コンピューターのメインバスなどに直接接続される主記憶装置はレイテンシやスループットに優れていますが、その反面として小容量という問題を抱えています。容量問題を主眼に据える場合はHDDやSSDなどの補助記憶装置を用いるべきですが、その際に重要となる「レイテンシの差」について、エンジニアのルスラン・サフチェンコ氏がHDD・SATA SSD・NVMe SSD・Optane SSDにおける調査結果を解説しています。 A journey to io_uring, AIO and modern storage devices https://clickhoμse.tech/blog/en/2021/reading-from-external-memory/ 補助記憶装置はホスト側とデータのやりとりを行う際、1バイトごとではなくデータをひとまとめにした「ブロック」と呼ばれる単位で入出力を行っています。どの
SSDは半導体メモリを使用した補助記憶装置であり、HDDに比べて読み書き速度や静音性、消費電力、衝撃耐性の面などで優れています。SSDはさらにSATAやNVMeなど複数の接続規格に分かれており、クラウドストレージサービスを提供しているBackblazeがそれぞれの特徴や向き不向きについてまとめています。 NVMe vs. M.2 Drives: Which SSD Is Right for You? https://www.backblaze.com/blog/nvme-vs-m-2-drives/ ◆SATA SSDの接続規格の1つがSerial Advanced Technology Attachment(SATA)と呼ばれるもの。SATAは従来から一般的に使われてきた規格であり、転送速度は最大6Gbpsです。 BackblazeはSATAについて、セットアップが煩雑になる点を欠点とし
第三種目 限界突破8GB走(書き込み部門) 第一種目の8GB走(シーケンシャル書き込み部門)では、NVMe SSDとUSBメモリ型SSDの間であまり差がつかず、360MB/sあたりに限界があるように見受けられました(図2、図3)。 図2 USBメモリ型SSDは、従来型USBメモリ(茶色の線)に比べて8GBの書き込みに必要な時間(横軸)が格段に短かかった 図3 しかし、NVMe SSDとUSBメモリ型SSDの間では最高速度(縦軸)の面であまり差はつかず、360MB/s付近に天井があるように見受けられた そこで第三種目では限界の突破を試みます。速度の壁はSSD自体の性能に起因するものではなく、テストに使用していたUSBポートが5Gbpsまでにしか対応していないことが原因と考えられます。 特にノートPCにおいては、USB Type-CポートとType-Aポートの両方が搭載されている場合に、T
SSDやHDDを追加する際、ベイは空いていてもブラケットが付随していないことはパソコンを購入した際に書いた。 その時は別に増設する必要はないと考えていたのだけども、その後ちょっとやってみたいゲームが出てきた。 HDDでも良いのだろうけども、アクセス速度とかちょっと心許ないし、OSをインストールSSDにはあまり負荷を掛けたくない。 なので、以前のパソコンのOSをインストールしていたSSDを使い回すことにした(SATA接続)。 上にも書いたように、ベイに固定するブラケットがないので注文した。 なぜかヤフーショッピングにしかなかったので、そちらで注文。 後で見たら楽天にもあったけども、なぜか楽天の方が高いwww canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:8000 焦点距離:35mm canon EO
「WD_BLACK SN770」は、Western Digitalが販売するDRAMレスNVMe SSDです。かつて販売されていたSN750やSN750 SEの後継モデルにあたるSSDです。 SSDの性能を安定させる効果があるDRAMキャッシュを搭載せず、メインメモリのごく一部(最大64 MB)を拝借してキャッシュに使うHMB(ホストメモリバッファ)方式のNVMe SSDです。 WD Blue SN570やSamsung 980(無印)やCrucial P3 Plusなど、HMB方式のNVMe SSDが増えていますが、WD Black SN770はその中でも際立って性能に特化しています。 Western Digitalが買収したSanDisk由来のSSDコントローラを搭載し、容量密度が高いキオクシア(旧東芝メモリ)製の112層 3D TLC NANDと組み合わせています。 Western
