「400年前の先祖とみられる人物の遺骨が発掘できたのは感慨深い」と話す浅田さん(中央)=長崎県諫早市で2021年9月16日午後2時3分、杉山恵一撮影 「天正遣欧少年使節」の一人、千々石ミゲルを埋葬したと推定される墓所(長崎県諫早市多良見町)の第4次調査を進めてきた民間グループ「千々石ミゲル墓所調査プロジェクト」は16日、墓から成人の全身人骨が見つかったと発表した。キリシタン信仰に関する副葬品は発見されなかった。出土品には歯も含まれており、今後、ミゲルの遺骨かどうかを特定するためDNA鑑定などを進める。【杉山恵一】 今回出土した骨は頭部が西側を向き、足を折った状態で木棺(長さ1メートル40センチ、幅40センチ)に収まっていた。第3次調査で出土した女性の人骨より大きく、ほぼ全身の骨がそろっていた。