トップ > 長野 > 2月13日の記事一覧 > 記事 【長野】 上高地に巨大湖あった 1万2000年前、長さ12キロ 2010年2月13日 信州大山岳科学総合研究所(長野県松本市)が北アルプス・上高地で行ったボーリング調査で、山岳地域では珍しい上高地の平らな地形を形成した大きな湖が、氷河期最末期の1万2000年前に誕生し、5000年間にわたり存在したことが分かった。氷河期後に気候が温暖化する時期にあたり、同研究所は「湖の存在が急激な温度変化を和らげ、動植物の多様性保全につながった可能性がある」と分析している。 湖は、焼岳南のアカンダナ山(2、109メートル)の噴火で岐阜県側に流れていた梓川がせき止められ、長さ12キロ、幅2キロにわたってできたとみられる。 河童橋を挟んで上流は徳沢園、下流は安房峠付近まで広がり、貯水量は黒部ダムの15倍の30億立方メートルと推計した。 上高地はこれまでも、梓