万引で逮捕された老女は当初、窃盗を繰り返す精神疾患「クレプトマニア」と診断されたが、別の特殊な認知症を抱えていたことが判明した。大阪高裁はこの認知症の影響を認め、執行猶予中の再犯だったが、異例の執行猶予を付けた(写真はイメージ) お金はある。盗みで生計を立てているわけでもない。でも、商品に手を伸ばしてしまう…。万引事件の執行猶予期間中に再びスーパーで万引したとして、窃盗罪に問われた無職の女性(75)が1審は実刑判決、2審では執行猶予判決を宣告され、確定した。起訴された当初、窃盗を繰り返す精神疾患「クレプトマニア」と診断されたが、1審途中で別の特殊な認知症の疑いが浮上。1審判決は認知症の影響を否定したが、2審判決は影響があったと認め、執行猶予中の再犯にもかかわらず異例の執行猶予を付けた。この認知症は知名度が低いため裁判でも気づかれないケースが多く、今後も同様の症状を持つ被告への対応が課題とな