オープンソースのマルチメディアフレームワーク「FFmpeg」の開発チームがコマンドラインツールのマルチスレッド化完了を報告しました。開発チームは一連の作業を「ここ数十年で最も複雑なリファクタリング」と表現しています。 FFmpeg CLI multithreading is now merged! https://t.co/uUJ0SF0opw— FFmpeg (@FFmpeg) FFmpegは非常に多くの種類の動画ファイルや音声ファイルを処理可能なマルチメディアフレームワークで、動画および音声ファイルの再生やトリミング、変換、圧縮など多様な操作が可能です。FFmpegは直接コマンドラインから使えるほか、数多くの動画再生ソフトや動画編集ソフト、ストリーミングサービスなどに組み込まれて広く利用されています。 FFmpegはエンコーダーやデコーダー、マルチプレキサ、デマルチプレキサ、フィルター
動画や音声を記録・変換・再生するためのフリーソフト「FFmepg」はシェルでコマンドを入力することでさまざまな処理を実行できます。FFmpegにはさまざまなフィルタリングライブラリが存在しますが、GUIを持たないツールであるため、フィルターをかけるとどんな出力結果になるのかをプレビューすることはできません。「FFmpeg Explorer」はブラウザ上でフィルターをブラウザ上で試してどんな結果になるのかをチェックし、さらに手元で実行するためのコマンドも出力してくれるウェブツールです。 FFmpeg Explorer! https://ffmpeg.lav.io/ FFmpeg Explorerにアクセスするとこんな感じ。中央下段にあるのは入力動画と出力動画で、指定したフィルターがどのように重なっていくのかが図で示される仕組み。サンプルとなる入力動画は、ネオナチ指導者のリチャード・B・スペン
マルチメディアフレームワーク「FFmpeg」のバージョン7.0(コードネーム:Dijkstra)が2024年4月5日に公開されました。FFmpeg 7.0では「ネイティブVVCデコーダーの追加」「IAMFのサポート」「CLIツールのマルチスレッド化」「非推奨APIの削除」といった変更が加わっています。 FFmpeg https://ffmpeg.org/#pr7.0 ????FFmpeg 7.0 "Dijkstra" has been released!???? It has a native VVC decoder, IAMF support and multi-threaded CLI tool alongside hundreds of other improvements and new codecs, features, APIs and bugfixes.https://t.c
動画ファイルをドラッグ&ドロップするだけで圧縮してくれるMac用ffmpegラッパー「CompressX」がリリースされています。詳細は以下から。 撮影した動画をWebサイトで公開/他のユーザーに転送する際にファイルのサイズを小さくしたい場合がありますが、そのような場合に動画ファイルをドラッグ&ドロップして[Compress]をワンクリックするだけでサイズを圧縮してくれるMacアプリ「CompressX」が新たに公開されています。 Welcome to CompressX We use FFmpeg under the hood to compress the video Step 1. Install FFmpeg on your Mac. We strongly recommend install it via Homebrew Step 2. Open Terminal, enter
NVENCとfdk-aacが使えるffmpegをビルドし、cq (constant quality mode) の動作を解析し最適なエンコード設定を求めた。 x264 の crf とは設定が根本的に違う。crf は動きの少ない時の目標、cq は動きの多い時の目標。 動きの少ない時は cq - 5 程度になるので cq 28 が crf 23 相当。 nvdec を使わない場合の cq 28 の画質は x264 デフォルト crf 23 と同程度。(動きが激しい時は除く) ただしビットレートは3割程度大きい。(cq 30 なら x264 並) 問題点 ・Bフレームは画質が悪くて使えない(ビットレート増加) ・nvdec を使うと画質が少し悪い(画質と速度、どちらを取るか) ・同じ qp 設定でも nvenc の方がビットレートが1割程度高い(constant QP mode) ・cq の q
実装の前準備 メインの実装に取り掛かる前に、必要なアセットやスタイルシートなどを整備しておきます。 ウォーターマーク用の透過PNG画像を用意する 今回はフリーアイコンのPIN画像を使用します。 ファイルは /public ディレクトリに cat_line.png という名前で保存しておきます。 スタイルシートを修正する index.css と App.css をそれぞれ以下のように修正します。 index.css :root { font-family: Inter, system-ui, Avenir, Helvetica, Arial, sans-serif; line-height: 1.5; font-weight: 400; color-scheme: light dark; color: rgba(255, 255, 255, 0.87); background-color:
