並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 13 件 / 13件

新着順 人気順

正義論の検索結果1 - 13 件 / 13件

タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。

正義論に関するエントリは13件あります。 社会男女結婚 などが関連タグです。 人気エントリには 『II-7 弱者男性のための正義論(前編)』などがあります。
  • II-7 弱者男性のための正義論(前編)

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 1:「理念」に基づいた弱者男性論が必要な理由 1-1:規範に関する議論の性質 これまで、この連載では「特権」や「トーン・ポリシング」、「マイクロアグレッション」という概念や理論について取り上げてきた。これらのいずれもが、「この社会のなかでマイノリティは不利な立場に置かれており、その生活や活動には不当な制限が課せられている」という差別構造の問題を指摘す

      II-7 弱者男性のための正義論(前編)
    • II-8 弱者男性のための正義論(中編)

      いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 3:リベラリズムと弱者男性 3-1:リベラリズムにおける「公私分離」 前節で親密性の欠如が不利益であるということを強調したのは、弱者男性の問題を取り上げた際に呈されることの多い、「恋愛や結婚できないことが悪いとは限らない」「恋人や配偶者がいないことは大した問題ではない」という意見に反論するためであった。 とはいえ、先述した通り、「本人が求めているのに

        II-8 弱者男性のための正義論(中編)
      • II-9 弱者男性のための正義論(後編)

        いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 6:「あてがえ論」と「上昇婚」 6-1:「女をあてがえ論」とはなにか ここまでの議論を整理しよう。従来のリベラリズムやフェミニズム、幸福度に注目する議論などでは弱者男性の問題を適切に捉えることはできなかった。しかし、潜在能力アプローチを用いれば、それらを求めているのに恋人がいなかったり結婚できなかったりする人がいる状況は不正義であり、公的な対処が必要

          II-9 弱者男性のための正義論(後編)
        • 大学受験の正義論(読書メモ:『これからの「正義」の話をしよう』) - 道徳的動物日記

          これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2011/11/25 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 204回 この商品を含むブログ (81件) を見る 功利主義やリバタニアリズム、カント主義やロールズ主義などの様々な政治規範理論の要旨を、当時のアメリカ社会で起こっていたことを中心に様々な事件や社会問題を具体例として挙げながら解説する本である。一昔前に話題になって、大ベストセラーになった本だ。…しかし、たしかに解説はわかりやすいのだが、各理論を紹介する切り口やまとめ方に特にオリジナリティが感じられる訳ではない。本の終盤の第9章や第10章ではコミュニタリアンとしてのサンデルの意見が強調される形になるが、本の序盤における功利主義やリバタニアリズムなどの紹

            大学受験の正義論(読書メモ:『これからの「正義」の話をしよう』) - 道徳的動物日記
          • 正義論と自己責任論(読書メモ:『平等とは何か』①) - 道徳的動物日記

            平等とは何か 作者:ロナルド・ドゥウォーキン 木鐸社 Amazon 11月から読み始めたのだが、オンライン記事や書評の依頼が重なったり年末年始に遊び過ぎたりしていて、読み終えるのに二ヶ月かかってしまった ちなみに、ここで紹介する責任論や「運の平等主義」と呼ばれるドゥウォーキンの考え方については入門書などである程度は知っており、下記の記事もこの考え方に基づいたものである(字数が足りなかったり削られたりして全く不十分な内容になってしまったし、そもそも抽象的であるからテーマ自体がオンライン記事には不向きなものであったように思えるけど)。 shueisha.online 人々の運命は選択と環境によって決定される。選択は人格(personality)を反映しており、人格自体は二つの主要な構成要素から成っている。すなわち、企図(ambition)と性格(character)である。ある人の企図とは、そ

              正義論と自己責任論(読書メモ:『平等とは何か』①) - 道徳的動物日記
            • 「正義の情況」とはなんぞや(読書メモ:『正義論』②) - 道徳的動物日記

