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世界的な経済力を誇る「都市国家シンガポール」のルーツは「イギリスの植民都市」という定説への疑問
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世界的な経済力を誇る「都市国家シンガポール」のルーツは「イギリスの植民都市」という定説への疑問
<イギリス東インド会社の貿易拠点であり、アジア各地への中継流通拠点として発展したシンガポール。「... <イギリス東インド会社の貿易拠点であり、アジア各地への中継流通拠点として発展したシンガポール。「華人の世紀」の最盛期に設立されたユニークな「貿易都市」について> 2015年12月末、東南アジア諸国連合(通称アセアン)は「アセアン経済共同体(ASEAN Economic Community)」を発足し、加盟国間の経済統合を進めてきた。 その目指すところは、加盟国総人口6億人という市場規模を生かした経済発展、先進・中進国から後進国への技術供与や生産拠点の移動、そして域内経済格差の解消に取り組むことである。 中でも飛びぬけた経済力と世界的プレゼンスをもつのが、シンガポールである(*)。その存在なくしては、アセアン経済共同体の掲げる地域経済統合による単一市場・生産拠点の創出という目標も、達成が困難であることは間違いない。 しかし、そのルーツは独特である。過去、東南アジアで栄えたマラッカ王国の伝承で