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  • スペインはなぜ日本を「征服」しなかったのか - 三分の一

    はじめに 軍事リソース不足論の問題点 フィリピンにおけるスペインの軍事能力 スペインの東南アジアへの進出 明に対する派兵論 日本との関係 結論 余談 もしもスペインが日本に侵攻するとしたら 奇妙な交易品 ─カスティーリャ産ワイン─ 宣教師による軍事力の報告はどこまで頼りになるか 「征服」とは 本稿執筆の動機のようなもの 参考文献 有償 無償 はじめに 先日Twitterにて以下のようなやりとりをおこなった。 平山篤子は『スペイン帝国と中華帝国の邂逅』でスペインは「1588年以降も新大陸に広大な領土と資金源を有する超大国であり、ヨーロッパ世界ひいては世界が従うべきルールの設定者」だという意識を持っており、他国への関与を積極的に行おうとしていたと評価しており、最近は自分も16世紀後期の https://t.co/CjDXjPqTbj— あ (@a3dayo) 2024年4月19日 この議論はい

      スペインはなぜ日本を「征服」しなかったのか - 三分の一
    • Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて | 筑波大学エジプト学・コプト学研究室(宮川研究室)

      Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて 2021.12.24 Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて 「言語学な人々」アドベントカレンダー12月25日 本記事は、北星学園大学の松浦年男先生がご企画なされた「言語学な人々」というアドベントカレンダーの企画のために書かれました。本記事はこのアドベントカレンダーの最終日のためのものです。「言語学な人々」のアドベントカレンダーの最終日の執筆を承りまして、言語学と聖書学・初期キリスト教文献学・コプト学・エジプト学 と 人文情報学 を学んできたので、これらの知識から何かできないのか考えました。いろいろ面白いアイデアがたくさん思い浮かんできたのですが、どれにしようか迷って、ツイ

        Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて | 筑波大学エジプト学・コプト学研究室(宮川研究室)
      • 正教会とビザンツ帝国とロシア正教 – 指数を動かす米議会

        ロシア正教のトップであるキリル総主教は、ロシアがウクライナに侵攻した2月の数日後、「祖国防衛の日」として発表した。キリル総主教は、プーチン大統領の「ロシア国民への奉仕」を祝福し、兵役を賞賛している(注1)。ウクライナで続く戦争については、正義と悪の「黙示録的戦い」に他ならないとさえ語ってもいる。キリル総主教にとって、この戦争の結末は「神のご加護を受けられるか否かという人類の行方」を決めることになるようだ(注2) ロシア正教会が国家の軍事に口をだすというのは、今にはじまったことではない。シリア内戦にロシアが介入した時はもっとはっきりと「キリスト教徒を解放する聖戦」とキリル総主教は発言している(注3) このように教会人が軍事行動を祝福するのは、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の文化を色濃く受け継いだものと思われる(注4)。ビザンツ帝国時代は、皇帝と総主教を中心とする独特の信仰体系で権威が作り上げら

        • 『鬼滅の刃』鼎談企画 歴史編(今井宏昌×嶋理人×髙橋優):戦間期の純情な感情|髙橋優

          ※本記事は『鬼滅の刃』の原作最終回までのネタバレを含みます。 原作未読の方はご注意ください。 (2024年2月18日追記) 本記事の剽窃が発覚しました。詳細はこちらの記事をご参照ください。 はじめに世のなかに鬼の族(うから)は多けれど 人にましてぞ鬼なるはなき ――ソポクレース『アンティゴネー』、第1スタシモン(Soph. Ant. 332-3) (日本語訳は文学研究者の長谷川晴生氏からのご提案に従った) このたび、漫画・アニメ文化にも造詣の深い歴史研究者の二人を招いて、大ヒットが続く『鬼滅の刃』に関するオンライン鼎談を実施した。『鬼滅の刃』はその内容に鑑みて、私一人の力では到底批評できない作品だと判断した。そこで、ある種の「共同研究」として、戦間期の歴史や文化に詳しい二人の専門家を交えて議論を尽くすことにした。三者三様の「言いたいことがあるんだよ」をお楽しみいただけますように。 参加者(

