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Chemに関するエントリは33件あります。 化学論文科学 などが関連タグです。 人気エントリには 『光速の文献管理ソフト「Paperpile」 | Chem-Station (ケムステ)』などがあります。
  • 光速の文献管理ソフト「Paperpile」 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 光速の文献管理ソフト「Paperpile」 2021/9/30 化学者のつぶやき, 書籍・ソフト・Web Google, Paperpile, ソフトウェア, 化学研究ライフハック, 文献管理 コメント: 0 投稿者: cosine 皆さん、文献管理ソフト、使ってますか?? ケムステでも、過去に様々な文献管理ソフトを比較・紹介してきました(末尾の関連記事参照)。筆者(副代表)は少し前までReadCube推しだったのですが、Papersに統合されてからというものやや馴染まなくなってしまい、すっかり距離を置くようになりました。 しかしあるとき、かのGoogleが新たな文献管理ソフトを提供していることを知ります。その名もPaperpile。軽い気持ちで触り始めましたが、他のソフトを圧倒することがすぐ分かりました。めちゃくちゃ軽い!高速、いや、もはや光速!なのです。動作スピードへ

    • 機械学習は、論文の流行をとらえているだけかもしれない:鈴木ー宮浦カップリングでのケーススタディ | Chem-Station (ケムステ)

      化学者のつぶやき 機械学習は、論文の流行をとらえているだけかもしれない:鈴木ー宮浦カップリングでのケーススタディ 2022/4/18 化学者のつぶやき, 論文 JACS, 機械学習, 鈴木-宮浦クロスカップリング コメント: 0 投稿者: Zeolinite 機械学習においては優れたモデルを作り、反応生成物や収率の予測に成功した結果を報告するのが通常ですが、機械学習を使ってうまくいかなかったことを報告した論文がJACSに発表されたので、詳細を見ていきます。 背景 機械学習は、多くの分野において活用され顕著な成功をもたらしてきた技術ですが、高い精度の予測には明確な規則と高い品質のデータセットが必要で、それらがない場合には機械学習による予測は、影響力がなくなってしまいます。これは化学でも言えることで、データセットに機械的に明確な反応例が十分含まれている場合には、精度よく反応性を予測することがで

      • なぜ電子が非局在化すると安定化するの?【化学者だって数学するっつーの!: 井戸型ポテンシャルと曲率】 | Chem-Station (ケムステ)

        一般的な話題 なぜ電子が非局在化すると安定化するの?【化学者だって数学するっつーの!: 井戸型ポテンシャルと曲率】 2020/8/17 一般的な話題, 化学者のつぶやき 化学者だって数学するっつーの!, 数学, 波動関数, 量子化学 コメント: 0 投稿者: やぶ [latexpage]本記事では、量子化学の基礎を数学の視点から紐解くために、 最も簡単な系である一次元井戸型ポテンシャルのシュレディンガー方程式についてお話しします。 シュレディンガー方程式が、波動関数の曲率と系のエネルギーをつなぐ式であることを基本的な考えとして、量子力学ではエネルギーが飛び飛びの値をとる理由、 軌道のエネルギーが大きくなるにつれて軌道に節が増える理由、さらには電子が非局在化すると安定化する理由について迫ります。 前回のおさらい: 時間に依存しないシュレディンガー方程式とは 前回の記事で波動関数が定常波である

        • ピレスロイド系殺虫剤のはなし | Chem-Station (ケムステ)

          Tshozoです。筆者が毎週末カミさんの命令で天井ハタキと全面床磨きと便所掃除で嬉々として床を這いずっているためか、自宅でほとんどゴキブリを目にすることがありません。ところが先日下のフマキラー社製品を「モノは試し」と使ったところ…出ました。そこまでゾロゾロ出たわけではないのですけど。 筆者が気を遣ってかなり清潔にしていたつもりの家でも連中を炙り出すこのパワー。一体何が入っているのか気になったので関係商品とともに調べてみました(上記フマキラー品の開発経緯は雑誌”DIME”のこちらの記事で採り上げられており、おすすめです)。 入っている成分の整理 まず記事を書くにあたり、関西学院大学 理工学部 田辺研究室所属、元住友化学の松尾憲忠博士によるピレスロイド系殺虫剤レビュー(文献1)を参考にいたしました。同氏は住友化学在籍時代に数々の重要な成果を出されており、初学者でもスッと読めて歴史と概要とを把握

