江戸幕府における常設の職としては最高位にあたる「老中」。幕閣の中枢としておよそ260年間も幕府を支えました。この記事では、人数や役割、活躍した代表的な老中などをわかりやすく解説していきます。 老中とは?年寄、大老なども含めて簡単に解説老中とは江戸幕府に常設されていた職のなかで最高位にあたる「老中」。かつて徳川家で家政を司っていた「年寄」に由来していて、老中の「老」は年寄の別名、「中」は家中や村中などと同様に「集団のすべて」という意味があります。 江戸幕府の公式な歴史書である『徳川実紀』には「御年寄衆」「宿老」とも書かれていました。また幕府が出す伝達文書に加判をすることから「加判の列」とも呼ばれていたそうです。1593年に任じられた大久保忠隣をはじめ、幕末までに146人が老中の職につきました。 大老や若年寄との違い幕府の要職としては、老中のほかにも「大老」や「若年寄」などがあります。 大老は