            『鬼滅の刃』鼎談企画 歴史編(今井宏昌×嶋理人×髙橋優):戦間期の純情な感情|髙橋優
          • 近世大名は城下を迷路化なんてしなかった(1) 第1章~第2章|mitimasu

            * 第1章 城下は本当に迷路か? * 第2章 概要、用語の定義、調査手順の説明 (イマココ) (2)https://note.com/mitimasu/n/nc0c3134c67b5 * 第3章 地図調査――浮かび上がる、言うほど迷路じゃない城下町 * 3.1. 地図の出典 * 3.2. 交差点種別の定義について (3)https://note.com/mitimasu/n/n1b9c8ce647d2 * 3.3. 第一印象 * 3.4. 地点別調査結果 * 3.4.1. 東北編 (4)https://note.com/mitimasu/n/n67a97a0d2417    * 3.4.2. 関東編 (5)https://note.com/mitimasu/n/nd83e639adcd0   * 3.4.3. 中部編 (6)https://note.com/mitimasu/n/nae0f

              近世大名は城下を迷路化なんてしなかった(1) 第1章~第2章|mitimasu
            • 解説:ウクライナ情勢、分断と対立を生んだロシアとの根深い歴史

              2014年、モスクワの圧力を受けたウクライナ政府が欧州連合との関係強化の合意を断念したことにより、キエフのマイダン(独立広場)は騒乱の渦に巻き込まれた。ウクライナの西側への接近に反対するロシアは、隣国に侵攻する構えを見せている。(PHOTOGRAPH BY JEFF J. MITCHELL, GETTY IMAGES) ロシアによるウクライナ侵攻の脅威が連日報道されているが、両国の対立は昨今に始まったわけではない。長く複雑にからみあったその歴史を振り返れば、今日の対立の舞台がどのようにできあがったかが見えてくる。 両国の歴史は、1000年以上前にバイキングが現在のウクライナの首都キエフを中心に築いたスラブ系の大国、キエフ公国の時代に遡る。ウクライナもロシアも起源は同じ国だった。(参考記事:「バイキング、知られざるその壮大な歴史」) 西暦988年、キエフ公国のノヴゴロド公ウラジーミル1世がギ

                解説:ウクライナ情勢、分断と対立を生んだロシアとの根深い歴史
              • 【2020年3月版】世界史関連の新刊30冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                2019年12月〜2020年3月の世界史関連の新刊の紹介 新型コロナの影響で外出を控え自宅にいがちな方も多いのではないでしょうか。 本屋に行くのもためらわれるという方もいるかもしれません。 世界史関連の新刊の最新の情報をまとめましたのでぜひご参考にしてください。 1. 「シリーズ中国の歴史②江南の発展:南宋まで」 丸橋充拓 著 岩波書店 2020/1/21 江南の発展: 南宋まで (岩波新書) 作者:丸橋 充拓 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2020/01/23 メディア: 新書 ユーラシアを見わたせば、中国は、北は遊牧世界、南は海域世界へと開かれている。第二巻は、長江流域に諸文化が展開する先秦から、モンゴルによる大統一を迎える南宋末までの長いスパンで「海の中国」を通観。中原と対峙・統合を重ねながら、この地域が経済・文化の中心として栄えゆく姿を、社会の重層性にも着目しつつダイナミ

                  【2020年3月版】世界史関連の新刊30冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                • 砂漠から丸ごと姿を現したローマ帝国の古代都市

