日本共産党の志位和夫委員長が2日、西村康稔経済再生担当相に手渡した菅義偉首相あての「新型コロナ危機から、命とくらしを守り、経済を立て直すための緊急申し入れ」の全文は次の通りです。 新型コロナウイルス感染症は、東京をはじめ各地で市中感染が続き、収束にはほどとおい状況です。医療機関や介護施設、学校などでの集団感染も相次いでいます。検査と医療体制の抜本的な拡充などによる感染抑止は、国民の命と健康を守る政治の最優先課題となっています。 一方、新型コロナ感染症によるくらしと経済への打撃は、日を追うごとに深刻さを増しています。4~6月期のGDPは年率28・1%減という戦後最悪の落ち込みになり、その後も、7月の家計消費が前年同月比7・6%減という大幅な減少となるなど、失われた需要と消費は戻っていません。「アベノミクス」のもとで労働者の実質賃金は低下を続け、2度の消費税増税はくらしと経済に重大なダメージを