次期衆院選が迫る中、立候補予定者は選挙ポスターの準備を進めている。掲載される顔写真は有権者にアピールする重要な役割を果たし、当落を左右するとさえ言われる。どう製作され、どんなメッセージが込められているのか。関係者の証言でたどった。 「投票先を『ポスターで選びました』という声は意外と多い。決して軽んじていいものではない」。次期衆院選に立候補を予定する新潟県内の現職女性は、選挙ポスターが持つ影響力を明かす。 当選を重ねてきたが選挙の度にポスターづくりに頭を悩ませるといい、8月から打ち合わせを重ねてイメージを練り、スタジオでの撮影などをこなしてきた。今回は「お年寄りから若い世代、誰が見ても好感が持てる最大公約数」を念頭に自然体を心掛けたという。 新型コロナウイルスの影響もあり、選挙戦は大規模な集会など候補者と有権者が直接顔を合わせる機会が減り、選挙ポスターの重要性はこれまで以上に高まると予想され