                  現在のアルジェリアにあるティムガッドの遺跡。タムガディやタムガスとも呼ばれる。一際目を引くのはローマ皇帝トラヤヌスに敬意を表して作られた「トラヤヌス帝の凱旋門」。(PHOTOGRAPH BY IVAN VDOVIN/AGE FOTOSTOCK) 都市全体が消えることなど滅多にない。だが、北アフリカのヌミディア地方に丸ごと姿を消した都市があった。西暦100年頃、古代ローマ皇帝トラヤヌス帝によって建設されたティムガッドだ。 ティムガッドは当初、ローマ帝国の第3軍団アウグスタの駐屯地として建設され、のちに退役軍人の植民都市として繁栄し、数百年にわたり栄華を極めた。おかげで、侵略者にとっては魅力的な標的だった。430年のバンダル人による侵攻の後、何度も攻撃が繰り返されて弱体化し、完全な復興を果たせないまま、700年代に打ち捨てられてしまう。(参考記事:「ローマ帝国 栄華と国境」) 砂漠が街をのみ込

                    砂漠から丸ごと姿を現したローマ帝国の古代都市
                  • 『クリミア・ハン国 歴史・国家・社会』第1章 クリミア・ハン国の成立|Pençdiraht

                    地図を広げ、クリミア半島を探すと、目を引かれるのはその特異な位置関係である。確かに、2014年のウクライナ危機に直面したロシアの指導者たちが、国際社会から白眼視されるリスクを冒してでも、この面積2万5000平方キロメートルほどの小さな半島を、自国の勢力圏になんとしてでも確保せねばならないと画策した理由が察せられるように思える。 クリミア・ハン国関係地図遠くモンゴルからカザフスタンを越え、南ロシアを経てウクライナに達するステップ地帯は、黒海の北岸でその幅わずか8キロメートルのペレコープ地峡を抜けると、クリミア半島中部から北西部にかけて広がる平原に達する。平原は南に向かってゆるやかに標高を上げ、半島中南部のクリミア山脈(最高峰は1545メートルのロマン・コシ山)を背骨とする山岳地帯を登り始める。この山を乗り越えると、黒海に面して温暖で良港に恵まれた南端部である。ここから海に漕ぎ出せば、イスタン

                      『クリミア・ハン国 歴史・国家・社会』第1章 クリミア・ハン国の成立|Pençdiraht
                    • ローマ帝国時代の「完全な」植民都市発見 エジプト

                      エジプト南部ルクソールで発掘された1800年前の「完全な植民都市」。観光・考古省提供(2023年1月24日提供)。(c)AFP PHOTO / HO / EGYPTIAN MINISTRY OF ANTIQUITIES 【1月25日 AFP】エジプト当局は24日、南部ルクソール(Luxor)で1800年前の「ローマ帝国時代の完全な植民都市」を発見したと発表した。 エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のムスタファ・ワジリ(Mostafa al-Waziri)事務局長は、2~3世紀のもので、ルクソールを流れるナイル川(Nile River)東岸で見つかった中では「最も古く重要な都市」だと説明している。 発掘されたのは「多数の住宅」、ハトを飼育するための「ハトの塔2基」や「多数の鍛冶場」など。鍛冶場では鍋や道具類、「ローマ帝国時

                        ローマ帝国時代の「完全な」植民都市発見 エジプト
                      • 世界遺産の古代遺跡を襲うブルドーザーと略奪 リビア

                        古代ギリシャの都市遺跡キュレネにあるゼウスの神殿。リビア東部で(2021年3月9日撮影)。(c)Abdullah DOMA / AFP 【5月12日 AFP】北アフリカのリビアにある古代ギリシャの植民都市キュレネ(Cyrene)。その見事な遺跡は、2011年に起きた革命と、その後10年続いた内戦を耐え抜いた。しかし今、ブルドーザーによる破壊と略奪という新たな脅威にさらされている。 リビアの地中海沿岸部のほぼ東端にある風の強い丘の上。ゼウス(Zeus)の神殿では、数か月続く停戦期間を利用して訪れた数人のリビア人旅行者が暖かい日差しを浴びながら散策していた。 アポロン(Apollo)の神殿や円形劇場を巡った後は、キュレネの博物館へ。ここには、頭部のないギリシャ神の胸像や大理石の裸体像が所蔵されている。 紀元前7世紀に建造された都市キュレネは1982年、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESC

                          世界遺産の古代遺跡を襲うブルドーザーと略奪 リビア
                        • ペストを振り返る - 暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ

