AWS データベースブログの記事 「Amazon DynamoDBによる CQRSイベントストアの構築」 を勝手に読み解く
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CQRSはなぜEvent Sourcingになってしまうのか、まとめてみたいと思います。 なぜまとめるか、それはCQRSにとってEvent Sourcingはオプションだと誤解されている方が多いからです。この記事を書いてる本人も最初はそう思っていましたが、実際に開発・運用を経験してみるとCQRSにとってEvent Sourcingはほぼ必須で、認識を改めるべきだと気づきました。なので、原義に基づいたうえで、Event SourcingではないCQRSがなぜよくない設計になるのか解説します。 その前に松岡さんの記事について。 CQRSの領域ではモデルを完全に分ける 松岡さんの記事には”CQRSはモデルを完全に分ける必要はない”と書かれていますが、知識がないと誤解しがちですが文字のまま意味を取るといけません。こちらの言及は、システムのうち、モデルをC/Qに分割するCQRS領域とモデルを分割しな
DDD Community JPのほうでCQRS/Event Sourcingについて少し盛り上がったので、どういう議論をしたかまとめるのと同時に補足も追加しました。ちなみに、Event Sourcingが主題ですが、CQRSも前提として関係します。その想定で読んでいただければと。 発端はこのツイート。 これはEvent Sourcingじゃないと無理ですね。状態に基づく限り、ストリーム処理は難しいです https://t.co/prB16GJC5q— かとじゅん (@j5ik2o) 2020年9月14日 僕が引用したツイートは松岡さんの質問箱に対するリアクションです。その質問箱に寄せられた質問は以下。 ストリームを開いてから閉じるまでのデータが変化する毎にUIで表示したい場合、DDDではどのように設計したら良いでしょうか? DDDのリポジトリは1つのリクエストに対して1つのリクエストを返
CQRS/Event SourcingといえばAkka/Scalaがオススメと言い続けてきたけど、言語やフレームワーク非依存というか、そういう縛りが緩い方法を考えた(実際に検証したわけではないですが、実装できるつもりで書いてます)ので、以下にまとめます。 前提 クラウド環境はAWS。コマンド側DBをDynamoDB。DynamoDBにそれなりに詳しい人向けに基礎的な部分の解説も省いてます。クエリ側DBは要件に応じて選択してください。とりあえずAuroraのつもりで書きます。 コマンド側で発生したイベントをクエリ側に伝搬させるために、DynamoDB Streamsを利用します。クエリ側のRead APIはRead DBを読むだけなので解説は省きます。 ドメインはショッピングカートです。 アプリケーションは伝統的なステートレスウェブアプリケーションを想定します。アプリケーションの最新状態(S
Chatwork に所属するエンジニアや外部ゲストなど、多分野のエキスパートたちの登壇を通して、エンジニア組織で取り組んでいる試みなどの知見を提供する「Chatwork Dev Day 」。ここで開発部テックリードの加藤氏が登壇。続いて、Event Sourcingと、新アーキテクチャの具体的な設計内容を紹介します。前回の記事はこちらから。 なぜEvent Sourcingなのか加藤潤一氏(以下、加藤):「なぜEvent Sourcingなのか」という話で、Event Sourcingの場合はどうなっているかというと、CRUDのステートソーシングは、最新のエンティティを上書きする考え方です。Event Sourcingは、そのとき発生した変更を追記していく考え方になります。 「状態はどういうふうに作るの?」という話ですが、イベントから状態を導出する考え方です。関数にイベントをapplyして
Chatwork に所属するエンジニアや外部ゲストなど、多分野のエキスパートたちの登壇を通して、エンジニア組織で取り組んでいる試みなどの知見を提供する「Chatwork Dev Day 」。ここで開発部テックリードの加藤氏が登壇。まずは、新アーキテクチャの設計思想でCQRS、Event Sourcingを採用した背景を紹介します。 セッションのアジェンダ 加藤潤一氏(以下、加藤):それでは、私のセッションを始めたいと思います。アジェンダはこのようになっています。最初はリアクティブシステムと、それに関連してCQRS(Command Query Responsibility Segregation)とEvent Sourcingについて話したいと思います。アーキテクチャの刷新を計画していて、その新アーキテクチャの設計思想の中にこの2つの概念が関わってくるので、最初に話したいと思います。 CQR
この記事の更新版です。 僕がCQRSに入門したの2016年でした。すでに海外のDDDコミュニティではCQRS/Event Sourcing(以下, ES)に関する議論は盛んにされていました。 2020年になってようやく日本でも話題になることが多くなった印象なので、教材となりそうな書籍などの情報を簡単に紹介します。 前提となる教材 前提としてはEvans本を読んでいるということにさせてください。 さらにDDD本には ES の基礎となる ドメインイベント の解説が含まれていません。そのドメインイベントの概要を掴みたければ、実践ドメイン駆動設計に記載があります。 基礎教材 考案者であるGregさんのドキュメントです。 CQRS Documents by Greg Young 和訳版はこちら。CQRS Documents by Greg Young 和訳版 概念を把握するならこれが以外にないです。