PCのメインストレージは完全にSSDへと移行した感がある。そのSSDは、PCI Express(PCIe)に対応した製品が増えてきている。今回は、現在から2020年にかけてのPC向けストレージの状況をまとめよう。 PCI Express 4.0対応の超高速SSD登場、だが普及はまだ先 PC向けストレージにおける2019年最大のトピックは、PCI Express 4.0(PCIe 4.0)対応SSDの登場だろう。PCIe 4.0はデータ帯域がPCIe 3.0の2倍になっており、SSDでよく使われる4レーン(PCIe 4.0x4)の帯域は約8Gバイト/秒に上る。 米AMDの第3世代Ryzenとそれに対応したX570チップセットが業界に先駆けてPCIe 4.0をサポートしたことに伴い、PCIe 4.0対応SSDが台湾ギガバイトテクノロジー(GIGABYTE)やCFD販売などから登場してきた。 イ
Crucial T700 PCIe Gen5 NVMe M.2 SSDをクーラーなしで使用すると、HDD並みの転送速度になる模様です。海外メディアのTechPowerUpが報じました。 Crucial T700 PCIe Gen5 NVMe M.2 SSDはPhison PS5026-E26コントローラーを搭載しており、同コントローラーを搭載したほかのSSD (Corsair MP700など)と同様に高温で動作する。ComputerBaseは、このSSDをクーラーなしで使用するとどうなるかという検証を行った。 Corsair MP700の場合はコントローラーを保護するためにドライブの電源が落ちる。これはブルースクリーンエラー(BSoD)でハングアップする原因となる。一方、Crucial T700は電源が落ちることはないが、温度を下げるために大幅にパフォーマンスが低下する。 CrystalD
今回レビューで使うサンプルはAmazon(販売ページはこちら)より、約1.2万円にて2 TBモデルを自腹で購入しました。 もともと米国メーカーの傘下ブランドだけあって、中華っぽくないパッケージデザインに見えます。 パッケージに記載されている日本語フォントもよくある中華フォントではなく、きちんと日本語のフォントが使われており、事情を知らない人なら中華メーカー品とは思わないでしょう。 「5年保証」マークはパッケージ裏面の右下です。 説明書のみ、必要最低限の付属品です。プラスチック製のケースにSSD本体がすっぽりと収まっています。 基板コンポーネント マットブラック塗装のプリント基板上に、SSDを構成するコンポーネントを覆い隠すように製品ラベルシールが貼られています。 ラベルシールを剥がすと5年間の製品保証が無効となるリスクが高いため、別途M.2ヒートシンクを取り付ける場合はシールを剥がさずにそ
Earlier this year, Microsoft showed the world how the Xbox Series X, with its portfolio of technology innovations, will introduce a new era of no-compromise gameplay. Alongside the actual console announcements, we unveiled the Xbox Velocity Architecture, a key part of how the Xbox Series X will deliver next generation gaming experiences. We’re excited to bring DirectStorage, an API in the DirectX
更新情報(2020/7/2) MicrosoftのWebサイトが更新され、Windowsの標準NVMeデバイスドライバを使用して、HCTMに関する値(温度)をSet Featuresコマンドにより設定できることがわかりました(ソース)。 したがって、この記事の「残念なお知らせ」節の内容は、現時点では正しくありません。obsoleteです。 一方、それ以外の内容(nvme-cliを使用したLinux上での設定方法など)は現時点でも有効であると考えています。 今後、Windowsの標準NVMeデバイスドライバを使用して、Set FeaturesコマンドによりHCTMに関する値(温度)を設定する方法を試してみようと考えています。 はじめに 最近、SSDの特集記事にはほとんどと言って良いくらい「温度(発熱)」に関する記載があります。 特に、PCIe Gen4に対応したNVMe SSDが登場したこと