環境:Windows10 64bit 参考:ffmpeg で DVD-VIDEO用 ファイルをいい感じに生成する方法 ffmpegのスレッド数指定ですが、昨今16スレッドのCPUなどもザラにあるため、スレッド数を指定せずffmpegに任せたほうが良いんじゃないかという気がします。 それからこちらのサイトによるとこのままDVDStyler等のオーサリングソフトに投げ入れても家電で再生できない可能性があるらしいので、こちらのサイトの通り、生成した動画をセグメント付きVOBファイルに変えてから扱うといいと思います。 とりあえずffmpeg それぞれ、コマンドと、ドラッグ&ドロップで一括変換するバッチファイル用のスクリプトを掲載。 コマンドの場合はコマンドプロンプト等にコピペしてファイル名のところを書き換え バッチの場合はメモ帳かなんかにコピペして、適当な名前.batで保存し、保存したbatファイ
こんにちは。研究開発室の岡田です。 Heroku 無料枠終了のお知らせの衝撃からだいぶ月日がたち、終了まで残り1か月強となりました。皆様におかれましては、有料プランへの移行準備あるいは、別サービスへの移行作業は進められておられますでしょうか。どうすべきか迷っておられる方は、識者の方々がいろいろと比較検討してくださっていますので、ご参考にされるといいと思います。(参考, 参考, 参考, 参考) 私も例にもれず、実験的なアプリはHerokuにデプロイするのが常であり、いろいろとお世話になっていました。慣れもあるかもしれませんが、Herokuの開発UXは非常に優れていると感じており、サーバ側で処理が必要となるようなアプリについては、引き続きHerokuを使ってもいいかなと考えています。一方で、サーバ側の処理がない、いわゆる静的なアプリについては、ソースコードと一緒にリポジトリで管理できるので、G
FFmpegの使い方は、実は非常に簡単です。 一見すると、コマンドラインツールであるから難しそうに見えます。 しかし、ちゃんと理解すればなんて事はありません。 動画に関しては、以下の形を覚えるだけでも十分です。 ffmpeg -i input.mp4 -vf "フィルタ名=パラメータ" output.mp4 「-i」は、入力動画の前に付けるオプションです。 複数の入力動画がある場合は、次のように記述します。 -i 動画1 -i 動画2 -i 動画3 ・・・ 「-vf」は、「video filter」の略称です。 動画ストリームにフィルタを適用するために使用されます。 動画のサイズ変更、クロッピング、回転、色調整など、さまざまな動画編集タスクを実行できます。 「-vf」のフィルタだけでも、その数は300個近く存在しています。 複数のパラメータを設定する場合は、「:」で区切ります。 -vf "
The FFmpeg projectは4月5日、「FFmpeg 7.0」(コードネーム:Dijkstra)を公開した。2023年3月以来の年次メジャーアップデートとなる。 「FFmpeg」は、音声・動画ファイルのフォーマットを変換するツールやライブラリから構成されるオープンソースのマルチメディアフレームワーク。「Google Chrome」や「MPlayer」、「VLC media player」といったオーディオ・ビデオを扱うさまざまなソフトで利用されている。ライセンスは「GNU Lesser General Public License version 2.1」およびそれ以降(LGPL v2.1+)。 「FFmpeg 7.0」でもっとも注目すべき変更点は、ネイティブの「VVC」デコーダーを搭載したことだ。「H.266/VVC」(Versatile Video Coding)は次世代放送
みなさん、こんにちは。ソリューション技術部の叶です。 今回は、FFmpeg に関するテックブログをお届けします。 PLAY の開発において、動画ファイルは、とても重要な役割を果たしています。私は日々、FFmpeg で生成した動画ファイルを使い、開発や検証をしています。そこで、今回は、私がよく使用する便利な FFmpeg のコマンドを紹介したいと思います。なお、本記事では Caminandes の動画ファイルを動画素材として使用しています。*1 FFmpeg とは何か? FFmpeg の主な機能 基本的な使い方 解像度の変換 長尺の動画ファイルの生成 コマンドの詳細 現在の再生時間を動画に表示する コマンドの詳細 サムネイル画像の生成 指定した秒数からサムネイルを生成する方法 コマンドの詳細 等間隔でサムネイルを生成する方法 コマンドの詳細 ウォーターマークの挿入 コマンドの詳細 終わりに
NTT東日本の中村です。 フォトグラメトリやディープラーニングの素材集め、ラズパイでの利用等で動画から静止画を切り出したいケースなどにFFmpegを使い、動画から静止画をスライス(切り出し)したいことが多々あると思うのですが、コマンドによりスライス速度が大幅に異なるようです。 調査の前提 「FFmpegで、動画から一定の秒数毎に静止画をスライスする手法」で、より高速な手法を調査するのが目的です。 今回テストを行った環境です。 EC2(t3.medium) AMI:al2023-ami-2023.4.20240429.0-kernel-6.1-x86_64 FFmpeg [ec2-user@ip-172-31-41-66 videoCutter]$ ffmpeg --version ffmpeg version 7.0.1-static https://johnvansickle.com/f
