ラグビー コラム 2021年7月4日 「勝てるチャンスはたくさんあった」。アイルランドに惜敗したラグビー日本代表選手コメント ラグビーレポート by 斉藤 健仁 印刷する
今年1月に開幕したラグビーの新リーグ「リーグワン」は、5月29日のプレーオフトーナメント決勝で初年度を終えた。 「地域密着」の理念とは裏腹の厳しい現実を突き付けられたファーストシーズンだった。 4月30日、福岡県宗像市のグローバルアリーナ。リーグワン3部の宗像サニックスブルース(宗像)のホーム最終戦には涙する選手やファンの姿があった。2003年に始まった旧トップリーグ(TL)の創設メンバーである宗像は、日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)、南アフリカを破った15年ワールドカップ(W杯)イングランド大会の初戦で決勝トライを挙げたカーン・ヘスケス選手らを輩出。日本ラグビー界を支えてきたが、今季限りで28年の歴史に幕を下ろした。 原因は、チームの母体でエネルギー事業を展開するサニックス(福岡市)の経営不振。創業者の故宗政伸一さんが情熱を注ぎ、赤字を抱えながらもチームを運営してきた
年が明ければすぐに、新しい日本のラグビーリーグ「NTT ジャパンラグビー リーグワン2022」が開幕する。今から1月7日のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ対埼玉ワイルドナイツの開幕戦を心待ちにしているファンも多いのではないか。 でも、せっかくラグビーの新しい試みがスタートするのだから、もう1つの新しい試みにも、目を向けてもらいたい。それが、日本ラグビーフットボール選手会と国立精神・神経医療研究センター(以下、研究センター)が共同で進めている「よわいはつよいプロジェクト」https://yowatsuyo.com/ だ。 ラグビー選手にも「心の不調」を訴える人が多数いるという事実 テレビのニュースなどですでにご存知の方もいるかもしれないが、改めて説明すれば、このプロジェクトはアスリートのメンタルヘルスを良い方向に保つための試みだ。現在はラグビー選手を中心にアスリートを対象にしているが、将来的に
ラグビーのワールドカップは、世界三大スポーツの祭典の一つと言われています。 世界三大スポーツの祭典 夏季オリンピック FIFAサッカーワールドカップ ラグビーワールドカップ そんなラグビーワールドカップは、ラグビーの強豪国が開催国というのが、これまでの慣例だったようです。以下の開催国の履歴からもわかるように日本以外は、ワールドカップで3位以内の経験がある国ばかりです。 第1回 1987年 ニュージーランド・オーストラリア 第2回 1991年 イングランド 第3回 1995年 南アフリカ 第4回 1999年 ウェールズ 第5回 2003年 オーストラリア 第6回 2007年 フランス 第7回 2011年 ニュージーランド 第8回 2015年 イングランド 第9回 2019年 日本 第10回 2023年 フランス ワールドカップの決勝トーナメントに進んだ経験もなく、第8回大会まではワールドカッ
HO堀江が自分で走ることができる状態で、SO田村とWTB松島もパスを受けに走る。選択肢が多い攻撃で相手DFを翻弄した 【写真:アフロ】 44日間にわたって開催されたラグビーワールドカップ日本大会。日本代表が予選プールで4連勝し、史上初めてベスト8に進出したことが大きな盛り上がりにつながった。その中で、世界のラグビーファンを魅了したのは日本代表のアタックだった。 日本代表は、前回大会も3勝したが4トライ以上のボーナスポイントを獲得することができずに予選プール3位に終わった。だが、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)に率いられた「ジェイミー・ジャパン」はアイルランド戦以外で、4トライ以上を挙げてボーナスポイントを得るだけの攻撃力を培っていた。 予選プール4試合だけを前回大会と比較するとトライ数は9から13に、総得点は98点から115点に増え、失点は100点から62点と減った。 攻撃をデザイ
