このページでは、当研究所教員へのインタビューを通じて、当研究所における研究への取り組みをご紹介しています。 第24回となる今回は、東アジア第一研究部門所属の真鍋 祐子 教授へのインタビューをお届けします。 ―― 韓国を研究対象にしようと思われたきっかけを教えてください。 大学に入る前は、文化人類学、特にラテンアメリカの研究をしたいと思っていました。実はこの思いは小学生の頃からあって、地球儀を眺めながら、この国にはどんな人が住んでいるのだろう、とか夢想するのが好きな子供だったんですよ。ラテンアメリカへの関心も小学生の頃、ラジオでフォルクローレっていうラテンアメリカの民族音楽を聴いてから始まったものでした。でも大学入試で失敗してしまって、奈良の教育大に入ることになりました。そこには文化人類学の教授もおらずスペイン語の授業もなく、研究者の夢は一旦諦めていました。 大学一年生の時に、教科書問題が起