この記事は? あるとき ffmpeg でのハードウェアエンコードが気になって、調べて見つけた記事 & LinuxMint 上では動作確認できたコマンドのメモついでに手順を軽く記載 (というかほぼコピー)。 ffmpeg では、Intel の QSV、AMD の AMF、NVIDIA の NVENC を用いてハードウェアエンコードをすることができます。 デフォルトの ffmpeg では、ソフトウェアエンコードだけです。(多分)(でも Linux Mint では、apt からパッケージで ffmpeg をインストールした所、NVENC が利用可能な状態でした。) ハードウェアエンコードをするには、モジュールを準備し、自力で ffmpeg をビルドする必要があります。この記事では、QSV、AMF、NVENC の ffmpeg への導入 & ビルド方法をまとめました。 ここに示した手順を全て行えば
さまざまなコーデックに対応しており、動画や音声の処理に用いられる「FFmpeg」に複数の脆弱性が明らかとなった。2023年11月のアップデートで修正済みだという。 「JPEG XL」の処理に整数オーバーフローの脆弱性が存在し、リモートよりコードを実行されるおそれがある「CVE-2024-22860」「CVE-2024-22862」が明らかとなったもの。一部モジュールにサービス拒否が生じる「CVE-2024-22861」も判明している。 米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを、「CVE-2024-22860」および「CVE-2024-22862」については「9.8」、「CVE-2024-22861」は「7.5」と評価している。 重要度は、「CVE-2024-22860」「CVE-2024-22862」を4
download FFmpeg for Audacity 3.2.0 and later for Windows and Mac - LAME Websites ffmpeg, audacity, eurorack, max4live The downloads on this page are designed for Audacity 3.2 and later versions only. If these packages do not work for you or need other downloads, please make sure you check out the Home Page If you want to learn how to use Audacity NyQuist Plugins, check out our new page: Audacity P
The FFmpeg projectは11月11日、「FFmpeg 6.1」(コードネーム:Heaviside)を公開した。「FFmpeg 6」シリーズ初のマイナーアップデートだ。 「FFmpeg」は、音声・動画ファイルのフォーマットを変換するツールやライブラリから構成されるオープンソースのマルチメディアフレームワーク。「Google Chrome」や「MPlayer」、「VLC media player」といったオーディオ・ビデオを扱うさまざまなソフトで利用されている。ライセンスは「GNU Lesser General Public License version 2.1」およびそれ以降(LGPL v2.1+)。 「FFmpeg 6.1」は内部で多くの変更が行われており、当初予定されていた計画よりも少なくとも半年以上遅れてのリリースとなった。コーデックやフィルターに使われていたFFT、M
2023年10月13日 Posted 野々瀨(フロントエンドエンジニア) 今回は、FFmpegを使った動画や音声の処理について軽くご紹介しようと思います。なお、ここではWindowsを基本に説明します。 FFmpegとは FFmpegとは、動画や音声を記録や変換、再生、情報の取得などが行えるソフトウェアです。無料で利用でき、Linux、Windows、Mac OSに対応しています。また、さまざまな動画・音声形式に対応しています。 インストール Download FFmpegページへアクセスし、「Get packages & executable files」見出しから、中央のWindowsマークにカーソルをのせます。「Windows EXE Files」見出しにある何れかのリンクを押します。どちらでも問題ありませんが、ここでは「Windows builds by BtbN」を押したこととし
簡単な画像データベースを作ったときのことです。 データベースの仕様は、 PHP+Mysqlで作成する。 画像・動画ファイルがサーバにアップできる。 カテゴリー別に分けることができて、ファイル名やタグ情報で検索ができる。 iPhoneで撮影したビデオをアップロードしてサムネイルでリスト表示させようとしたのですが、 レンタルサーバなのでffmpegがインストールできないため、 html5のcanvas機能を使いサムネイル画像を表示させて、 JavaScriptでサーバにアップロードしました。 <video id="vid" controls autoplay> <source src="".$imagename.""> </video></br> Canvas:<span id="image_file_name"></span></br> <canvas id="mycanvas"></can