                          第3波がやってきたのか、それとも第1波も第2派もなく、実はず~っとコロナ禍の波にのまれているのか。 2020年は終わろうとしているのに、この1年ずっと翻弄されています。 一時期話題になったアルベール・カミュの『ペスト』 リンク 7月に放送されたNHK歴史ヒストリア「ペスト史上最悪のパンデミック」を再度見直してみました。 目次 14世紀のパンデミック、ペスト ペストとは ペストがヨーロッパに運ばれる モンゴル帝国 モンゴル軍のペストまん延作戦 まずはイタリア ヨーロッパ全土へ ユダヤ人迫害 封鎖した村 ペストに挑む 救世主北里柴三郎 日本でのペスト対策 最後に 14世紀のパンデミック、ペスト 14世紀、世界を恐怖のどん底にたたき落とした感染症、ペスト。 ヨーロッパでの死者はおよそ3,000万人、人口の1/3が消えたといわれています。 最悪のパンデミックを引き起こした原因は「3密 」「不要不急

                            ペストを振り返る - 暮らしと勉強、猫と一緒に~Bettyのブログ
                          • 【SDGsとは一体、何だったのか?】第2回「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある?|みんなの世界史

                            ●この連載について 今から筆者がお話しするのは、SDGsを世界史の中に位置づけてみようとする試みだ。だが、なぜわざわざそんなことをしようとするのか? 現在すでにSDGs終了後の次期開発目標(ポストSDGs)にかんする議論が動き出している。だが、日本の現状はどうだろうか? SDGsに対する「記号」的なイメージばかりが先行し、開発の最前線の議論や実践と、市井の印象のあいだのギャップも開いている。すでに初期段階から普及段階に移行し、日常に溶け込んでいるという評価もできようが、一時に比べれば人々の関心は薄れ、2021年頃からは冷笑的な反応とそれに対する対抗言説も目立つようになった。 誤解のないように付け加えると、筆者は、SD(持続可能な開発)は必要であると考えている。だが現場や専門的な知見のみならず、そもそも「開発」や「援助」に関する話題は必ずしも一般に共有されているとは限らない。他方で、経緯を踏

                              【SDGsとは一体、何だったのか?】第2回「持続可能な開発」概念のルーツはどこにある?|みんなの世界史
                            • 若者と高齢者に等しく「行動制限」を強いるべきだったのか?――コロナ禍と世代間の公平性:谷口功一 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト

                              モニタ越しの一方的な授業、新たな友人との出会いもなく、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い生活を強いられた大学生も少なくなかった(写真はイメージです) コロナ下で課せられたさまざまな行動制限は、若い世代の生活に暗い影を落とした。命を救うためという旗印のもと、一律に制限を課すことは果たして「正義」なのか。「世代間の公平」について法哲学者が改めて問う。 青春時代をコロナで塗りこめられた若者たち 〈 僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない〉 ポール・ニザンの小説『アデン、アラビア』の冒頭を飾る言葉である。池澤夏樹はこれをカミュ『異邦人』冒頭の〈きょう、ママンが死んだ〉と並べ、20 世紀フランス小説の中で最も有名な二つの書き出しと評している。 学歴社会フランスの頂点に立つ高等師範学校(École normale supérieure)でサルトルとも同室だった

                                若者と高齢者に等しく「行動制限」を強いるべきだったのか?――コロナ禍と世代間の公平性:谷口功一 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
                              • 遺跡まるごとペルガモン博物館 - 時たま、旅人

                                www.churobird.work 1都市1博物館・美術館が芸術キャパシティの限界と自認しているわたしですので、初めから興味のある博物館を狙い撃ちすることに決めていました。博物館島にある早々たる施設の中で、わたしが躊躇なく選んだのはペルガモン博物館です。ペルガモン博物館には、館名の由来にもなった「ペルガモンの大祭壇」を始めとするギリシャ、ローマ、中近東のヘレニズム美術品、イスラム美術品などが展示されています。博物館島の中でもとりわけ人気が高く、というか恐らく一番人気だと思うんですが、行きあたりばったりさんの呼び声高いわたしもさすがに事前予約をして臨みました。 館内に入っていきなり目に飛び込んでくるのが、大きなイシュタル門です。大きさだけでなく、釉薬で鮮やかに発色したレンガの青色の美しさに目を奪われます。愛と戦を司るメソポタミアの女神の名を冠したイシュタル門は、バビロニア王国の首都バビロン

