従来のメンバーシップ型の日本型経営に代わり、ジョブ型の雇用が注目を集めている。 結論からいうと、メンバーシップ型もジョブ型も時代に合わないと思う。 動脈硬化を起こした日本の企業に必要なのは、新しい事業への機動力であり、これを可能にするための人への投資である。 常に実験を通して学習し、先の見えない中で新たな道を作っていく人材であり、その人材と実験への投資を可能にする組織やルールである。このような活動では、機動力が命である。 ジョブ型では、 ・与えられた仕事の役割や権限の範囲で責任を果たす ・自分の専門性の範囲内で卓越した仕事をする が大事にされる。これは機動力を制約する。今大事なのは、むしろ ・目的の成功に必要なことは何でもやる ・大義や仕事の意義(パーパス)にこだわり、手段にこだわれない ・そのための仕事の権限や資源は、実績によって獲得する である。 このような成功した起業家によくみられる