 もともと兵士ではなく、戦のたびに徴兵される一般の雑兵にいたっては逃げることしか考えない。 大将首を取られたと聞けば、あっという間に敗走していく。 武将が「逃げるな!」と声を枯らしても無益なことであって、その武将自身も義元の死に涙を浮かべていた。 勢いづいた織田勢は敗走する今川軍を追撃した。 勢いを
1569年、京都、二条城にて 足利義昭が引っ越したばかりの二条城。 足をとめた下男が同郷の男をチッと舌打ちしながら呼び止めた。 「おいおい、ここだけの話だけどよ、足利義昭、信長を首にするってさ」 「殿を呼び捨てかよ」 「そんでええわ」 「どういうことだよ」 「ええか、ここだけの話だぞ・・・、信長のやつ、むちゃくちゃ小うるさいって話でな。義昭がよぉ、そうとう苛立ってる。あの坊ちゃん殿さまに、当たり散らされるこっちはいい迷惑よ」 「そうか、うるさいか?」 「うるさい」 「信長のやつ。小さなことにいちいち文句つけてくるんだぜ。小姑かって話よ」 「ほう」 「例えばな、勝手に大名どもに手紙を出すな、出すなら信長を通せとか、殿中で使う金が多すぎるとか、なんとか、そんな掟を16個も言ってきたんだってよ。おかげで、義昭がブチギレて、えらい迷惑だよ。その辺のモノなげまくって、障子やぶって、いったい誰が片付け
今週のお題「いい肉」 登場人物 オババ:私の姑。カネという1573年農民の40代のアバターとして戦国時代に転生 私:アメリッシュ。マチという1573年農民の20代のアバターとして戦国時代に転生 トミ:1573年に生きる農民。明智光秀に仕える小荷駄隊ホ組の小頭 ハマ:13歳の子ども小荷駄隊ホ組隊員 カズ:心優しく大人しい小荷駄隊ホ組隊員。19歳 ヨシ:貧しい元士族の織田に滅ぼされた家の娘。小荷駄隊ホ組隊員 テン:ナイフ剣技に優れた美しい謎の女。小荷駄隊ホ組隊員 昔の庶民の家 (前回までのあらすじ:1573年、アバターとなった母娘を生かすため兵隊になる決意をしたオババとアメリッシュ。7人の仲間と一緒にオトリとして編成された部隊に配属されてしまい、なんとか逃亡。明智光秀が築城した坂本城に戻ったテンは怪我していた。数日後、小荷駄隊7人は城内へ呼ばれた) いい肉は体をつくる 1573年に意識が飛び、
明智光秀の謎、ちょっとその前にラクビー 日本対スコットランド、祝勝利! やりました!日本。 試合に夢中で中継できませんでした。 しかし、後半戦、ドキドキしましたね。 特に、最後の10分の攻防。 手に汗握る展開! 守る! 守る! 守る! よく頑張った! ラクビー日本代表、最高!! 昨日から興奮しています。 では、【明智光秀の謎|信長編】でござい。 柴田勝家像 画像:柴田勝家像(戦国未満https://sengokumiman.com/より) 織田家、骨肉の争いであった稲生の戦いの後 戦場から戻った柴田勝家は、オノレの無能さに絶望していた。 信長という若造を完全に侮っていた。 敵として生身の身体で正面から戦ったとき、はじめて相手の大きさが見える。 勝家は信長と剣を交え、そして、悟った。 あのウツケは大きい! 柴田勝家、親しい人間に権六と呼ばれた愛されキャラであって、 「あご」「鬼の権六」「かか
登場人物:オババは私の姑。ディズニー狂で元気一杯の76歳。以前の【結婚と毒親】シリーズでは、多くのオババファンができました。そして、今回は戦国時代に意識が飛び、他人の身体をアバターとして生きるオババ&アメリッシュのお話です。 本能寺の変で焼失した坂本城に似た城 (前回までのお話:戦国時代の母娘カネとマツの意識と交換した私と姑オババ。アバターであるカネとマツを生かすため兵隊になる決意をして、明智光秀が築城したばかりの坂本城ヘ行った。そこでトミが仕切る女部隊に入る) 小荷駄隊という補給部隊 トミが仲間らしい3人の女たちを指さしたけど、その様子が、なんだかちょっと卑猥(ひわい)な感じがしたんだ。トミは体が大きく着物の脇から大きな乳が丸見えだった。 「オラが小頭(こがしら)のトミだ。おう、みんな新しいのが入る。なんだっけ名前は」 「坂本村のカネとアメ・・じゃない、マチです」 「そうそう、カネとマチ