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                                • キュレネの古代遺跡、洪水被害で影響懸念 リビア東部

                                  壊滅的な洪水に見舞われたリビア東部にある古代ギリシャの植民都市キュレネの遺跡(2023年9月21日撮影)。(c)Ozan KOSE / AFP 【9月30日 AFP】リビア東部デルナ(Derna)で多数の犠牲者を出した洪水では、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)世界遺産(World Heritage)に登録されている古代ギリシャの植民都市キュレネ(Cyrene)の古代遺跡も被災し、悪影響が懸念されている。考古学者らが明らかにした。 フランスのリビア考古学ミッションの責任者バンサン・ミシェル(Vincent Michel)氏はAFPに対し、現時点ではゼウス(Zeus)の神殿を含むキュレネの遺跡の被害は比較的軽微にとどまっているが、基礎の周囲を流れる水により将来的に崩壊する恐れがあると語った。 キュレネは、紀元前600年ごろにギリシャ・サントリーニ(Santorini)島に住んでい

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                                  • アドリア海クルーズ06 イタリア、アンコナ - Travel, Gourmet, Wine & Sake

                                    前回記事はこちら 1 アンコナって? 2 アンコナ街歩き 前回記事はこちら tralco.hatenablog.com 1 アンコナって? アンコナ(Ancona)って、日本人にはあまりなじみがないですよね。 アンコナは、イタリア共和国中部のアドリア海沿岸にある港湾都市で、その周辺地域を含む基礎自治体です。 マルケ州の州都であり、アンコナ県の県都でもあります。 人口は100,696人(2017年時点)で、面積は、123.71㎡です。 アンコナは、およそ紀元前390年頃、古代ギリシャの植民都市シラクーザによって建設され、アンコナという名前を与えられました。地名の由来は、町の東にある港が、肘のように曲がっていたため、ギリシャ語で「肘」を意味する「 Αγκων」 の音によるようです。 ギリシャ人商人は、ここに染料の工場をつくりました。 ローマ帝国時代には、アンコナ港はダルマチアに近いために重要と

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                                    • 誰も空気を読まない街、誰も忖度しない街

                                      今月から、さまざまな評者による書評の連載をスタートしました。選書に縛りはありません。タイトルの通り「本を読む」ことの魅力を伝える連載にできたらと思います。第1回は西沢大良さんにお願いしました。(編集部) 建築界の若い人びとには、何であれ“考えぬかれた文章”を“大量に”読むことをお勧めします。書き手によって考えぬかれた文章を大量に読んだ時、人ははじめてオリジナルな考察を生み出すからです。逆に、考えられていない文章(SNSやLINEなど)をたくさん読むと、文章を次々と忘れる訓練をしているようなもので、オリジナルな考察力どころか、もはや考えることを放棄する能力が発達します。それでも“考えぬかれた文章”だけは、良質な治療薬のような効果を読み手にもたらすのです。それは読み手の記憶の中枢に入り込み、入り込んだ量が増えるにつれて未知の考察を促すという、不思議な医薬品のように作用します。良質な医薬品を食前

                                        誰も空気を読まない街、誰も忖度しない街
                                      • トラウマになる注射 : 中国嫁日記 Powered by ライブドアブログ

