関野哲也(せきの・てつや)/1977年、静岡県生まれ。フランス・メッス大学哲学科学士・修士課程修了後、リヨン第三大学哲学科博士課程修了。哲学博士。生きる=哲学することという考えを追求する日々。著書に『池田晶子 語りえぬものを語る、その先へ』がある(撮影/写真映像部・松永卓也) AERAで連載中の「この人のこの本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。 フランスで哲学の博士号を取り、翻訳や研究に勤しむ著者の関野哲也さんが発症した双極性障害。大事にしていた仕事を辞め、職を転々とする苦しい日々の中で悩み、もがきながらたどり着いたのは、「考えることは、未来の扉をノックすることだ」という発見だった。さまざまな哲学者を紹介しながら自ら問いを立てる大切さを説き、「哲学すること」へと読者を誘う一冊となった『よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた 哲学、挫