          • 自律的に化学実験するロボット科学者、研究の自動化に成功 8日間で約700回の実験、人間なら数カ月 | Chem-Station (ケムステ)

            ケムステニュース 自律的に化学実験するロボット科学者、研究の自動化に成功 8日間で約700回の実験、人間なら数カ月 2020/8/24 ケムステニュース, 化学, 化学一般, 化学合成, 海外ニュースより ロボット科学者, 光触媒 コメント: 0 投稿者: Zeolinite 英リバプール大学の研究チームが開発した 「A mobile robotic chemist」は、年中無休で化学実験を自律的に行う研究ロボットだ。人間だと数カ月かかるところを8日で完了し、研究の自動化を実証した。  (引用:7月15日 ITmedia) 実験の手間を省き、ミスを減らすために作業を自動化することは重要ですが、ラボスケールの有機合成実験において自動化が実現しているのは、GCやNMRなどのオートサンプラーによる自動測定や有機合成装置によるプログラミング運転など、部分的な作業がほとんどで、実験すべてを自動で行う

            • 紅麹を含むサプリメントで重篤な健康被害、原因物質の特定急ぐ | Chem-Station (ケムステ)

              ケムステニュース 紅麹を含むサプリメントで重篤な健康被害、原因物質の特定急ぐ 2024/3/26 ケムステニュース, 医薬, 安全・規制, 食品 サプリメント, 健康食品 コメント: 0 投稿者: DAICHAN 健康食品 (機能性表示食品) に関する重大ニュースが報じられました。血中コレステロールを下げると謳っているサプリメントの服用者十数名に、腎疾患など健康被害が生じたことが明らかになったとのことです。 (2024年3月31日追記) 製品に混入していたカビ毒の成分が同定されました。ただし、本件の原因物質かどうかは未だ明らかになっておりません。 紅麹問題に進展。混入物質を「プベルル酸」と特定か!? 大阪市に本社がある「小林製薬」は、「紅麹(べにこうじ)」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことが報告されたと明らかにしました。 会社では「健康食品が原因となった可能性が

              • 銀ジャケを狂わせた材料 ~タイヤからの意外な犯人~ | Chem-Station (ケムステ)

                一般的な話題 銀ジャケを狂わせた材料 ~タイヤからの意外な犯人~ 2021/3/3 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 論文 コメント: 0 投稿者: Tshozo Tshozoです。先日ケムステスタッフの方が気になる関連論文を紹介されていましたので書くこととしました。 “A ubiquitous tire rubber–derived chemical induces acute mortality in coho salmon” Zhenyu Tian, Haoqi Zhao, Katherine T. Peter, Melissa Gonzalez, Jill Wetzel, Christopher Wu, Ximin Hu, Jasmine Prat, Emma Mudrock, Rachel Hettinger, Allan E. Cortina, Rajshree Ghosh

                • 【金はなぜ金色なの?】 相対論効果 Relativistic Effects | Chem-Station (ケムステ)

                  chemglossary 【金はなぜ金色なの?】 相対論効果 Relativistic Effects 2020/10/23 chemglossary, 無機化学, 物理化学 周期表, 相対論効果 コメント: 0 投稿者: やぶ 相対性理論は、光速近くで運動する物体で顕著になる現象を表した理論です。電子や原子などのミクロな物質を扱う化学者にとって、相対性理論は馴染みが薄いかもしれません。しかし、”相対論効果”は、化学者だけでなく化学を専門としない人にとっても、身近に潜んでいる現象です。例えば、水銀が液体であることや金が金色であることは相対論効果によります。さらに学部レベルの化学の話をすれば、不活性電子対効果も相対論効果であり、ランタノイド収縮の一部も相対論効果によると言われています。本記事では、相対論効果の起源についてお話しし、相対論効果が化合物にどのような性質を与えるかについてお話します

                  • 化学のためのPythonによるデータ解析・機械学習入門 | Chem-Station (ケムステ)

