奈良県内特産の雪駄(せった)を製造する上牧町の会社が、素材に革を使った新商品を開発した。職人の後継者不足から地場産業を守ろうと、クラウドファンディング(CF)で設備投資などの資金を募っている。 新商品を開発したのは、1963年創業の「丸宗」。新商品は、雪駄の全面に革を使用し、特に、天板や鼻緒にはイタリアの会社で加工された革を用いた。 クッション性がある同社独自の靴底と組み合わせた高級感のあるデザインで、前田真一朗社長(42)は「お祭りなど特別な行事だけではなく、場面を限らず日常的に履いてもらえれば」と話す。 同社は新商品製造や設備投資の資金を集めるため、CFにも挑戦。2023年以降の3回で計約365万円が集まった。今月30日までの4回目(https://www.makuake.com/project/nara-marusou3/)は目標金額の10万円をすでに上回っており、新商品の雪駄を返礼