韓国の次期大統領選を占うイシューの一つとして、ベーシックインカム(韓国語では漢語を使って「基本所得」と呼ばれています)への注目が集まっています。9月末刊行予定の『ベーシックインカムを実現する』の解説において金成垣氏(東京大学准教授)が触れているように、コロナ禍において「災難基本所得」の給付がなされ(解説の抄録はこちら)、さらに基本所得党から2020年総選挙で国会議員を出すなど、政治的にも、その実現に向けた具体的な動きが進んでいます。 そこで、本書の監訳をお願いした木村幹氏(神戸大学大学院教授)に、歴代韓国大統領が選ばれる際、市民が実現を望んできた「夢」を振り返りながら、ベーシックインカムが注目されるようになった背景について寄稿いただきました。 韓国大統領選挙が持つ特質と国民が託してきた「夢」 李承晩(Wikipediaより) 2022年3月。韓国では「第20代」大統領選挙が行われる。とはい