                    化学書籍レビュー 化学のためのPythonによるデータ解析・機械学習入門 2021/4/19 化学書籍レビュー ケモインフォマティクス, 機械学習 コメント: 0 投稿者: hoda hodaです。今回は筆者の勉強用に読んだ機械学習関連の書籍を紹介します。 概要 本書は、化学・化学工学分野でPythonを使って機械学習を行うための入門書です。 これまでに蓄積してきた実験/製造データをデータ解析・機械学習を用いて分析することで、いままでとはまったく別のアプローチで材料開発を加速させたり、プロセス管理を効率化・安定化させたりすることができます。なぜなら、実験や製造データは、目に見えない、研究者・技術者の知識・知見・経験・勘の宝庫だからです。そして、データ解析・機械学習を用いることで、これらを目に見える形にすることができるからです。 読者が一から実践できるよう、Pythonのインストール方法、デ

                    • 紅麹問題に進展。混入物質を「プベルル酸」と特定か!? | Chem-Station (ケムステ)

                      ケムステニュース 紅麹問題に進展。混入物質を「プベルル酸」と特定か!? 2024/3/29 ケムステニュース, 安全・規制 コメント: 0 投稿者: gladsaxe 紅麹問題に進展がありました。 各新聞社が下記のように報道しています。 小林製薬(大阪市)がつくる機能性表示食品の摂取者に健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省は29日、小林製薬のサプリメントに「プベルル酸」という物質が意図せずに含まれていたことを明らかにした。今後、小林製薬と厚労省はこの物質の毒性などを調べる。 厚労省によると、プベルル酸は青カビからつくられる天然の化合物で、どういう理由で混入したのかはまだ不明という。抗生物質としての特性があり、抗マラリア効果があるほど「毒性は非常に高い」というが、腎臓への影響は現時点ではわかっていない。 引用:朝日新聞社 厚生労働省は29日、小林製薬の紅麹(こうじ)原料を含む機能性表示食

                      • コロナウイルスが免疫システムから逃れる方法(1) | Chem-Station (ケムステ)

                        化学者のつぶやき コロナウイルスが免疫システムから逃れる方法(1) 2020/3/31 化学者のつぶやき, 論文 コロナウイルス, 免疫, 生化学, 論文 コメント: 0 投稿者: kanako 新型コロナウイルスによる感染症が、世界中で猛威を振るっています。この記事を書いている私も、大学の閉鎖や外出禁止令(カリフォルニア州)により、3月中旬からずっと実験ができず家に籠って論文執筆をしています。 今後の感染の拡大・社会への影響もとても気になりますが、理系の学生からすると、やっぱり分子レベルでのウイルスの生態も気になります。そこで今回は、コロナウイルス関連の興味深い論文を一つ紹介しようと思います。 “Coronavirus endoribonuclease targets viral polyuridine sequences to evade activating host sensors

                        • 初心者でも簡単!ChatGPTを用いたプログラミング | Chem-Station (ケムステ)

                          一般的な話題 初心者でも簡単!ChatGPTを用いたプログラミング 2023/6/12 一般的な話題, 化学者のつぶやき AI, ChatGPT, プログラミング コメント: 0 投稿者: kanako 「プログラミングに興味がある、でも勉強している時間はない…」そう考えている学生や研究者の方も多いと思います。特に、実験系化学者は、メインの研究にプログラミングが必須でない場合が多く、時間を掛けてプログラミングを学ぶことにハードルを感じてしまいがちだと思います。 そんなケムステ読者に向けて、今回はChatGPTを用いて簡単にプログラミングを行う方法を紹介します。ChatGPTのすごいところは、「この処理を行うコードを書いてください」と言うだけですぐにコードを書いてくれることです。コードを実行してエラーが出ても、「こういうエラーが出たので直してください」というと直してくれます。あまりの便利さに

                          • ジャーナル編集ポリシーデータベース「Transpose」 | Chem-Station (ケムステ)

