イーサネットで使うLAN(Local Area Network)ケーブルの最長距離は100m(メートル)――。ネットワーク技術者であれば、初学者のうちに覚える「お約束」というべきルールだ。 ケーブル長が100mを超える場合、光ケーブルでの接続などを検討することになる。だがイーサネット(ツイストペアケーブル)で実際に100mを超えて通信するとどうなるのだろうか。 今回は100mを超えた際の通信品質の変化を実験で確かめた。 フレーム損失率を計測 実験の概要はこうだ(図1)。まず10G(ギガ)BASE-T▼に対応した2台のスイッチ(スイッチ1とスイッチ2)を準備し、互いを1本のツイストペアケーブルで接続する。このツイストペアケーブルを200m、150m、100mと徐々に短くしていき、通信品質がどう変化するかを見る。 2台の10G(ギガ)BASE-T対応スイッチを100m(メートル)以上のツイスト