世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ。それも嫌なら・・・ 「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ。それも嫌なら・・・」 これは攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXの冒頭でビルに破壊工作を仕掛ける何者かが発する「もはや体制に正義はなしえない」という言葉に作品の主人公である草薙素子が返すセリフです。 このセリフは非常にインパクトがあり、SNSなどでいまでも多く引用されているのですが、大抵の場合は文字通りの意味で「世の中に不満を言わずに受け入れろ」と引用されてしまっています。 しかしながら、本来、このセリフは物語全体で否定されるべきテーゼとして提示されており、そのまま文字通りの意味で引用してしまっては作品の読解として間違いです。 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXとは攻殻機