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」制作スタッフ、がんばれ! 沢尻エリカ 沢尻エリカさんに、困ってます。 来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。 明智光秀好きの私、このドラマに期待しているんです。 そして、主演の長谷川博巳さんも大好きな俳優の方で、二重の意味で楽しみにしているのに。 はじまる前から、いきなり帰蝶役の沢尻エリカ逮捕って・・・ 織田信長の正室『帰蝶』って女性は、そのようなタイプの女性じゃないです。 どちらかといえば理性的で表に出ない人だったと思う。実際、ほとんどの歴史的第一次資料に彼女の記録が残ってない。 織田信長というスーパースターを若い頃から影で支えた女性であるにも関わらずにです。 軍事面からも軍資金からも信長を支えたのであって、帰蝶の実家、斎藤道三の力なくしては、家臣すべてが弟についた若い頃の信長が織田家を掌握することは不可能だったと思うくらいで、帰蝶とは、そういう重責をになっ
誰もが天下の大アホだと思っていた奇行種、織田信長。 当時の常識枠を外れた男ゆえに、ヤンキー坊ちゃまは家臣の多くに絶望を与え、顰蹙(ひんしゅく)を買っていました。 さて、信長の正室(本妻)は濃姫だと言われています。 この濃という名前は本名ではありません。「美濃の国の高貴な姫」というだけの通り名です。 実際の名は「帰蝶」あるいは「胡蝶」と書かれた記録が残っていますが、ここでは個人的な好みで帰蝶としておきます。 帰ってくる蝶・・・、なんとも言えない響きを感じます。 彼女は信長と結婚する前、12歳で土岐家に輿入れしています。 お相手の土岐頼純は主家筋、つまり帰蝶にとっては玉の輿ではありますが、下克上がお家芸である父マムシの道三。結局は、この家を滅ぼします。 (#下克上:読んで字のごとく、下が上に勝って権力を奪うこと。斎藤道三は下克上を繰りかえして坊主の立場から成り上がった男です。当時は織田家より強
登場人物 オババ:私の姑。カネという1573年農民の40代のアバターとして戦国時代に転生 私:アメリッシュ。マチという1573年農民の20代のアバターとして戦国時代に転生 トミ:1573年に生きる農民生まれ。明智光秀に仕える小荷駄隊ホ組の小頭 ハマ:13歳の子ども小荷駄隊ホ組隊員 カズ:心優しく大人しい小荷駄隊ホ組隊員。19歳 ヨシ:貧しい元士族の織田に滅ぼされた家の娘。小荷駄隊ホ組隊員 テン:ナイフ剣技に優れた美しい謎の女。小荷駄隊ホ組隊員 戦国時代頃のトイレ、でもいい方で、庶民のはもっと適当だった (前回までのあらすじ:1573年、アバターとなった母娘を生かすため兵隊になる決意をしたオババとアメリッシュ。7人の仲間と一緒にオトリとして編成された部隊に配属されてしまい、なんとか逃亡。明智光秀が築城した坂本城に戻った。数日後、小荷駄隊7人は城内へ呼ばれた) 自由と規制 戦国時代は自由なんだ
(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生した姑オババと歴女アメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀の配下、足軽小頭である古川久兵衛の足軽として働く。織田信長が大嶽砦を攻めるという歴史上の知識から、彼と共に信長に会いに大嶽砦向かう) 織田信長と朝倉義景の戦闘能力の差 戦国時代の足もとも見えない真の暗闇 街灯がない世界の暗闇って・・・ 衛星が飛ぶ現代なら、宇宙から眺める日本の夜は、家の照明、ビルのイルミネーション、街灯などで輝きまくっている。 でも、ここは戦国、星明かりや月明かりがないと、夜は真の闇であって、足もとの斜面もよく見えない。 例えば、衛星でみても真っ暗な日本が見えるだけだろう。 私が意識だけ移動した戦国庶民マチの目は、メガネが必要な私からしたら、ほんと視界が明るい。おそらく視力を測ったら2.0以上なんじゃないかって思う。その最強視
(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生したオババとアメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下に。彼と共に密偵として小谷城へ向かう) 戦国時代 戦国時代の結婚適齢期は10代 小谷城へ向かう山道を歩いていた。 周囲は樹木が密集し、天気はカラッとして夏の蒸し暑さはしのげたが、それでも、じっとりと汗が滲んでくる。 「山城攻めとはな」と、古川久兵衛は歩きながら、ガラガラ声で話していた。 昨夜のことは、全くなかったとしている。 昨夜ってのは、野宿で私に夜這いをかけ、オババに一喝された一件だ。 ああ、そういえば、私、 戦国時代の女性マチに意識が転生した初日にも夜這いをかけられた。 あとで聞くと親同士での約束だったらしく、ま、相手をボコボコにして悪いことをしたのは、こっちだったかもしれない、時代的には。 いや