              前回の記事の下記の箇所についての補足も兼ねて。 資源に限りがなく、人々の間に価値観の争いがないユートピアの世界であれば、このような制度も成立するだろう。しかし、現実はユートピアではない。 日本じゅうがわたしのレベルに落ちたら…(『布団の中から蜂起せよ』読書メモ:追記) - 道徳的動物日記 正義論 改訂版 作者:ジョン・ロールズ 紀伊國屋書店 Amazon <正義の情況>(circumstances of justice)は、人間の協働を可能かつ必要なものとする、通常の状態として描き出すことができよう。本書の冒頭で指摘しておいたように、社会は<相互の相対的利益(ましな暮らし向きの対等な分かち合い)を目指す、協働の冒険的企て>ではあるものの、通常その企ては利害の一致だけでなく利害の衝突によっても特徴づけられる。なぜ利害の一致が生じるかと言えば、各人がもっぱら自分の努力だけで暮らそうとした場合に

                「正義の情況」とはなんぞや(読書メモ:『正義論』②) - 道徳的動物日記
              • 2021.5.4 「おろかもの」の正義論 - カメキチの目

                題名にひかれ、『「おろかもの」の正義論』 小林和之・著という 新書本を読んだ。 (「おろかもの」がどんな「正義」を言うのか興味を感じ、おもしろそうな気がした) (グーグル画像より) 実は「おろかもの」というのは比喩的な言いかたで、ほとんどの人を あらわしていた。 現代の社会で、身近な、しかしたいせつな倫理的な問題に遭遇し、 そのとき自分ならどういう態度をとるか? 考えさせることがいろいろ述べられてあり、読んでホント、よかった。 (印象的だった二つのことだけ書きます) ーーーーーーーーーー ① 魔神の誘惑‐生け贄と見返り 【引用】 「〈魔神の誘惑‐生け贄と見返り〉 われわれは、自動車の便利さと引き換えに、8000人以上の人命を犠牲にしている… 魔神に生け贄を捧げるのとどれほど違うだろう?… 確実に死ぬとわかっている生け贄…と、不慮の事故によって死ぬのは違う…」 (交通事故は過失だが、現代でも

                  2021.5.4 「おろかもの」の正義論 - カメキチの目
                • ロールズ正義論に対する古典的自由主義的解釈の検討|ピーター|note

                  今回は前回予告したJohn Tomasiを紹介しようと思います。この人は、"Free Market Fairness"という本で”Bleeding-heart-libertarian”(慈愛リバタリアン)という思想を生み出し、新古典的自由主義(Neoclassical liberalism)を誕生させました。英米圏の政治哲学ではかなりの影響が発揮しており、例えば、前回紹介したブレナンの論文でも関連するものでは必ずこの本を引用していますし、『擁護できないものを擁護する』のウォルター・ブロックは、トマーシを「地球上で最も権威のある高等教育機関の1つであるbrown大学にいる、素晴らしい哲学者」とべた褒めしています(そのあときっちり批判もしていましたが)。もちろん、左翼リベラル側からも多数の激しい反論がなされています。そんなわけで、トマーシは、現在の古典的自由主義を語る上では絶対に欠かすことがで

                    ロールズ正義論に対する古典的自由主義的解釈の検討|ピーター|note
                  • 【正義論とは】二つの原理・無知のヴェールから批判までわかりやすく解説|リベラルアーツガイド

                    正義論(A Theory of Justice)とは、アメリカの哲学者ジョン・ロールズの著作『正義論』で展開した、現代の実際の社会の中で「正義」を現実にすることを構想した思想のことです。 ロールズ以前や以後にも正義について論じられたことあはりますが、正義論と言われるのは主にロールズの思想だとお考えください。 ところで、あなたは、現代社会が完全に平等で公正な社会だと思いますか?多くの方は「いや格差社会だ」「不平等だ」と言われるのではないかと思います。 このような時代に生きる私たちにとって、ロールズが提起した「正義とは?」「真に平等で公正な社会とは?」という議論はとても意義のあるものです。 そこでこの記事では、 正義論とは何か? 正義論ではどのように「平等・公正な社会」を構想したのか? 正義論における「原初状態」「無知のヴェール」「二つの原理」とは何か? 正義論はどのように批判されたか? とい

                      【正義論とは】二つの原理・無知のヴェールから批判までわかりやすく解説|リベラルアーツガイド
                    • インセンティブ、不平等、トリクルダウン(読書メモ:『正義論』③) - 道徳的動物日記

