「そういえば、お昼食べてませんでしたね」 ダレンさんも時間に気付いたのか、食事のことを気に掛けてくれた。 ダレンさんは腕時計を身体の中に入れてるから、いつでも時間が視界に表示されているはず。 ゴブリンは銅の剣に入っているから、透析室の時計で確認する。 「ねえ、今回は俺動けないんだけど……どうやって、厨房のパネルの前に立つの?」 今までは、生活スペースだけだったから大丈夫だった。 けれど、こんなに広くなってしまっては透析を中断して厨房パネルまで行くのも大変そう。 なんせ、階が違うのだ。 血液回路さえ固まらないようにしておけば、行けるのは行けると思う。 血液回路は脱血側と返血側を何かの管でつないで、クルクル循環させておけば固まらない。 そうすれば、俺は透析から離れて移動はできるはずだ。 それでも、ここは悪魔が創った医療施設。 透析室で食べられるくらいのことは、できるだろう。 「透析室ができて広