2010年11月01日18:30 カテゴリ書評/画評/品評Logos あることになっています...それは、問題です。 - 書評 - 現代語裏辞典 やっと入手した 現代語裏辞典 筒井康隆 大笑いした後に、ふと思い立った。 表裏を問わず、このように紙の形で辞典が出ることが、今後あるのか、と。 本作「現代語裏辞典」は世界で最も日本語に愛された人が編んだ、ゼロ年代日本語版<悪魔の辞典 。著者は「悪魔の辞典」の邦訳に飽き足らず、自ら辞書を編んでしまった。全てを自分で書いたのではなく、全12,000項目のうち2,200項目は著者が主催するAsahiネットの会議室に投稿されたものではあるが、喜寿にしてこの蒐集力は喜寿というより鬼寿ではないかと感嘆せずにはいられない。 と同時に、もはや一人あるいは少人数の編者がこつこつと編んだものを製本する時代は終わりを迎えつつある印象も同じぐらい強く受けた。たとえば項目