FFmpegとはFFmpeg FFmpegは、音声・動画の録画や変換といった加工処理ができるツールやライブラリから構成されるオープンソースのマルチメディアフレームワークで、音声や動画を扱うさまざまなサービスやソフトの内部でも使用されており、単体のコマンドラインツールとしても利用できます。 FFmpegでは、主要な音声や動画形式を幅広くサポートしており、コマンド操作で音声ファイルや動画ファイルにさまざまな加工処理を行うことができます。 動画や音声の形式(フォーマット)変換動画のコンテナ形式の変換動画品質の変更(フレームレートやビットレートの変更)映像と音声の結合動画から音声データの取り出し動画のトリミングやクロップ動画の結合・分割動画の再生速度の変更動画に字幕を埋め込む など FFmpegの使い方ここからは、WindowsにFFmpegをインストールする方法や、FFmpegの基本的な使用例を
この記事はVoicy Advent Calendar 2021 7日目の記事です。 初めまして、Voicyのプロダクトマネージャーのエモジマです。 同時並行で走るVoicyの開発のプロジェクトにおいて、リソースが効率的に配分され、レビュー漏れがなく、コンフリクトせず、最速で高品質のアプトプットをするというような ”無理ゲーパズル” をミッションとして課せられています。 ボクはPMなので業務上コードを書いたりすることはありません。(見え張った、できません。) しかし、レコーディング・ミックス技術者としてのキャリアがあり、音声処理において基本的な知見を持っています。 音声に対する理解が深いからこそ、Voicyの音声処理について何かコミットできることはないかと思い、ffmpegくらいは触ってみたところ、これがまぁ面白い。 というわけで、非エンジニアがffmpeg触って、ちょっとした音声処理のテン
「動画から連続写真を取り出したい」 「動画から指定した範囲の画像を抽出したい」 このような場合には、この記事の内容が参考になります。 この記事では、動画から静止画を切り出して保存する方法を解説しています。 本記事の内容 動画から静止画を切り出すために必要なツールFFmpegを使って動画から静止画を切り出す方法FFmpegを使って動画から範囲指定で静止画を切り出す方法 それでは、上記に沿って解説していきます。 動画から静止画を切り出すために必要なツール 動画から静止画を切り出すには、いろいろな方法があります。 今回は、FFmpegを使った方法を説明します。 FFmpegはコマンドラインツールです。 そのため、GUIツールに慣れている人からすると抵抗があるかもしれません。 しかし、恐れることは全くありません。 FFmpegの使い方は簡単であり、多くの情報が公開されています。 もしFFmpegの
利用方法今回はただコマンドを掲載するだけでなく、簡単にFFMPEGのバッチを作る部分なども紹介していきます。 では、まず今回動画化する画像を1枚用意します。この画像はなんでも良いのですが、私は以下の画像を用意し、「test.jpg」という名前で保存しました。 では、用意した1枚の画像から、FFMPEGを使って3秒の動画にしてみたいと思います。 まず、作業用のフォルダを作成します。 適当な場所にffmpeg_testというフォルダを作成し、先ほどの「ffmpeg.exe」をコピーしてきました。加えて、先ほどのtest.jpgに加え、空のテキストファイルを作成しました。 このテキストファイルから「ffmpeg.exe」を叩くバッチファイルを作成していきます。 まず、テキストファイルのファイル名を「exec.bat」にリネームし、右クリック→編集でテキストエディタを開きます。 あとは、ffmpe
Denoで画像を生成する記事に感化されましたが、画像さえ作れれば動画も作れます。連番で出力してffmpegでmp4にしてしまえばよいです。 素材として3枚の画像を用意しました(遊びに好きに使ってください)。 まずは、最小限の画像を生成するコードを書きます。 // main.tsx import { ImageResponse } from "https://deno.land/x/og_edge@0.0.6/mod.ts"; async function imageToBase64(image: string) { const data = await Deno.readFile(image); const base64 = btoa(String.fromCharCode(...data)); const mimeType = image.split(".").pop(); return
はじめにSupership 株式会社のKotaro です。 本エントリーは、動画加工機能を実装する上での、ffmpeg コマンドの組み立て方とその工夫点をまとめています。 また、エントリーの内容は、社内勉強会で発表した内容を外部向けに再編したものです。 動画加工機能について今回述べている「動画加工機能」ですが、具体的には動画の一部分をカット/静止する機能のことを指します。また、UI設計上以下の特徴を持ちます。 ・カット/静止は別々のUIが存在し、単独で操作される ・カット/静止位置は複数指定できる また、以下の理由から、動画加工に用いるffmpeg の実行回数は極力少なくするように実装しています。 ・動画加工にかかる処理時間を短くするため ・動画の劣化を防ぐため コマンド組み立てにおける問題点ffmpeg コマンドはオプションも多数存在し、様々な動画加工に対応できます。しかし、今回の要件の
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