ハルヒ「いい? 絶対覗いちゃダメだからね!」 もはや日課となりつつあるハルヒの忠告。 毎日毎日同じことを言われ続けた俺の耳には、間違いなく巨大なタコが出来ているだろう。 ハルヒ「タコみたいな顔して何言ってるのよ。言いつけを破ったら死刑なんだからね!」 失礼極まりない暴言で俺を不快にさせ、ついでに即興で新たな法を作り、ハルヒはドアを閉めた。やるせない思いをため息に込めて吐き出し、部室の扉に背を預けてぼんやり天を仰ぐ。 元々は文芸部だったプラカードの上に、【SOS団】と書かれた紙が貼り付けてある。 世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団。 その頭文字をアルファベットにして、SOS団。 なんとも安直かつ、意味不明な団体である。 不覚にもその構成員として名を連ねる羽目になった俺でさえ、未だにその理念は理解不能だ。 それでもこうして律儀に部室にやってくるのはハルヒへの義理立て、などでは毛頭なく、ひ