この大会で目立っていたのは、関東一高の3年生オコエ瑠偉(現楽天)と1年生の清宮だった。投手では仙台育英の佐藤世那(のちオリックス、引退)が目立っていた。 試合前のノックで、まだ細かったオコエは右に左に駆け回り、カモシカのような躍動感があった。清宮は一塁を守ったが、ミットで受けた球をうしろにぽいっと投げる動作が、どうしたのかな、と思った。 U18ワールドカップは12カ国が参加したが、日本、アメリカ、韓国、カナダがずば抜けていて、他の国との試合はほとんど10点以上差がつくコールドゲームだった。 高校生たちは力量差があるチームを相手に打ちまくっていたが、清宮だけは蚊帳の外という印象。9試合のうち8試合で4番に座ったものの、27打数6安打0本塁打2打点に終わった。7試合がDH、一塁を守ったのは1試合だけだった。 当時は「まだ1年生だから、甲子園での疲れがあったんじゃないか」など、清宮に同情的な声が