                            化学者のつぶやき ジャーナル編集ポリシーデータベース「Transpose」 2019/9/18 化学者のつぶやき, 書籍・ソフト・Web ジャーナル, データベース, プレプリント, 投稿規定, 査読 コメント: 0 投稿者: cosine およそ3000誌のジャーナル編集ポリシーをまとめたデータベース「Transpose」が、この6月に公開されました。 ジャーナル毎に異なるがどうにも分かりづらい、プレプリント対応・査読システム・Co-reviewerの取扱いなどを見やすく比較参照できるため、論文投稿先を考える際に役立つデータベースだと思います。 化学系ジャーナルを調べてみた まずはNature Chemistryのジャーナルポリシーを検索して見ましょう。こんな感じで出てきました。 論文がリジェクトされ、他のNature姉妹紙に転送された場合は、レフェリーコメントも同時に転送される、と書か

                            • エキノコックスにかかわる化学物質について | Chem-Station (ケムステ)

                              Tshozoです。 40年以上前、手塚治虫氏の作品「ブラック・ジャック」でこういう話が載っていました。豪州のある家族から治療を懇願する手紙を受け取ったブラック・ジャックこと間黒男はその田舎町に向かうのですが、彼が当地に着いた時には家族全員既に奇妙な発疹を残したまま息を引き取っていて、トラブル続きで車の燃料も尽きたなかで街に戻るために日夜歩き続けるブラック・ジャックの皮膚にも奇妙な発疹があらわれ…というもので、その背景にディンゴなどの外来種問題や人間の欲深さなどまで織り込んだ名作でした。 その原因が、長さ5cmくらいに変異巨大化した寄生虫、エキノコックス。”ki-mo-chi-wa-rui“を具象化したような、鼠径部のあたりがザワザワする形状で(下図)、上端部のところについている吸盤が目のように見えることがキモい感を増幅。加えて雌雄同体らしく単体で勝手に増えることが出来、キモさ倍増です。多様

                              • 話題のAlphaFold2を使ってみた | Chem-Station (ケムステ)

                                一般的な話題 話題のAlphaFold2を使ってみた 2021/7/23 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 書籍・ソフト・Web AlphaFold2, タンパク質, 構造, 計算 コメント: 0 投稿者: Shirataki ここ数日、構造生物学界隈で「AlphaFold2」と呼ばれているタンパク質の構造計算ツールが話題です。 2021年7月16日にGitHubで無償公開されたこの人工知能プログラムは、有志によってGoogle Colab上で動かせる簡易版も作られており、構造生物学者や生物物理学者だけでなく、生物学、薬学、化学、計算科学などに関わる幅広い領域の研究者から注目を集めています。 タンパク質はその構造と機能に密接な関係があり、通常、特定の構造をとることではじめて機能を持つことが出来ます。そのため、タンパク質の機能のメカニズムを調べたり、人工的な機能の改変や制御をしたり、あるい

                                • 誤解してない? 電子の軌道は”軌道”ではない | Chem-Station (ケムステ)

                                  一般的な話題 誤解してない? 電子の軌道は”軌道”ではない 2020/8/25 一般的な話題, 化学者のつぶやき 量子化学, 電子軌道 コメント: 0 投稿者: photonee [latexpage]この記事では、化学の中でも重要な概念である軌道についてお話しします。特に以下の疑問点については、明確にしたいと思っています。 量子の世界と古典の世界の相違点は結局、何だったのか。 よく見かける軌道の形(ex: s軌道,p軌道,d軌道,…)を図示したものは実際に、空間上に広がって存在しているのだろうか。 電子配置を考える際に軌道に電子を入れるという言い方をするが、軌道と電子はどの様な関係で結ばれているのか。 今回取り上げる上記の3点の疑問点は、何を隠そう私がずっとあやふやに感じていた点です。1の疑問点としてよくある切り口は粒子と波動の二重性というものがあります。それについては既にやぶさんが記事

                                  • ボールミルを用いた、溶媒を使わないペースト状 Grignard 試薬の合成 | Chem-Station (ケムステ)

