題名:対数螺旋を用いたオウムガイ形状への適合 報告者:ダレナン 本記事は、この記事の続きです。 オウムガイは頭足類でタコやイカに近縁の仲間であり、すでに絶滅したアンモナイトと同じような形状を持つが、軟体動物の系統にも含まれる生物でもあることから、貝類にも分類される1)。初期のオウムガイ亜網の殻は今と異なり螺旋形ではなく、まっすぐに成長するものが多かったが、デボン紀以降では螺旋状の殻をもつグループが繁栄している1)。現生のオウムガイ科は、6種類ほどに分類され、画像などで散見されるのは、オウムガイか、オオベソオウムガイになる1)。ちなみに、その螺旋状の殻の横断面を見ると図1のように美しい螺旋形状を有する。美しい螺旋であることから、これを美しさの象徴、あるいは、自然界に潜む比率として知られる黄金比(1:1.618)(The Golden Ratio)で見る場合も少なくはない。しかしながら、オウム