今回のテーマは久しぶりにハードウェア関連です。 古い PC (第3世代 Core i5) で NVMe の M.2 SSD をブートドライブにして OS を起動させて見ました。 ずっと放置していた NVMe のアダプタと空いている M.2 SSD を、いい加減使ってみようと思いました。 結論:やればできる。 SATA の SSD でもアクセス速度が HDD よりも速いのでサクサク体験できるようになりますが、NVMe ならさらにサクサクするはずです。 古い PC でもディスクアクセスがそれだけサクサクしていると、ちょっとくらい古いプロセッサの PC でもなかなか快適です。 ということで、 古い PC で NVMe をブートドライブにする仕組みと 必要になるもの インストール という流れで実際にやって見ました。 古いPCでNVMeをブートドライブにする仕組み。 まず、NVMe についてサラッと
関連キーワード SSD | ハードディスク | フラッシュメモリ 企業の間でHDDから、SATA(Serial ATA)やSAS(Serial Attached SCSI)といったHDDと同様のストレージインタフェースを備えたSSD(ソリッドステートドライブ)への置き換えが進んでいる。大容量のデータを保存するための記憶デバイスとしてSSDなどのフラッシュストレージの実用性が高まっているためだ。現時点ではHDDの総出荷台数がかろうじてフラッシュストレージを上回っている状況だが、2020年か2021年には逆転すると予測されている。 SSDをHDDと比べた場合、スループット(実効的なデータ転送速度)とデータ読み書きの速度が高いという大きな利点がある。ただしSSDがHDDのフォームファクター(形状や大きさに関する仕様)とストレージインタフェースの互換性を維持する限り、NAND型フラッシュメモリの潜
東芝メモリ(本社東京)は、Ethernetに直接接続してリモートからデータアクセスできるSSD(Solid State Drive)を、フラッシュメモリー関係の世界最大級のイベント「Flash Memory Summit(FMS) 2019」(2019年8月6~8日、米国・サンタクララ)に出展した。インターフェース規格「NVMe over Fabrics(NVMeオーバーファブリック;NVMe-oF)*」に準拠したもの。同社が昨年(2108年)の同イベントで展示したNVMe-oFに「ネイティブ対応した業界初のSSD」(同社の説明員)である(関連記事)。併せて、同社はこの1年で製品化に向けた開発が進んでいることや、競合を含むストレージ業界の企業を巻き込んで標準化に向けて動き出したことをアピールした。 * NVMe SSDなどの不揮発性ストレージメディアを接続するためのインターフェース規格
日本でもついに「ラズパイ5」が発売された。新機能を紹介すると共に、ベンチマークテストで性能を検証する。 ラズパイ5の注目の新機能が、PCIe x1コネクタの新設です。用途に特に縛りはありませんが、最も需要があるのがPCIe/NVMe対応のM.2 SSDの利用でしょう。 すでに触れた通り財団でもM.2 SSDを利用するHAT製品を企画していますが、本稿を執筆している時点ではまだ発売されていません。しかしサードパーティーも同様の製品を多数企画していて、2023年12月にはポーランドのPineberry Pi社*4が拡張基板を発売しいます。ここでは、この製品を使ってPCIe/NVMe SSD使用時のストレージ性能を調べてみることにします。
米AnkerがM.2 NVMe&SATA対応のSSDケース「PowerExpand M.2 SSD Enclosure」やSSDを内蔵したUSB-Cハブ「PowerExpand 4-in-1 SSD USB-C Hub」を年末から2021年にかけて発売するそうです。詳細は以下から。 米Ankerは2020年末から2021年にかけて、同社の周辺機器PowerExpandシリーズから、新たにM.2 SSD対応のSSDケース「Anker PowerExpand M.2 SSD Enclosure (A8314)」およびSSDを内蔵したUSB-Cハブ「Anker PowerExpand 4-in-1 SSD USB-C Hub (A8347)」を新たに発売すると発表しています。 新しいPowerExpandシリーズ Anke PowerExpand M.2 SSD EnclosureはM.2規格の