                                    スポットライトリサーチ ボールミルを用いた、溶媒を使わないペースト状 Grignard 試薬の合成 2021/12/27 スポットライトリサーチ, 化学者のつぶやき Nature Communications, グリニャール試薬, ボールミル, メカノケミストリー コメント: 0 投稿者: DAICHAN 第358 回のスポットライトリサーチは、北海道大学総合化学院 総合化学専攻 有機元素化学研究室 (伊藤肇 教授)  博士後期課程 3 年の 髙橋 里奈 (たかはし・りな) さんにお願いしました。 伊藤研ではメカノケミストリーを応用した非常にユニークな触媒研究を展開されており、髙橋さんは今回、ボールミルという粉砕器を活用することで溶媒使用量を大幅に抑えたグリニャール試薬の調製法を開発しました。この画期的成果は Nature Communications 誌に掲載され、1ヶ月を待たずに 1

                                    • 高純度フッ化水素酸のあれこれまとめ その2 | Chem-Station (ケムステ)

                                      一般的な話題 高純度フッ化水素酸のあれこれまとめ その2 2019/9/13 一般的な話題, 化学者のつぶやき フッ化水素酸, 高純度 コメント: 0 投稿者: Tshozo Tshozoです。前回のつづき。これまではフッ化水素の背景と合成について主に述べましたが、後半は用途の特殊性について少々追加して述べてまいります。 【フッ化水素 用途の特殊性の続き】 前回は半導体製造でのフッ化水素の役割と重要性について述べてきましたが、もう一つの特殊性は原子力用途。軍事関係技術であるため、あくまで文献ベースの話になりますことはご理解ください・・・何が問題かと言うと、あれこれして出来た二酸化ウランと無水フッ化水素を混ぜ、そこからフッ素ガスをあてて六フッ化ウランガスUF6をつくり遠心分離機にかけて濃縮すればあっという間に(∵)高濃度放射性ウランU235F6、つまり原発や原爆に使える高純度材料の出来上がり

                                      • 高純度フッ化水素酸のあれこれまとめ その1 | Chem-Station (ケムステ)

                                        一般的な話題 高純度フッ化水素酸のあれこれまとめ その1 2019/8/30 一般的な話題, 化学者のつぶやき フッ化水素酸, 高純度 コメント: 0 投稿者: Tshozo Tshozoです。 どっかの国とあっちの国とで色々やってますが、そのドタバタの理由の1つであるフッ酸(含水フッ化水素・hydrofluoric acidと無水フッ化水素・Anhydrous hydrofluoric acid)。既にZeolinite殿によってその背景と概要(リンク)がうまくまとめられているほか、化学/化学工学系で最も重要なこちらのblogで政治背景も含めて紹介されたりしていますが、過去に筆者に起きた諸々の事々を十二分によく思い出したうえで自分の勉強も含めてもう少しこの材料に絞り化学寄りにまとめてみようと思いました。 【フッ化水素の歴史と概要】 ここは抜粋だけ。フッ化水素はスウェーデンのヴィルヘルム・

                                        • イグノーベル賞2022が発表:化学賞は無かったけどユニークな研究が盛りだくさん | Chem-Station (ケムステ)

                                          ケムステニュース イグノーベル賞2022が発表:化学賞は無かったけどユニークな研究が盛りだくさん 2022/9/17 ケムステニュース, ノーベル賞 イグノーベル賞, 歴代ノーベル賞受賞者 コメント: 0 投稿者: Zeolinite 今年もノーベル賞の季節がやってきました。今年の受賞者の予想に一部ではすでに盛り上がりを見せていますが、その前にイグノーベル賞の発表を忘れてもらっては困ります。授賞式は2020年と2021年同様オンラインで、日本時間の9月16日朝に開催されました。残念ながら化学賞はありませんでしたが、今年も各分野のユニークな研究がこのイグノーベル賞を受賞しましたので紹介させていただきます。 薬学賞(33:40から) 患者が化学療法を受ける時にアイスクリームをなめると副作用を抑えることができるという研究 Marcin Jasiński, Martyna Maciejewska,

                                          • 痔の薬のはなし 真剣に調べる | Chem-Station (ケムステ)

