前作『Traveler』以来、約1年10ヶ月ぶりとなるメジャー2ndアルバム『Editorial』。本作には2020年の皮切りとなった「I LOVE...」以降、「HELLO」、「Laughter」、「Universe」から直近の「Cry Baby」まで多彩なシングル曲に加え、ドラムの松浦匡希が初めて藤原聡と共作した「フィラメント」や、小笹大輔、楢﨑誠の作詞作曲楽曲も収録。J-POPのクオリティを更新するバンドという前作以降のイメージから、よりバンド自身の経験が反映された深度も振れ幅もあるアルバムに到達した印象。“論説”の意味もある本作の全曲解説をお届けしよう。 ――『Traveler』は「これから出ていくぞ」っていうバンドの未来を賭けてる印象があったんですが、今回はもっとバンドを長く続けていく上での一枚という印象を受けました。 藤原:あ、それはでもすごい大事だったかなと思って。例えば紅白