                                        カテゴリ : 幼稚園編,病気 この日から病院も嫌いになりました。 初めてだったけど、大きい病院なので安心してたんだけど…… とにかくこの日から痛みにはとことん強いバオバオが 注射嫌いになったのです。 →→→次の更新は9月16日ぐらいです コメント一覧 (89) 91. mk 2021年11月21日 20:18 同じ看護師としてなんだか申し訳ないような歯がゆい気持ちです。 私は採血得意じゃないので子どもさんの時は抑える側でしたが、採血や処置の際はなるべく親御さんに抑えていただくか近くにいてもらってます。その方が子供が安心しますしスムーズなことが多いので。 注射見て暴れるタイプじゃない限りタオルグルグルはしないです。手を添えといて(いつでも抑えられるように)、下にタオル敷いてスタンバイすることはありますが。。。 今後は処置の際、付き添うようにしてグルグル巻のトラウマがあることを医師と看護師に伝

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                                        • 30年前に予告されていた戦争 – 橘玲 公式BLOG

                                          ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトでロシアのウクライナ侵攻について書いたものを、全6回で再掲載しています。最終回は1998年に刊行され、今年「緊急復刊」された中井和夫『ウクライナ・ナショナリズム 独立のディレンマ』(東京大学出版会)の紹介です。(公開は2022年6月2日。一部改変) キーウの独立広場に展示された、ドンバス地域で戦うウクライナ兵の写真(2015年9月@Alt Invest Com) ****************************************************************************************** ロシアによるウクライナ侵攻から3カ月がたったが、いまだに戦争終結のシナリオは描けない。プーチンは当初、数日で首都キーウを占領し、ゼレンスキー大統領を逮捕したうえで傀儡政権を樹立できると考えて

                                          • 古代ギリシアの宗教 - Wikipedia

                                            アテナイのアクロポリスにあるパルテノン神殿。 古代ギリシアの宗教(こだいギリシアのしゅうきょう)では、古代ギリシアにおける信仰、儀式、神話等について説明する。古代ギリシア世界は多神教であり、多くの古代ギリシア人は、ギリシア神話のオリュンポス十二神やその他の神々を信仰していた。 そもそも古代ギリシア語に「宗教」(英語:religion)にあたる語彙はなく[1][2]、神々への祈りも儀礼も、先祖から受け継いだ「慣習」であったと言える[1] が、本記事では便宜的にそれらを「宗教」と称する。同じ神を崇めるにも、都市ごとにその地の神として特徴づけるため、形容語句を添える場合があった。古代ギリシアの宗教は英語で言うところの"religions"や"cults"(カルト)のように複数形で表現できるほど多様性に富むが、共通点も多い。 ギリシア神話の体系には、クレータ、エジプト、パレスティナ、プリュギア、バ

                                              古代ギリシアの宗教 - Wikipedia
                                            • 【Web連載:ピラミッドの謎】 1-2.エジプト数学と歴史観の変遷

                                              記数法から見る数の理解 現代の私たちは、歴史書を読むとき、どうしても現代人の考え方や道徳観で過去の出来事を判断してしまいます。しかし古代の人たちは現代の私たちとまったく違ったものの見方をしていることが多いのです。これは神話とか昔話を読むときも時々感じます。ただし、神話や昔話などの伝承は、その時代の感性に合うようにどんどん書き換えられてしまっていることにも注意が必要です。歴史上の出来事も時代によって解釈がずいぶんと変わってきます。ある高名な歴史学者は「歴史は歴史学者の創作である」といっています。 では数はどうでしょうか。数はこれまでどのように考えられ、どのように扱われてきたのでしょうか。 数にはいろいろなものがあるので、ここで復習しておきましょう。ものの個数を数える、1, 2, 3, … を自然数といいます。自然数にゼロと負の数を加えたものが整数です。分母と分子がともに整数である分数が有理数

                                                【Web連載:ピラミッドの謎】 1-2.エジプト数学と歴史観の変遷
                                              • 【1-3世紀の歴史】ローマ時代の墓地遺跡がバルセロナの街のど真ん中にある理由 - BARCELONANDO :)

