自己啓発本は自己成長やポジティブなマインドを育むための存在として多くの人に愛読されている。しかし、近年の研究によると、年に4冊以上の自己啓発本を読むことが、かえってメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性がある。モントリオール大学の調査によると、自己啓発本の読書量が多いほど、ストレスやうつ傾向が強まる傾向が見られる。本記事では、自己啓発本がメンタルにどのような影響を与えるのか、そのリスクや効果について科学的根拠から解説していく。 年4冊以上の自己啓発本がうつのリスクを高める理由 モントリオール大学の研究によると、自己啓発本を多く読む人ほど、現実と理想のギャップに苦しむ傾向がある。自己啓発本は成功談やポジティブ思考を強調する内容が多く、これを参考にしても現実が思い通りにいかないと、自己否定や劣等感に陥りやすくなる。また、偉人の成功談などを読むことで「自分も同じようになれるはずだ」と過度に期待し、