ラグビーの関東大学リーグ戦1部に所属する日本大学は、大麻取締法違反の疑いで部員が逮捕されたことを受け、活動を無期限で停止すると発表しました。 日本大学ラグビー部では21歳の部員が18日、東京 渋谷区の路上で大麻を所持していたとして大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。 これを受けてラグビー部は20日大学のホームページ上で活動を無期限で停止すると発表しました。 平山聡司部長の名前で出されたコメントでは「部員が法令違反により逮捕されたことについて心よりおわび申し上げます。今後の警察の捜査に全面的に協力するとともに、当該部員に対しては捜査の状況を踏まえ厳正に対処します」としています。 そのうえで「今回の事態を重く受け止め、活動を無期限停止とし、日々の運営と指導を根本から見直し、皆様の信頼を1日でも早く回復できるよう再発防止に向けて全力で取り組んでいきます。これまで応援いただきました多くの皆様の信
予選プールが終わり、いよいよ強豪同士の戦いが始まるラグビーワールドカップ(W杯)。関連する企業の間では「もう1つの戦い」が繰り広げられている。狙いが、9月に前年同月比で5%増えた訪日客による需要だ。W杯の試合を観戦するファンは全国各地を訪れており、経済効果も波及している。W杯を堂々と告知できるスポンサー企業では、「特需」で終わらせないための取り組みが進んでいる。 「超近代的。世界のチャンピオンだ」。W杯開幕後、フランスのメディアがこう紹介したのが日本のトイレだ。今大会ではTOTOがスポンサーとなっている。TOTOは12会場のうち大会前に改装した9会場(既存も含めると10会場)のほか、成田空港にもトイレを設置。賞賛の的となっているのは、最新鋭の「ウォシュレット」だ。 ビール業界では「ハイネケン」が突っ走っている。ハイネケンは1995年からラグビーW杯のスポンサーを担っており、試合会場やファン
南アフリカとのラグビーW杯決勝を11月2日に控えたイングランドが、国際統括団体のワールドラグビー(WR)から罰金を科せられた。 【写真】ニュージーランド代表が毎試合前に踊る「ハカ」(全2枚) 準決勝(10月26日)の相手だったニュージーランドの試合前の儀式「ハカ」に対し、見守ったイングランドの一部選手がハーフウェイラインを越えたというのがその理由だ。WRはハカの最中、相手チームは自陣内にいなければいけないとの規定を設けている。国際ラグビー界において、ハカはそこまで尊重されているのだ。 だが多くの日本人、特に今大会を機にラグビーに魅せられたようなにわかファンにとっては、「結局、ハカって何?」が正直なところではないか。 そこでハカについてのいくつかの疑問を、世界のラグビー文化に精通し、マニアの間で「ラグビー博士」の異名を取るベテランジャーナリスト、小林深緑郎氏に解き明かしていただこう。 現在、
○日本38―19サモア●=5日・豊田スタジアム(ラグビーW杯、1次リーグA組) 類いまれな身体能力、プレッシャーをものともしない鋼のメンタル。ラグビー日本代表のNO8姫野(トヨタ自動車)は、世界トップレベルのプロリーグでプレー経験のある日本代表主将、リーチ(東芝)をして「化け物」と言わしめる。 「ヒーメーノ、ヒーメーノ」。5日に愛知・豊田スタジアムで行われたワールドカップ(W杯)日本大会1次リーグ第3戦のサモア戦で、健闘をたたえる姫野コールがスタジアムにこだました。「最高だった。地元に愛されていると実感した」と照れくさそうに笑った姫野。日本の3連勝に貢献した愛知出身の「怪物」は、故郷に錦を飾った。 後半13分、7点をリードしていた日本はゴール前約10メートルでのラインアウトからモールを組んだ。桜のジャージーのかたまりは一気に押し込むと、最後尾の姫野がインゴールへ持ち込んだ。チーム待望の2ト
防衛研究所防衛政策研究室長の高橋杉雄さんが選ぶ「戦術と戦略が分かる本」。2回目はスポーツ戦術についての本。スポーツと戦争に共通するのは、「自分の強みを相手の弱みにぶつけ、優位に立つこと」。サッカー、ラグビー、野球の戦術に、ビジネスへ応用できるヒントが隠されているかもしれない。 「フェアな」スポーツは戦術がものをいう 第1回 「高橋杉雄 軍事戦略・戦術をビジネスにどう応用するか」 は「戦術」と「戦略」の違いをお話ししましたが、戦術・戦略が欠かせないものといえば「スポーツ」です。今回は特に私が好きなサッカー、ラグビー、野球に関する戦術本をご紹介します。 戦争もスポーツ(一部競技を除く)も、敵と味方に分かれて戦う行為であり、戦術・戦略が勝敗を左右するのは同じです。しかし、決定的に違うのは、「スポーツはフェアであること」です。例えば、マンチェスター・シティのようなビッグクラブがセミプロチームと対戦
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