                                            Tshozoです。 4人きょうだいの一番下で甘やかされ精神年齢が低いまま育ったせいか、今でも実年齢より10歳以上若くみられるときがあります。尿などのワードによく反応したり関連記事を書いたりするのはそれなりの理由があるのかもしれません。ということでタイトルの話、切実な話だったので真剣に調べました。 本記事の背景 昨今の状況を受けたテレワーク対応のこともありますが齢の関係から調整作業や資料作成が多くなっている関係で、どうしても座り仕事が多くなってしまう。たとえばここ数か月のある1週間での内訳をみてみると、 月曜日:座り仕事70%, 移動20%, 実験作業10% 火曜日:座り仕事100%(報告資料・調査・特許書き) 水曜日:座り仕事60%, 移動10%, 打ち合わせ(座り)30% 木曜日:座り仕事50%, 移動20%, 実験作業30% 金曜日:座り仕事100%(報告資料・相談会資料・企画資料)

                                            • パーフルオロ系界面活性剤のはなし ~規制にかかった懸念物質 | Chem-Station (ケムステ)

                                              一般的な話題 パーフルオロ系界面活性剤のはなし ~規制にかかった懸念物質 2021/8/31 一般的な話題, 化学者のつぶやき フッ素 コメント: 0 投稿者: Tshozo Tshozoです。 先日のNHKでのニュースとは無関係に調べていた本件、思うところありオープンで書いてみることとします。フッ素系材料について相変わらず知見が薄いため間違いありましたらご指摘ください。なお日本語でも理解しにくい事項であるため、こちらのサイト→(「化学物質管理の情報サイト」)を参考にさせて頂きました。またアメリカ科学振興協会(AAAS)が出しているフッ素有機化合物に関する冊子が非常にわかりやすく英語が苦手な筆者でもイメージがつかみやすかったのでお勧めです(リンク)。 ※御礼とご連絡@2021/9/1 筆者追記 パーフルオロアルキル化合物分子の強い疎水性の根本的な理由について、「フッ素原子の強い電子吸引性が

                                              • 定量PCR(qPCR ; quantitative PCR)、リアルタイムPCR | Chem-Station (ケムステ)

                                                chemglossary 定量PCR(qPCR ; quantitative PCR)、リアルタイムPCR 2020/5/4 chemglossary, 分析化学, 生化学, 生物工学 PCR法, 生化学 コメント: 0 投稿者: kanako ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いて、サンプルの中にある特定配列のDNA量を調べる方法。この方法を用いれば、目的遺伝子の発現量やサンプル中のウイルス遺伝子の含有量などを調べることができる。一般的なqPCR法ではリアルタイムで測定が行われるため、「qPCR」と「リアルタイムPCR」は同義として扱われていることが多い。よく用いられるのは、サイバー・グリーン法(SYBR Green)とタックマン・プローブ法(TaqMan Probe)の2種類である。 通常のPCRでは、増幅反応後のDNAサンプルを遺伝子組替えに利用したり、定量に用いたりするため、反応後

                                                • mRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン) | Chem-Station (ケムステ)

                                                  chemglossary mRNAワクチン(メッセンジャーRNAワクチン) 2021/1/25 chemglossary, 医薬化学, 生化学 mRNA, ワクチン コメント: 0 投稿者: kanako 病原体のタンパクをコードしたmRNAをベースとしたワクチン。従来のワクチンは、弱毒化・不活化した病原体そのものや、病原体のタンパクや多糖を用いる一方で、mRNAワクチンでは病原体タンパクの遺伝子をヒトの体内へと送り込み、ヒトの細胞内で病原体タンパクを作らせる。送り込んだmRNAや作られた病原体タンパクによって免疫を活性化させることができる。 1. 一般的なワクチンの種類 一般的に使われているワクチンには、大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチンの2種類がある(図1)。 生ワクチン(弱毒化ワクチン;live-attenuated vaccine) 不活化ワクチン(inactivated va

                                                  • 化学実験系YouTuber | Chem-Station (ケムステ)