                                                街の中心、カタルーニャ広場から徒歩2分 (250m) のところに『Vila de Madrid (ビラ・デ・マドリッド)』という名前の、こぢんまりとした広場がある。カヌダ通り (Calle Canuda) と、ビクトリア通り (Calle Victoria) に面するここには… ローマ時代の墓地遺跡が綺麗に保存されている。半地下になっているため、前の道を素通りしてしまう人が多いが、数歩近づくと、上からその遺跡を見下ろすことが出来る。 子供たちが遊ぶ公園の横を歩き、地下の方へ下がって行くと… バルセロナ歴史博物館 (MUHBA: Via Sepulcral Romana) の入り口。 営業時間内であれば、 一般料金: 2ユーロ (約250円) 割引料金: 1.50ユーロ (約187円) で、中に入ることも出来る。 今日は、ここに墓地遺跡がある理由と、この広場の名前に『マドリッド』が入っている

                                                  【1-3世紀の歴史】ローマ時代の墓地遺跡がバルセロナの街のど真ん中にある理由 - BARCELONANDO :)
                                                • 北キプロスのトルコ軍占領区域に日本人で1番乗りしちゃった話|指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売

                                                  本noteは決して北キプロストルコ共和国の渡航を薦めるものではございません。当地はトルコの保護国であり国家承認しているのは唯一トルコだけです。つまりトルコ大使館以外の在外公館が存在しません。何かあっても自己責任です。(とまぁ一応お決まりのご注釈をつけているが地域大国トルコの強力な軍事力により治安は非常に安定しており未承認国家としてはかなり難易度が低い国である。) 最初に言っておく、読者にギリシャ人いたらごめん。多分絶対に許してくれんと思うけど。 今から嬉々として書く内容は分かりやすく言うとアメリカ人が「韓国側から竹島入ったぜイェーイ!」みたいな感じである。日本人は領土問題に疎い人が多いのでこう言われても怒らない人多いだろうがギリシャ人がこれを聞いたら激昂してもおかしくない。今回はそう言うお話である。 背景まずそもそもキプロスってどこ?何でそんな揉めてんの?という方が殆どなので簡単に説明しよ

                                                    北キプロスのトルコ軍占領区域に日本人で1番乗りしちゃった話|指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売
                                                  • Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて | 宮川創研究室

                                                    Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて 2021.12.24 Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて 「言語学な人々」アドベントカレンダー12月25日 本記事は、北星学園大学の松浦年男先生がご企画なされた「言語学な人々」というアドベントカレンダーの企画のために書かれました。本記事はこのアドベントカレンダーの最終日のためのものです。「言語学な人々」のアドベントカレンダーの最終日の執筆を承りまして、言語学と聖書学・初期キリスト教文献学・コプト学・エジプト学 と 人文情報学 を学んできたので、これらの知識から何かできないのか考えました。いろいろ面白いアイデアがたくさん思い浮かんできたのですが、どれにしようか迷って、ツイ

                                                    • 世界的な経済力を誇る「都市国家シンガポール」のルーツは「イギリスの植民都市」という定説への疑問

                                                      <イギリス東インド会社の貿易拠点であり、アジア各地への中継流通拠点として発展したシンガポール。「華人の世紀」の最盛期に設立されたユニークな「貿易都市」について> 2015年12月末、東南アジア諸国連合(通称アセアン)は「アセアン経済共同体(ASEAN Economic Community)」を発足し、加盟国間の経済統合を進めてきた。 その目指すところは、加盟国総人口6億人という市場規模を生かした経済発展、先進・中進国から後進国への技術供与や生産拠点の移動、そして域内経済格差の解消に取り組むことである。 中でも飛びぬけた経済力と世界的プレゼンスをもつのが、シンガポールである(*)。その存在なくしては、アセアン経済共同体の掲げる地域経済統合による単一市場・生産拠点の創出という目標も、達成が困難であることは間違いない。 しかし、そのルーツは独特である。過去、東南アジアで栄えたマラッカ王国の伝承で

                                                        世界的な経済力を誇る「都市国家シンガポール」のルーツは「イギリスの植民都市」という定説への疑問
                                                      • 発見まで1000年 丸ごと砂に埋もれた古代ローマ都市 - 日本経済新聞

