函館とロシアの交流の歴史について研究している、函館日ロ交流史研究会のページです。 このページは、会報をはじめ、これまでの刊行物や活動成果を公開しています。 高野晃 1.はじめに ロシアは約20年前に、シベリアのスヴォボドヌイ市の近くに、宇宙ロケットの新発射場建設を発表していたが、計画が遅れ、一時期中断の憂き目にあっていた。その後、プーチン政権下で計画が再始動され、ヴォストチヌイ発射場と名称を改めて、その一期工事が終了した。(図1、2参照)。この発射場からは、昨年2016年4月18日に、ソユーズ2.1a型ロケットによる、3衛星初打ち上げが行われ、正式運用段階に入った。 図1 ヴォストチヌイ発射場計画全体図、現在は右下の一期工事のみ建設完了(出典:ЦНИМАШ、インターネット公開) 図2 ソユーズロケット射点設備(2016年4月、出典 Роскосмос) 筆者は、1975年の日本初の大型ロケ