                                                    一度見始めると、仕事に手がつかなかくなるYouTubeですが、教育的に有意義な動画もたくさん投稿されています。今回は、正統な化学実験動画を投稿しているNileRedのチャンネルについて紹介します。 実験系動画の現状 YouTubeには様々なジャンルの動画が投稿されていますが、何かを試したり、作ったりする実験系動画もたくさんあります。HikakinTVやはじめしゃちょーのように様々なトライ動画の中で実験系のネタを投稿するYouTuberもいれば、SUSHI RAMEN【Riku】のように実験系だけを専門に投稿するYouTuberもいます。彼らの動画は創意工夫がありとても面白いですが、化学的な実験を行っているかというと、そうではないと思います。海外でも純粋な化学実験を多数投稿しているYouTuberはあまり多くいないように感じられます。そんな中、純粋な化学実験動画を5年前から投稿し続けているN

                                                    • 「Python in Excel」が機能リリースされたときのメリットを解説します | Chem-Station (ケムステ)

                                                      一般的な話題 「Python in Excel」が機能リリースされたときのメリットを解説します 2023/9/7 一般的な話題, 化学者のつぶやき Excel, Python, ソフトウェア, データ分析, データ可視化, 統計的分析 コメント: 0 投稿者: enifuji 先日、米Microsoft社が「Python in Excel」のパブリックプレビューを発表しました。 「Introducing Python in Excel: The Best of Both Worlds for Data Analysis and Visualization」https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-365-blog/introducing-python-in-excel-the-best-of-both-worlds-for-data/

                                                      • 海外の教授にメールを送る-使える英語表現と文例 | Chem-Station (ケムステ)

                                                        一般的な話題 海外の教授にメールを送る-使える英語表現と文例 2020/2/8 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 化学英語・日常英語 留学, 英語 コメント: 0 投稿者: kanako 研究室訪問、インターン、大学院留学、ポスドク留学などをする際には、行き先の教授に英語でメールを送る機会があると思います。私も、インターンや留学の際には、志望する研究室にメールを送る機会がありましたが、どんな件名にすれば良いのか、どんな英語表現を使えば良いのかいろいろと悩みました。そこで今回は、英語で教授にコンタクトを取る際に、使えそうな表現や文例をご紹介します。英語で文章を書くのが苦手、という人はぜひ参考にしてください。 件名(Subject) 件名は、自分が何を求めてメールをしているのか(研究室訪問・ポスドク先・サマーリサーチの機会)を明確にすると、読み手に伝わりやすくなります。 Summer res

                                                        • 企業研究者のためのMI入門③:避けて通れぬ大学数学!MIの道具として数学を使いこなすための参考書をご紹介 | Chem-Station (ケムステ)

                                                          一般的な話題 企業研究者のためのMI入門③:避けて通れぬ大学数学!MIの道具として数学を使いこなすための参考書をご紹介 2021/10/13 一般的な話題, 化学者のつぶやき コメント: 0 投稿者: yt01 最近よく耳にするデジタル・トランスフォーメーション(DX)やマテリアルズ・インフォマティクス(MI)。DXやMIの技術を使って製造、研究のあり方を変えようとしているメーカーも増えています。そして新たにDX、MIを学び、現場に導入しようと努力している研究者の方々も多いかと思います。 この『企業研究者のためのMI入門』シリーズでは上記のように新たにMIを学び始めた人に向けた記事を書いてきました。第1回ではMIを行う前提や概要について、第2回ではPythonの参考書について紹介しています。 企業研究者のためのMI入門①:MI導入目的の明確化と使う言語の選定が最初のポイント! 企業研究者の

                                                          • 量子コンピューターによるヒュッケル分子軌道計算 | Chem-Station (ケムステ)

                                                            スポットライトリサーチ 量子コンピューターによるヒュッケル分子軌道計算 2022/7/14 スポットライトリサーチ, 化学者のつぶやき ヒュッケル分子軌道, 量子コンピューター, 量子力学 コメント: 0 投稿者: hoda ついに400回を迎えました。第400回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科(山内研究室)修士1年の吉田 龍平 さんにお願いしました。 皆さんは、どこかで量子コンピューターという言葉をお聞きしたことがあるでしょうか。 量子コンピューターによる計算が現実のものとなりつつありますが、量子演算において現時点では避けられないエラーの発生を抑えることが量子技術開発において重要と言われています。今回ご紹介するのは、上記のエラーに対する問題を解決する手法を開発し、最も基本的な分子の電子状態の計算手法であるヒュッケル分子軌道による分子軌道の計算を量子コンピューターで行