登場人物 オババ:私の姑。カネという1573年農民の40代のアバターとして戦国時代に転生 私:アメリッシュ。マチという1573年農民の20代のアバターとして戦国時代に転生 トミ:1573年に生きる農民生まれ。明智光秀に仕える鉄砲足軽ホ隊の頭 ハマ:13歳の子ども鉄砲足軽ホ隊 カズ:心優しく大人しい鉄砲足軽ホ隊 ヨシ:貧しい元士族の織田に滅ぼされた家の娘。鉄砲足軽ホ隊 テン:ナイフ剣技に優れた美しい謎の女。鉄砲足軽ホ隊 古川久兵衛:足軽小頭(鉄砲足軽隊小頭)。鉄砲足軽ホ隊を配下にした明智光秀の家来 戦国時代:槙島城の戦い イメージ (前回のあらすじ:1573年、足利義昭が蜂起し信長は京へ軍を進める。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をしたオババとアメリッシュ。鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下になった) 織田信長の戦い方って、叫ぶこと? 「オババ、こ
登場人物:オババは私の姑。ディズニー狂で元気一杯の76歳。以前の【結婚と毒親】シリーズでは、多くのオババファンができました。そして、今回は戦国時代に意識が飛び、他人の身体をアバターとして生きるオババ&アメリッシュのお話です。 戦国時代、女も活躍 (前回までのあらすじ:1573年、アバターとなった母娘を生かすため兵隊になる決意をしたオババとアメリッシュ。7人の仲間と一緒にオトリとして編成された部隊に配属されてしまい、なんとか逃亡。明智光秀が築城した坂本城まで戻った) 戦国時代の日本の国境 日本は海に囲まれ地続きで国境がないって、当たり前に思えているけど。 でもね、戦国時代の人間は歩いている道のどこかで別の国になったんだよ。現代みたいに国境をカッチリと線で分けることもないし、国境警備隊やらゲートがあったわけでもなく、江戸時代にあった関所もまだないけどね。 そうそう、知ってる? 戦国時代から続く
クイズ:戦国版、あなたは誰でしょう クイズです 四択問題です。 下記の名言を残したのは誰でしょうか? 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀・・・ 以上の4名の中から、正しいと思う武将を選んでください。 問題『仕事は探してやるものだ。自分が創り出すものだ。与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ』 さて、想像してみてくださいまし。 現代にあっても、役員さんや社長さんとか、中間管理職に対して、いかにも言いそうな言葉じゃないですか? しかし、実際、与えられた仕事以外をやった場合、結構な確率で、こう言われます。 「こら、なにしてる。やること終わったのか」 キツイ言葉です。 「やること?」 「さっき言っただろうが、あの案件、終わったのか」 「は、先ほど」 「じゃ、さっさと報告せんか!」 ・・・いったい、いつ創りだす仕事をするヒマが。 わかります。あなたのその気持ち。 上司とは、前に言った言葉を忘れる地位
(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生した姑オババと歴女アメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘カネとマチを生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀の配下で足軽小頭である古川久兵衛の下で働く。彼と共に信長に会いに向かい、敗走する朝倉軍に巻き込まれたのち逃亡に成功した) 戦国時代のがちんこ勝負 丁野山砦に向かう 朝倉の最重要砦であった大岳砦を、嵐を利用して攻略した織田信長は次の目的地である丁野山砦に向かっているはず。 久兵衛に告げると、「そうか!」と、目を閉じ肩を怒らした。 久兵衛は、名を残したいという上昇志向が強い男だ。 誰でもそういう気持ちが持っていようが、彼の場合、さらに強く感じる。 この時代、生き方は2種類しか選べない。 強い上昇志向を持つか、ただ食べることに専念するかの二者択一しか道がないんだ。平和にのんびり、中庸にという選択肢はなかった。 だから、現代に生まれた平和を
