AERA 2019年12月23日号より AERA 2019年12月23日号より 血圧は気温によって変動する。暖かな住まいが健康にとって大切なことが指摘されているが、日本の住宅は寒さ対策が不十分なことが多い。室温は仕事効率にも影響する。AERA 2019年12月23日号では、寒さリスクやその対策について解説する。 【イラストで見る】部屋を暖めるなら暖房器具の位置はどこがベスト? * * * 室温と健康の関係が注目を浴びている。WHO(世界保健機関)は2018年11月、住宅と健康について新しいガイドラインを発表し、「寒さ」が呼吸器系や心血管疾患の罹患・死亡リスクを上げるとの研究報告に言及。健康への悪影響から居住者を守るため「冬季の室内温度は18度以上(子どもと高齢者はさらに暖かく)」と強く勧告した。 血圧は気温と密接な関係にあり、夏は低く、冬は高い。血圧を調節する交感神経が寒さに刺激され、