Introduction 一般的になってきたCQRSとEvent Sourcing。 これらのアーキテクチャは、RDBMSやNoSQLデータベースをデータストアとして持っている、 昔ながらのCRUDデータモデルの代案として近年採用が進んでいます。 本稿ではCQRS・EventSourcingの簡単な説明と、 それらを用いたサンプルをTypeScriptで実装してみます。 What is CQRS? CRUDと違い、CQRS(Command and Query Responsibility Segregation)は データの読み込みと書き込みは本来違うものである、という前提に基づく考え方で、 2010年にGreg yang氏が考案していたものです。 あらゆるメソッドは、アクションを実行するコマンドか、 呼び出し元にデータを返すクエリかのいずれかであって、両方を行ってはならない。 これは、質
This book explains and illustrates how to implement Domain-Driven Design, Command Query Responsibility Segregation and Event Sourcing. The goal is to build software that is behavior-rich, event-based, problem-centric, reactive, scalable and well-designed. Domain-Driven Design is a way to build software that focuses on the problem to solve and its associated knowledge areas. Command Query Responsib
はじめに Event Sourcing を何となく理解するための記事です。 CRUD を用いた State Sourcing と比較しながら説明していきます。 State Sourcing vs Event Sourcing まず、State Sourcing と Event Soucing がそれぞれどのようなものかを挙げていきます。 State Sourcing 状態を中心に考える設計手法 現在の状態を永続化するのが一般的 CRUD(Create / Read / Update / Delete) を使って状態を変化させることが多い Event Sourcing アプリケーションの状態に対するすべての変化を一連のイベントで表現する設計手法 e.g.) 銀行の入出金履歴 イベントとは、過去に起こった出来事である An event is something that has happene
Recently, I published three articles, each on Domain-Driven Design (DDD), CQRS, and event sourcing. In each of these articles, I have made it clear that while these concepts and architectures are independent, they complement each other perfectly, especially in the context of microservices and APIs. However, I would like to go into this interaction more closely today. I created a simple open-source
CQRS/Event Sourcingは、非機能要件の側面で注目されがちですが、本来はDDDのための設計パターンの一つです。 今回は言語非依存に実装する方法を共有しつつ、一緒に手を動かして理解できるようするハンズオン用セッションです。 想定条件 コードを書きたい人はPCをご持参ください 事前にソースコードとセットアップ手順を共有します。あかじめセットアップし動作確認可能な状態でご参加ください。 対象言語でFizzBuzz以上のプログラムが書ける開発者向け ※難しいコードは書きません。手本のコードは共有します。 参加者はプログラミング言語としてGoもしくはRustの好きな方を選択できます ※このセッションを受けると他の言語でも実装できるようになります 想定データベースとしてはコマンド側がDynamoDB、クエリ側はMySQL(RDS) 実装ではREST API,GraphQLを使うのでその経
This article explains what event sourcing is, common use cases, considerations and examples. This document discusses an approach to building event sourced systems. The use cases, architecture patterns and implementation details using both AWS native services and open source options. Event Sourcing is an architecture pattern that stores an application’s state as an append-only log of events. As wel
CQRSはCommand and Query Responsibility Segregationの略で、日本語ではコマンド・クエリ責務分離。2010年にGreg Young氏が考案したパターンです。興味あれば CQRS Documents by Greg Young を読んでみるとよいかもしれません。和訳もあります。 CQRSはEvent Sourcingなしで実現できるのか?結論からいうとEvent Sourcingがなければ現実的ではありません。なので必須と考えてよいです。背理法的な思考でシミュレーションしてみましたが、ステートだけに基づくと必ず行き詰まります。詳しい理由は一番上のスライドみてもらえば分かります。 WriteDBへの状態更新とReadスタックへの通知は二つのDBを使って書き込むと「二層コミット問題」が生じます。これを回避するにはEvent Sourcingのように先に