                                                        都市全体が消えることなど滅多にない。だが、北アフリカのヌミディア地方に丸ごと姿を消した都市があった。西暦100年頃、古代ローマ皇帝トラヤヌス帝によって建設されたティムガッドだ。ティムガッドは当初、ローマ帝国の第3軍団アウグスタの駐屯地として建設され、のちに退役軍人の植民都市として繁栄し、数百年にわたり栄華を極めた。おかげで、侵略者にとっては魅力的な標的だった。430年のバンダル人による侵攻の後

                                                          発見まで1000年 丸ごと砂に埋もれた古代ローマ都市 - 日本経済新聞
                                                        • キリスト教の教会建築の歴史 建築様式の一覧まとめ - YoFu’s Taravel Blog

                                                          こんにちは。YoFuです。 今回は『キリスト教の教会建築 建築様式のまとめ』をお送りします。 世界中を旅行していると、キリスト教の教会を各地に見ることができます。特に、ヨーロッパは至るところに教会が建っています。 芸術作品のように壮麗な美しい教会、重厚感を持つ厳かな教会、歴史の中で廃墟に変わり果ててしまった教会、明るく開放的な雰囲気で人々の集会所となっている教会など、様々な教会が建っています。 それらの教会は、時代ごとの様式に沿って建てられています。各様式はその時代を反映しているもので、建てられた時代によって姿が違います。 キリスト教の教会はただ見ているだけでも楽しいのですが、各時代ごとの建築の様式を知れば、キリスト教の教会をもっと楽しめるようになります。 なので、今回はキリスト教の教会の建築様式を歴史順にまとめていきます。 キリスト教の教会建築の歴史は2000年近くあるので、長くなってし

                                                            キリスト教の教会建築の歴史 建築様式の一覧まとめ - YoFu’s Taravel Blog
                                                          • 【暦の起源】古代ギリシアの暦:歴史の父ヘロドトスと暦

                                                            ヨーロッパの歴史は古代ギリシア・ローマ時代に始まる、つまりギリシア・ローマ時代は“ヨーロッパの歴史の古代だ”、というのが現代のヨーロッパの人たちのおおかたの意見だと思います。実際ヨーロッパ文明の基盤となる文芸、美術、彫刻、建築、哲学などの多くのものがギリシア時代に生まれ花開きました。ギリシア文明は広範囲にわたるので、概要についてさえ述べるゆとりはありませんから、ここではギリシアの暦に関することだけに話を限ることにします。まずごく簡単にギリシアを含む東地中海の歴史を見てみましょう。 東地中海の歴史 前1200年のカタストロフ 紀元前13世紀から前12世紀にかけて、東地中海一帯は未曽(みぞ)有(う)の大混乱に陥ります。歴史学者はこれを「前1200年のカタストロフ」と呼んでいます。ギリシア本土もこの混乱に巻き込まれます。交易ネットワークの喪失は経済的沈滞を招き、経済的沈滞は文化的停滞を引き起こし

                                                            • 【暦の起源】ローマの暦:カエサルが導入したユリウス暦

                                                              グレゴリオ暦の起源 現在私たちが使っている西暦はグレゴリオ暦と呼ばれる暦で、グレゴリオ暦はローマの将軍カエサルが設定したユリウス暦を改訂した暦です。しかし1年を365日とし、4年に1回閏日を挿入するという暦の基本的な枠組みはエジプト暦から取り入れたものでした。エジプト暦は、1ヵ月が全部30日に統一されており、最後に5日の付加日を付け加えるという美しいものでした。しかし現在の暦は 28日、30日、31日の月が不規則に並んでいます。しかも不思議なことは、閏日を挿入するのが年の終わりではなく、2月という中途半端な月です。なぜこのような変則的な暦になったのでしょうか。それにはローマの暦を見てみる必要があります。 古代ローマの長い歴史 ローマ建国神話:初代王ロムルスの誕生 ローマには有名な建国神話があります。ホメロスの叙事詩イリアスに登場する英雄アエネアスの後日談(ごじつだん)です。アエネアスは年老

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