(前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生したオババとアメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀軍内で古川久兵衛の配下として雇われ、彼と共に密偵として小谷城へ向かう) 焼かれた砦:戦国時代イメージ 浅井長政の血脈 浅井長政に嫁いだお市の方は、織田信長の妹であり絶世の美女と謳われた長身の女性だった。 彼女は信長の13歳下の妹で、1573年当時は26歳になっていたはず。 浅井長政との間に3人の娘を得た。その3人のうち・・・ 長女、淀は羽柴秀吉の側室となって後、はじめての子を産み、のちに滅んだ。 次女、初は京極高次の正室として、結構、うまく立ち回って生き延びた。 三女、江は徳川秀忠の継室となり、その娘徳川和子は天皇家に嫁ぎ、現在の今上天皇まで血筋は続いている。 つまり、浅井家と織田家の血はお市の方を通して、日本の主たる統治者に脈々と流れていると思う
ずっと、以前、と言っても2ヶ月ほど前の9月はじめのことであって、 ブログを続けていると、なぜか時間感覚がネット速度になり、2ヶ月前でさえ遠い昔です。体内時計というものが、ネットと現実世界では異なって感じるのは私だけでしょうか? つまり言いたいのは、秀吉が編纂(へんさん)を命じた『惟任退治記』のことで、明智光秀を、こき下ろして書いた内容を興味深いと思っているんです。これは勝者が書き残した歴史です。 それを9月はじめのブログ『明智光秀の謎』で書いたのですが、随分と昔に思えるってことであって・・・、 ええい、ややこしい。 つまり、現在に残っている歴史的資料は、おうおうにして勝者の歴史感で敗者はボロクソに言われることが前提になっています。敗者とは勝者の歴史で見た一方的な事実だなって思ったとき、 あ、これ、もう書いたって。 もうね10年も前みたいに思えるけど、書いてから、まだ2ヶ月ちょっとしか経てな
明智光秀と織田信長 (前回までのあらすじ:1573年、信長が天下を狙う時代。オババとアメリッシュは意識が飛び、戦国時代の母娘のアバターとなった。生きるため兵隊になった2人は、鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下になり槇島城の戦いに参加。室町幕府の終焉をみる) 織田信長という漢(おとこ) 織田信長の戦いに楽なものなどなかった。 1573年、信長は足下がグラグラしていることに気づいただろうか。 彼が自分の物語として選んだ天下統一。そこに近ずくにつれ、周囲すべてが敵にまわった。それは想定内だったろうか。 いや、決してそうではないと思う。 彼は常に裏切られ続け、その度に なぜだ! と激怒した。 つまり、理解できてなかったのだ。 どんなに誓いをかわし、どんなに信じたくても誰もが裏切る。 なぜ彼らが裏切りに走るのか、とんと理解できなかった。 そして、最後の最後の段階になってはじめて、
今週のお題「2019年買ってよかったもの」それはブログを買ったこと (前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生したオババとアメリッシュ。アバターになった戦国時代の母娘を生かすため兵隊になる決意をした。鉄砲足軽隊として他の5人の仲間とともに古川久兵衛の配下に。彼と共に密偵として小谷城へ向かう) 戦国時代、琵琶湖を渡る荷船 小谷城への密偵の道 「どこまで、船をこぐんや」と、トミが聞いた。 「今日は天気がいい。琵琶湖もしずかで、風もねぇ。一生懸命こいでけば、対岸までは、すぐそこだ」 われらの頭、古川久兵衛は額の汗を拭った。 そう、私たちは恐る恐る小型の荷船に乗った。 すぐそこのはずの対岸は琵琶湖の向こう側で、ほとんど見えない。そして、私たちには距離以上の距離があったんだ。 「それで、向こうへ渡って何をする」 「おう、深く考えんな。それより、空を見てみろや、いい船旅日和じゃねえか」 久兵衛は笑
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