For developers and software architects looking to build event-sourced systems within modern event-driven architectures. Introduction Event Sourcing has been used in production by some of the world's biggest companies (including Netflix and Walmart) for years, providing them with the platform to rapidly scale, iterate and evolve their systems, and establishing a data model that delivers a strong co
This article is a dive into the realms of Event Sourcing, Command Query Responsibility Segregation (CQRS), Change Data Capture (CDC), and the Outbox Pattern. Much needed clarity on the value of these solutions will be presented. Additionally, two differing designs will be explained in detail with the pros/cons of each. So why do all these solutions even matter? They matter because many teams are b
Usually, our applications operate with the current state of a domain object. But sometimes, we need to know the entire history of the domain object changes. For example, we want to know how an order got into its current state. The audit trail (also called the audit log) is a chronological record of the history and details of the actions that affected the system. An audit trail may be a regulatory
About This Title Pages: 200 Published: February 2025 ISBN: 9798888651063 In Beta Real-World Event Sourcing Distribute, Evolve, and Scale Your Elixir Applications by Kevin Hoffman Reality is event-sourced; your mind processes sight, sound, taste, smell, and touch to create its perception of reality. Software isn’t that different. Applications use streams of incoming data to create their own realiti
MuleSoftでAPIデザインを行う際にいくつかのAPIデザインパターンを利用することが多いですが、その中にCQRSとEvent Sourcingというパターンがあります。 これらは特にMuleSoftに特化したものではなく一般的なデザインパターンなのですが、MuleSoftでAPIを設計する上でも有効となる場面が多い概念なので簡単にご紹介します。 CQRS(Command Query Responsibility Segregation)とは?CQRSはCommand Query Responsibility Segregation (コマンドクエリ責務分離)の略で、簡単に言えば問い合わせ(Query)とデータ操作(Command)は別のオペレーションものと考えるべきだというデザインパターンです。 あるビジネスドメインに対するAPIを考える時、そのAPIにおいて書き込み/読み込みの速度
私のチームでは Event Sourcing と Hybrid-CQRS を採用してプロダクトを開発しています。なぜ Event Sourcing、Hybrid-CQRS を採用したのか、実際に開発してみてどうだったのかを共有することで、なにか参考になるところがあればと思います。 なぜ Event Sourcing と Hybrid-CQRS なのか 私の開発するプロダクトでは、多くのデータがバージョンを持ち、異なるバージョンへの結びつきがあるなど、仕様が複雑になることが予想されていました。データをどのように表現するか検討したときに、異なるバージョンが入り組んだデータを 1 つのデータモデルで Write と Read を兼ねるのは複雑すぎると判断し、データモデルを分けることにしました。 データモデルを分割する際に、同一のデータストアを使用しながらコードレベルでオブジェクトを分割するか、デ
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