                      平等主義の哲学: ロールズから健康の分配まで 作者:巌, 広瀬 勁草書房 Amazon 知っての通り、ジョン・ロールズは『正義論』で「社会的・経済的不平等は、それが最も恵まれない人たちにとって利益になる時にのみ正当化する」とする、「格差原理」を提案した。格差原理は、ときに平等のために過度の全体的な損失を要求することもあるが、逆に、不平等の増大を黙認することもあり得る。 後者の問題については、平等主義と見なされることの多いロールズの考え方であることをふまえると、違和感を抱く人も多いだろう。 なぜロールズが不平等の拡大を容認するかについては、広瀬巌による『平等主義の哲学』の第一章で以下のように解説されている。 彼の論証は、不平等を容認するためのパレート論証ないしインセンティブ論証として知られている。ロールズによれば、適切な不平等を許容することは、すべての人に対して、より大きな努力をして自らの才

                        インセンティブ、不平等、トリクルダウン(読書メモ:『正義論』③) - 道徳的動物日記
                      • 誰でも東大生になれるか? データ・社会・正義論から考えるこれからの入試 - 東大新聞オンライン

                        「教育理念に共鳴し、強い意欲を持って学ぼうとする志の高い皆さんを、日本のみならず世界の各地から積極的に受け入れたい」。東大のアドミッションポリシーにはこう高々と掲げられている。だが、本当に誰もが東大生になることができ、格差は存在しないのだろうか。これからの入試を考える土台として、データから見える現状を、教育社会学・正義論の見地から考察した。(取材・岡拓杜、渡邊詩恵奈) 東大生の半分は私立出身!? データが示す東大入試 「東大合格に必要なことがあるとすれば、何だと思いますか。三つまで選択してください」。東京大学新聞社が本年度3月28、29日に実施した新入生アンケートで、2820人の新入生から回答を得た。「自己の努力」という答えが約6割あった一方、「周りの学習環境」や「保護者の経済力」といった外的要因を挙げる回答も50%前後あった。これは、東大生の実感として環境の違いが努力と並んで合格に影響を

                          誰でも東大生になれるか? データ・社会・正義論から考えるこれからの入試 - 東大新聞オンライン
                        • 中山元『正義論の名著』ちくま新書(2011年)読了 - はてなブログ大学文学部

                          こちらを読み終えた。 デリダ『法の力』をまとめ、感想を書いて終わりにしたい。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー デリダはレヴィナスの正義観を踏まえてこう語る。 (正義とは) "「無限であり、計算不可能であり、規則に反抗し、対称性とは無縁であり、不均質であり、異なる方向性をもったもの」"。P263 デリダは法と正義を対照性のある概念とみなした。 法は人によって規定され、規定された通りに使用されるものであるが、正義は「規定されるが、規定を否定するもの」であるとする。 また、ベンヤミンが指摘したように、法には暴力が潜む。 正義は暴力を否定する。 ここに対照性を見出す。 例として裁判を挙げる。 裁判官は法に従いつつも、法というプログラム通り、機械的に動くわけではない。 裁きを行うためには、規定に従いつつも、

                            中山元『正義論の名著』ちくま新書(2011年)読了 - はてなブログ大学文学部
                          • 読書メモ:『社会正義論の系譜:ヒュームからウォルツァーまで』 - 道徳的動物日記

                            社会正義論の系譜―ヒュームからウォルツァーまで (叢書フロネーシス) ナカニシヤ出版 Amazon 先日にリチャード・ベラミーの『哲学がわかる シティズンシップ』の邦訳が発売されて、このブログでも記事を書いた。 davitrice.hatenadiary.jp また、8月にはポール・ケリーの単著『リベラリズム:リベラルな平等主義を擁護して』が邦訳される*1。 リベラリズム: リベラルな平等主義を擁護して 作者:ポール・ケリー 新評論 Amazon というわけで、記念?として、本書に収められているベラミーの論文「コミュニティにおける正義」とケリーの論文「契約論的社会正義」を読んだ次第。 どちらの論文でも、本書の副題にも含まれているマイケル・ウォルツァーが主な批判対象として言及されている。最近の政治学の本を読んでいるとウォルツァーはあんまり出てこないのだが、原著の出版は1998年であり、リベラ

                              読書メモ:『社会正義論の系譜:ヒュームからウォルツァーまで』 - 道徳的動物日記
                            1

                            新着記事