信州大学特任准教授であり、法学博士・ニューヨーク州弁護士である山口真由さん。いわゆる"高学歴女性”として取り上げられることも多く、男性社会のなかで活躍する山口さんだからこそ感じる、日々の「なんでなの?」を綴っていただく新連載が始まります。 第一回目は、先日の森喜朗氏の「女性がたくさん入ってる理事会は時間がかかる」という発言を機に、山口さんが気づいた“自分のなかのバイアス”と、自分が選んできたもの…について綴っていただきました。 森会長の炎上会見で、私もプチ炎上しちゃったみたい 「君はかわいいといわれるのと、かしこいといわれるのと、どちらがうれしいの?」就職した法律事務所で、偉い弁護士の先生からそう聞かれた。そのとき私は下を向いて満足に答えることができなかった。あの日から十年超のときを経て、今も私は毅然とした態度をとりそこねている。 -----------------------------