除草剤利用を削減する防草ロボット開発が各国で進行中だ。イギリスでは、電流で雑草を枯死させるロボットの開発に成功した。 2021年秋には 発売の計画も 農業用小型ロボットの研究開発に取り組む英国の『スモール・ロボット・カンパニー』は、電流を活用した独自の除草技術を有するルート・ウェーブ社と提携し、世界で初めて、化学物質を使用しない精密除草ロボットの開発を進めている。 コンピュータビジョンにより雑草と農作物を区別して、雑草だけを取り除く小型ロボット「ディック」にルート・ウェーブ社の除草技術を実装。自動で検知した雑草に電流をあて、熱によって根まで枯死させて除草する仕組みだ。枯死した植物は自然に分解され、やがて土壌の養分となる。両社はプロトタイプの開発に成功しており、2020年に圃場での実証実験に着手する。2021年秋にはこのソリューションを発売する計画だ。 ©Small Robot Compan