                                                            • サラダ油はなぜ燃えにくい? -引火点と発火点- | Chem-Station (ケムステ)

                                                              一般的な話題 サラダ油はなぜ燃えにくい? -引火点と発火点- 2021/8/25 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から サラダ油, 危険物, 引火点, 発火点 コメント: 0 投稿者: DAICHAN 2021年8月6日夜、小田急線の車内で刃物を持った男が乗客10人を刺傷する事件がありました。供述によると「サラダ油で車内に火をつけようとした」と無差別テロの計画を仄めかしていたとのことですが、それを受けネット上では「サラダ油に火は点かない」とのコメントが多く挙がりました。しかし、「化学専攻だったけど知らなかった」との声も散見され、はたして「サラダ油に火は点かない」ことは常識なのか?との話題にまで発展しています。 「サラダ油に火は点かない」は正確ではなく、敢えて言うならば「常温・常圧ではサラダ油は引火または発火しない」というのがより良い説明でしょうか。火が点くという現象には、引火点と発

                                                              • 書店で気づいたこと ~電気化学の棚の衰退?~ | Chem-Station (ケムステ)

                                                                一般的な話題 書店で気づいたこと ~電気化学の棚の衰退?~ 2019/7/19 一般的な話題, 化学者のつぶやき 書店, 電気化学, 電池 コメント: 0 投稿者: Tshozo Tshozoです。少し短いですが以前から気になっていたので書いておきます。 また少々電気化学系のことをやらねばならんことになり、モノを色々と扱うと同時に今度こそは基礎をきちんとおさえながら進めようd(∵)bと思って大きい書店回りをしてみたのですが、電気化学のスペースが見つからない! 理工学関係のところを何回か行ったり来たりしたあげく、ようやく下図のような程度のスペースに本棚を見つけたのですが・・・大きな本棚の1/4くらいにしか関係書籍が無いことに改めて衝撃を受けました。今の本屋さんの状況を考えるとこのスペースがあるだけマシなんじゃないかという声もあるでしょうが、筆者がよく見る独語のスペースは5段くらいありましたし

                                                                • 徹底比較 トラックボールVSトラックパッド | Chem-Station (ケムステ)

                                                                  一般的な話題 徹底比較 トラックボールVSトラックパッド 2023/7/7 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から トラックパッド, トラックボール コメント: 0 投稿者: Zeolinite マウスはパソコン作業において必須のアイテムですが、ポインタを操作する機器は他にもありトラックボールやトラックパッドを愛用している方も少なからずいらっしゃいます。そこでマウスとこれらの機器で、操作性がどのように異なるのかChemdrawとPowerPointを使用して比較しました。 マウス腱鞘炎のリスク 長時間のパソコン作業によって手首の痛みを感じる場合はマウス作業が負担になっている可能性が高く、症状がひどい場合には、注射や手術が必要になってしまう場合もあるそうです。パソコン作業をしないことが負担を軽減する一番の方法ですが、それでは仕事にならないため、手首への負担を軽減しながらパソコン作業を行

                                                                  • 大川原化工機株式会社のはなし | Chem-Station (ケムステ)

                                                                    Tshozoです。 本記事タイトルの企業、ニュースなどでその名前を知った方も多いと思われます。実は筆者も事件初期は本当に同社が輸出規制違反をやらかしたのかな、と思ってしまっていたのですが、話を聞いていくだに腸が煮えくり返る経緯で、複数回放映された国営放送の特集番組は不快の極致になることがわかっていたため敢えて視聴しないことを選択したくらいでございます。 ともかくこんなトラブルで同社の名前が広く知られることになってしまったのは非常に悲しく、事件経緯も個人的にどうにも許せません。ただ原因となった連中の所業を批判する文面は書けますが本サイトの趣旨とはズレますし、何より愚痴に終始しそうで面白くない。しかし今回同社の非業の死に巻き込まれざるを得なかった方の無念や、途方もない辛酸を舐めた方々のお気持ちや苦悩を思うと何もしないのはあまりにもあまりにも、なので、今回筆者は「同社がどういった技術に基づき製品

                                                                    1

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