この春から新生活を迎える人向けのセールを見かける今日この頃。筆者はApple「M2」プロセッサー搭載Mac miniのストレージをNVMeエンクロージャーで増やすために、容量2TBのNVMe SSDにお買得品がないかな~と、秋葉原おなじみの週末特価品とともに、さまざまなサイトを巡っている。 そんなときに目に入ったのが、SUNEASTの製品だ。SUNEASTと言えば、一時期のアキバ巡りで低価格2.5インチSSDとして名を馳せたブランドだ。大阪に本社を構える株式会社旭東エレクトロニクスのブランドで、SSDのほかメモリーカードなどを展開し、現在はヨドバシカメラをはじめとする家電量販店や、秋葉原の浜田電気、Amazonなどで取り扱っている。 会社が設立された2017年に、過去最安値の2.5インチSSDとなる「SE800」でアキバデビューを飾り、その後も最安=SUNEASTとして人気に。筆者も当時、
はじめに フォームファクターとはPCの主要な部品について外観寸法やコネクタ類の規格や配置、固定のためのねじ穴などを規格化したものを指します。 この記事ではその中でも記憶装置であるSSD(Solid State Drive)について、また現在主流のまたは今後普及が見込まれるフォームファクターについて説明していきます。 HDDからSSDへの移行 データを記録するストレージとしてはこれまで主にHDD(Hard Disk Drive)が使われてきていました。HDDは内部に磁気的にデータを記憶する円盤、円盤を回転させるためのモーター、及び円盤とデータをやり取りするヘッドなどが内蔵されています。2.5インチ、3.5インチなどの種類があり、P(Parallel)-ATA(Advanced Technology Attachment)からS(Serial)-ATAへのインターフェースへの移行などがありまし
最大40Gbpsに達するThunderbolt 4/USB4や、最大10GbpsのUSB3.2 Gen2の普及で、実用的なアクセス速度での外付けストレージ増設が可能になっている。コンパクトかつ軽量なので、ノートやタブレットPCと一緒に毎日持ち歩くことも十分可能だ。 購入時にカスタマイズできるMacを例にすると、コスト面も優秀だ。最新Macではデフォルト256GBまたは、512GBモデルの容量を512GBまたは1TBにアップすると、プラス2万8000円追加される。 しかし、店頭に並んでいるNVMe M.2 SSDなら1TBで1万円を切っており、2TBでも2万円台で購入できる。1万5000円程度のThunderbolt 3、4/USB4対応NVMeエンクロージャーとあわせても、1TBで2万円台後半とコスパ良好だ。 組み合わせるNVMeエンクロージャーとSSD選びのハードルはやや高いが、この春に
👉 M.2 SSDについて最も詳しい情報 Windows 10/11 OSをM.2 SSDに移行する原因 現在、多くの人々がシステムの性能を向上させるためにHDDをSSDに換装(交換)しようとします。その中で、従来の接続方式「SATA」や「mSATA」などと比較したら、M.2には以下のようなメリットがあるので、Windows 10/11 OSを再インストールせずM.2 SSDに移行するのは最良の選択になります。 🌟M.2 SSDが持つメリットについて: 従来のSSDより小さい:M.2 SSDは、従来の2.5インチSSDやモバイル型ノートPCに採用されてきたmSATAよりも、更にコンパクトなサイズのSSDです。mSATAは約30mmの幅がありますが、M.2の幅は約22mm、より小型化されています。小型化が要求されるモバイルノートPCやタブレット端末はもちろんですが、マザーボードのベイを占
ストレージへの投資はコスト、パフォーマンス、容量のバランスの問題になる。だがSSDとクラウドストレージサービスの進化に伴って評価方法は複雑化している。それでも、ストレージパフォーマンスには重要な指標と定義があり、それを使えば技術とメーカーの比較はシンプルになる。 関連記事 高性能と高機能は両立する? 過熱するNVMeストレージ開発競争 共有ストレージの課題を全て解決、NVMe over Fabrics導入事例 ストレージのI/Oパフォーマンスを低下させる「ミスアライメント」問題 NVMeのストレージコントローラー、あってもなくても困る理由 知らないと損をするNVMeの3つの実装方法とメリット/デメリット 本稿では、ストレージパフォーマンスの有用な指標として容量、スループット、1秒当たりのI/O操作とレイテンシ、故障の平均修復時間と総書き込み回数、フォームファクターと接続性について考えてみる
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